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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2018.04.21 Sat » 4月20日 カンブルラン指揮読売日本交響楽団 アイヴス:ニューイングランドの3つの場所」マーラー:交響曲第9番

どうも、歌詞入りのメンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」を聴きながらのSt. Ivesです。どう聞いてもヘンです。

さて、表題の本日4月20日のコンサート。あまり演奏されないアイヴスの「ニューイングランドの三つの場所」とマーラーの交響曲第9番。
アイヴスは、特に第2楽章がマーチングバンドやフォスターの歌曲等があちこちで同時になるハチャメチャな曲なのに、すごく美しく仕上げられていまして、第3楽章なんかはそれはそれは美しいのでびっくり。そういえば15年くらい昔にドレスデンのシュターツカペレを相手にクセナキスの「メタスタシス」を、本当にそうなの?と思うほど美しく流麗な曲に仕上げていて唖然とした記憶がよみがえりました。
続く、マーラーの9番、カンブルランなので当然ながらバーンスタイン・テンシュテット系の阿鼻叫喚・慟哭系(演歌的という話もある)ではなく、かといってギーレン系のように現代音楽の始祖ですよ的なサバサバとしてレントゲンのように曲の骨格を浮き上がらせるものではなく、ジュリーニの演奏を思わせるじっくりとしたテンポの中でヴィオラと通常の第2ヴァイオリンの位置とを交換したオーケストラ配置の特性とフルートを筆頭とする名手を生かして、さまざまな旋律をたくみに入れ替え(ここでこの旋律浮かび上がらせます?と思うのものも含めて)、色彩感たっぷりで暖かみもある音響の玉手箱を聞かせる感じ(その点ではアイヴスの曲に通じるものをマーラーのこの曲にも感じる)。
第4楽章は、あたかもシェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番の第4楽章を想起させるような浄化された音響で実に感動的でありました。終演後は盛大な拍手であったのもむべなるかな。


カンブルランが最終シーズンとは残念なSt. Ivesでした。
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2018.04.14 Sat » 没後150周年記念? ブロムシュテット指揮NHK交響楽団第1882回 ベルワルド交響曲第3番

どうも、ブログ更新が1年以上とは自分でも驚いているSt. Ivesです。

それはともかく、本日のコンサート、ブロムシュテット版と銘打たれたベルワルド(1868年4月3日没)の交響曲第3番”Sinfonie singulière"をライブで聞けるとは思ってもいませんでした。ブロムシュテット版と銘打たれているのは、1905年に初演した指揮者アウリンが修正したのを、作曲家の趣旨に沿って彼が改訂したからとのこと。ちなみに、ブロムシュテットの録音は、1番、4番はあるものの、3番は見当たらず。

さて、御歳90歳のブロムシュテットですけど、音楽は相変わらず情に流れることなく颯爽としていて、この曲にぴったり。特に2楽章のアダージョ部分の美しさに背筋が震えましたし、フィナーレの3楽章は、フル編成にもかかわらずかなりの高速かつキレのある演奏を大迫力で楽しめました。マイクを多数立てて、カメラも入っていたので、いずれN響アワーで楽しめるでしょう。

後半は「幻想」

明日も行く予定のSt. Ivesでした。ノット&東響にいけないなあ。

15年か20年前に中古で買ったベルワルトの交響曲第3番の楽譜表紙
15年か20年前に中古で買ったベルワルトの交響曲第3番の楽譜表紙
中を開くとブロムシュテット校訂の文字
中を開くとブロムシュテット校訂の文字
今月のN響のプログラム
今月のN響のプログラム

2017.01.07 Sat » 話題の映画を観た 「君の名は。」と「ローグ・ワン」

どうも、遅まきながらあけましておめでとうのSt. Ivesです。

ということで、表題にある話題の映画を2作観てきました。語弊がある表現ですが、どっちも「とても面白かった」のでもう一度見に行こうかと思っています。

 以下ネタバレ的な感想。

 前者はまったく話の筋を知らずに行って、その展開に驚きました。振り返れば、伏線はいっぱい張ってあり、過去のさまざまな物語や映画のシーンが随所に垣間見えるので、分かっても良さそうでしたが、いきなり湖になった町が登場して唖然としました。例えば、どうみても、カルデラかクレーターのような湖とご神体のある草原、そして200年前に火災で過去の伝承記録が途絶えてしまった中で儀式のみ伝えられる、と来れば、上橋菜穂子の「獣の奏者」と似た設定なので、この後、破滅的な物語が語られるなあとか。
 また、彗星からの隕石落下による被害者名簿に、それまで笑いも取り込みながら描かれていた普通の日々を送っていた人々の名前が記されているのを見てこの話はこの後一体どうなるのかと思いましたし、逆に、破滅的な事象が起こったにもかかわらず、避難して犠牲者がいなかった(となった)話は、実際にありえたかもしれない東北大震災の津波発生後の世界、少なくとも死者・行方不明者28,000人よりは遙かに少ない被害者数ですんだかもしれない世界を想起させ、少々やりきれないというかつらい感じもありました。実際の、彗星ならぬ大地震が1000年前に襲ったことは、当時の国の正史である六国史にも書かれ、津波の襲った範囲には相応の地名がつけられ、土地の記憶・伝承として伝えられていたにもかかわらず、近代そして現代においてそれらは断ち切られ(地名は消され、経済第一で危険地域も開発され)、「六国史」はカビの生えた歴史学者の研究対象程度に扱われて、それらはまったく生かされなかったのですから。
 それと、定評のある風景だけでなく、ステレオタイプ的なところも含めて実に良く人が描かれています。主人公を除けば、四葉とテッシーがいい味を出していて好きです。それにしても、瀧君、男子で高校生なのにカフェ通いって、どうよ、とは思いましたけど(年をとったということか)。

 一方、後者はある程度、エピソード4につながる話だということを聞いていましたが、スターウォーズ物で最後に泣けるとは思ってもいませんでした。東北大震災で日本のメディアが死者をまったく映さないように、「君の名は。」でも被害者は名簿で知るのみであったのに対して、英米のメディアは東北大震災の個別の死者を死者として映し出し、映画でも個別の人生があった人間が、どのような信念を持ちまたどのような理由で死んだかを次々と映し出していきました、敵味方関係なく。ただ、主要登場人物、生き延びて良さそうな主人公を含めて、がほぼすべて死ぬとは思ってもいませんでしたが。
 それにしても「大義」の為に生命を賭す── 一粒の麦も死なば──、というのは、どのような「大義」であるかを含めて非常に難しいなあと思いました。確かダ・ヴィンチは、「良い人生とは、長く生きるのではなく、良く生きる人生だ」と述べていたと記憶していますが、実に難しいことです、多分に悪の凡庸さに簡単に染まって帝国で生きていくんだろうなあ、私は。また、自分の子供はどう私を記憶していくのだろう。
 エンドタイトル入りして、やはりエピソード7はいまいちだったなあとあらためて思っていたら、クレジットの最後の最後にキャリー・フィッシャーの名前が登場。4の公開から40年、思えば歳をとり、「君の名は。」のような時代はもう訪れることもなく、ただ世界という劇場の背景の群集の一人である私も退場しつつあるなあと思いながら映画館を後にしたのでした。


まだオペラを見ていない「沈黙」を映画で見るかどうか悩むSt. Ivesでした。

2017.01.01 Sun » あけましておめでとうございます

どうも、バッハのミサ曲ロ短調(演奏は当然ながら金字塔と思うリヒターのもの)で昨年を締めくくり、今年の最初は、南聡の「ジグザグバッハ」から始まったSt. Ivesです。

ということで、今年はもう少し書けたらいいなあと思うSt. Ivesでした。

2016.12.21 Wed » ヤマカズ指揮N響のプラハとマーラー5番のライブ盤

どうも、いろいろ忙しかったのがようやく落ち着きつつある今日この頃のSt. Ivesです。

ということで今月号のレコ芸。毎年恒例のレコードアカデミー大賞他は、これまた毎年のことだが、全然聞いていないディスクが多くてなんとも言えないのだった。

それよりも、N響90周年記念で出たヤマカズのプラハとマーラーの5番のライブ、両評者とも、あまり悪くはいえないけれど、どういまひとつという書きぶり。この演奏会、ピアノの教師が、私がマーラー好きだということで、急に行けなくなったのであげるとくれたのだった。2階のS席だった。それまで、コンサートといえば、誕生日プレゼントで祖母が買ってくれた1984年のテンシュテット指揮LPO@練馬文化センター(「驚愕」、「四つの海の間奏曲」、ブラ1というプログラム)くらいだったので、初めて生でプラハとマーラーの5番が聴けると非常に期待して行ったのだが、プラハの最初の音でがっくりし、以後、そのまま落ち込んだ気分で聞いて帰った記憶がある。ちなみに、当時の(今も)愛聴盤は、プラハはベーム指揮ヴィーン・フィルであり、マーラーの5番はテンシュテットであった(現在は、テンシュテット、ラトル、MTT)。

そんな演奏会のCDが発売されただけで驚きだったし、聞いてみて、やはり悪い演奏であったのでさらに驚いた。今のN響、いやデュトワ登場以後のN響しか聞いたことが無い人には、これが当時日本一のオケか?と思うレベルである。確か、記憶では、翌日、学校の同級生(現在はバルトークの研究者。なお、伊東氏ではない)に、どんな演奏だったかと聞かれ、のこぎりみたいな音で奏でられた鈍くて重くてかったるい演奏であったと確か述べた記憶がある。正直、日本一のオケがこのレベルならば、私の少ないお小遣いには見合わないので買ってまで聞きにいかないと思ったのだった。

もっとも、CDは、当時のさまざまな思い出を喚起してくれる演奏会ではあるので、売却せずに手許に置いておこうと思うSt. Ivesでした。

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St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

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