どうも、明日は五時起きのSt.Ivesです。
にもかかわらず本日は料理とお酒の美味しい店に会社の人々と行ってしまいました。一日一組しかお客さんを迎えない店で、創作和食っぽいところでした。様々なハモ料理が美味しかったです。また行きたいけど予約がとれるかなあ。
昼間丸善から予約した万年筆は6月下旬入荷と知らされほっとしているSt.Ivesでした。
母がラ米14日間の旅に出かけ、がらんと静まり返った家で一人CDを聞いています。日程の殆どが移動に次ぐ移動、それも深夜早朝出発が多く、行く場所も標高差の開きが大きいです。さらにバスで片道7時間も揺られることもあるという、はっきり言ってメチャクチャな、私ならばお断りというツアーなのでした。
実際の旅は大変でも、本の中なら、かつ土地勘大有りということで、ロンドン再訪と白水社から出た「ロンドン 食の歴史の物語」(アネット・ホープ著)を読んでいました。
内容は、題名の通り、ロンドンにおける食べ物事情についての歴史ですが、中世から現代に至るまでを何人かの英国を代表する文豪達の作品や日記をもとにして進めています。目次はこんな感じ
第1章 ご馳走は白鳥の丸焼き
チョーサー「カンタベリー物語」に描かれた中世
第2章 家庭菜園の時代
シェイクスピアが「フォルスタッフ」に食べさせたもの
第3章 外食文化の反映
二人の日記作家ピープスとイーヴリンが通ったクラブ
第4章 「英語辞書」と料理本
ジョンソン博士の愛したロンドン
第5章 産業革命と近代化のかげで
ディケンズ家の食卓
第6章 海亀のスープはお好き
オスカー・ワイルドとカフェ・ロワイヤル
第7章 彼女愛した隠れ家レストラン
ヴァージニア・ウルフと両大戦間のロンドン
第8章 変貌するロンドン食糧事情
1939年から現在まで
何故か第8章だけ作家名が目次に出ていませんが、それは読んでのお楽しみ。もっとも、この文豪達の中にあの名前を出すのはちと気が咎めたのかなあとか思っています。ただ、映画にもなっているので、シェイクスピア並に有名でしょうけど。
ロンドンに棲んでいた頃は、どうにも美味しくない所が多いなあと思っていたのですが、この本を読むと非常に英国料理が美味しく見えてきて、言葉の魔術というのはこういうことなんだろうなあと、思いつつ良く良く考えると、ウルフの時代頃までに紹介されている食べ物の大方は、当時の上流階級やブルジョアの食べ物でありまして、今のロンドンだってお金さえ出せば非常に美味しいものはある、というのと同じ理屈でありました。
なお、巻末にはチョーサーの時代から、ウルフの時代までの様々なレシピも掲載されています。ここはいっちょチョーサーも食したであろう「カボッシュ・イン・ポタージュ」でも作って、alle(all)とかat nyght(at night)とか中世英語で知り合いにレターを出そうかな。
「カボッシュ・イン・ポタージュ」というのは、名前こそ仰々しいのですけど、塩・胡椒等で味付けしただけのキャベツ入りスープです。
帰省した人からのお土産品をいただいた。それは「河豚の卵巣の糠漬け」でありました。加賀(金沢近郊)の珍味だそうで、猛毒を含む河豚の卵巣を非常に濃い塩で1年ほど漬け、その後、糠に2〜3年ほどつけると、猛毒は抜けているか、微生物に分解されてしまっているとのこと。
帰宅して早速夕食に。その味は、かなりしょっぱい中に、微妙な美味しさがありました。酒の肴として少しずつ食べるのが良いようです。なお、匂いはけっこうしますので、その手の食べ物が苦手な方にはお勧めしません。私も実は糠漬けが苦手なんですけど、好奇心が勝ったのでした。これは軽くあぶって、パラパラの振り掛けにすると美味しいかもしれない。
さて、昨日(6日)、一昨日(7日)の大野指揮、新日po.のコンサートですが、メインのショスタコーヴイチの交響曲第4番の出来は良くありませんでした。
テンポ設定については、まあ速目だろうなあという予想通りで、違和感は無かったのに対して、ニュアンスのつけ方が平板で、とても退屈でした(会場が異常に暑かったとはいえ、この曲を聴いている途中で意識を失うとは思ってもいなかった)。オーケストラでのソロのヴァイオリンのクレッシェンドやディクレッシェンドというのは無視するものなのか?とか、フルートやピッコロでは、タンギングの失敗か、あの妙な雑音は何だ?という感じです。神は細部に宿ります。
合奏に目を向けると、弦をはじめとしてオケにパワーがない。金管が鳴ると弦が、太鼓やらシンバルが鳴ると金管がかき消され、そこにあるはずのモチーフが聞こえない。もっとも、錯綜する旋律を上手く聴かそうという努力は金管セクションについては聴かれた事実は認めますが、それも太鼓の一撃で消えてしまう。
そして6日の演奏に特に顕著だったのは、どんどん曲の進行に連れてオケ全体のパワーが落ちていったこと。第3楽章の最後の盛り上がりの金管はスカった音を出していて唖然としてしまい、終演後は憮然として拍手もせずに帰ってしまいました(7日の方は、相対的には改善されていましたけど)。
さらに、ティンパニがオルガン真下のせいで響き過ぎて刻みが曖昧だったのも、特に第3楽章の終結部では、私にはとうてい首肯しがたいものでありました。
両日の演奏を比較すれば、相対的には7日の演奏の方が出来が良かったのですけど、これまで聞いたこの曲の他のライヴ(今回を含めて9回)では、真ん中より下に入れざるを得ない、がっかりする出来でありました(因みに最低の出来は、アラン・ギルバート指揮NHK交響楽団による演奏。ヤノフフスキーとの演奏は素晴らしかったのに、同じオケとは思えない出来であった)。
明日は所沢までゲルギエフ指揮マリスンキー歌劇場の「ヴァルキューレ第1幕」他を聴きに行きます。
急に寒くなって風邪をひいたようで、喉がとても痛いです。ただし幸いなことに、熱やくしゃみなどはありません。
先日、高知に用があって行った際、初めて「うつぼ」を食べました。どうやって食べるのかといいますと「たたき」にするので。そもそも「うつぼ」が食べられるとは思ってもいなかったので、店の人に「うつぼって、あのうつぼですよね」と意味不明な質問をしつつ注文。
出てきたのは、表面が焼かれた白身サカナの切り身。全くグロテスクさはありません。味はあっさり、それよりも冷えた鰻より若干硬いというか弾力がある歯ごたえを楽しむもののようでありました(ゼラチン質ののような層が身と皮の間にあった)。1回食べれば良いかなというものでした。
そのほか鯨も食べました。その際、隣席に外人の老夫婦が座り、鯨を物珍しそうに見ているので、同席者と二人して英語で鯨だと教えたのですが通じない。二人して、我々の発音がまずいんだなあと話していたら、フランス人でした。なーんだ、どうりで通じないと、相手のせいにして自らを省みないのでした。ところで、フランス人老夫婦は鯨を食べておりました。正直に言って、鯨がおいしいと私は思わないのですがねえ。
結局、「名物に上手いもの無しの旅」なのでした、でも「かつおのたたき」は美味しかったのには驚きました。
そう言えば、昨日中日が優勝を逃してしまいまして残念です。来年に期待しています。
大学時代のサークルの友人達が、私の帰国を機にランチ会を開いてくれた。
渋谷の高速より南側にあるフレンチであったが、味も良く、ワインをはじめとして値段も良心的で良い店であった。それよりも何よりも、集った仲間が、私を含めて、昔と全く変っていないのは嬉しかった。集まった人の半分近くが近年まで海外滞在経験者だったので、海外話が多かったほか、既婚者が多かったこともあり、赤ちゃんの写真の見せびらかし合いなどをして盛り上がったのだった。
散会後、渋谷タワーに行き、CSOの自主制作盤(ブーレーズ)他CD数枚とDVD(クセナキスのLa Legende d'Eer)を購入。DVDは、5.1チャンネルでこそ効果のでる(らしい)クセナキス作品を再現する環境が我が家にはないのを承知で購入。将来、シュトックハウゼンの「少年の歌」や「グルッペン」「カレ」、あるいはブーレーズの「レポン」といった作品までもがDVD5.1チャンネルで売り出されたら、購入を検討せねば。
続いて、3年前には無かった六本木ヒルズに行った。渋谷から半蔵門線と大江戸線でいくと、駅からヒルズまでかなり地上を歩かされるのには閉口した。
フィリップス美術館展を見てから展望台他を見物。周囲にまだ超高層ビルが無いので、眺めは非常に良い。展望台には、当然若いカップルや子供連れが数多くいた。その他に外国人や老夫婦がコーヒをゆったりと飲みながら、西日に照らされ若干霞んだ東京の街並みを眺めていた。展望台・美術館あわせて2000円は、まあ安くはないが、高くもないというところか。
ヒルズの中のショップは特段期待していなかった。しかし、英記茶荘の本店が移転していたり、時間が押していて食さなかったが美味しそうな中華饅頭の専門店があったので、また行く気になるものであった。