19年前の映像を眺めながら、感慨にふけっておりました。
「復活」の3〜5楽章のみが取り上げられ、もう5年かと月日の経つ速さに驚き、自らの15年後も想像もつかない形で訪れるんであろうと思いつつ、「生きるために死なん!」と指揮するシノーポリの指揮振りを眺めていました。本当に早死にでありました。
さて、シノーポリよりは10年は長生きしたものの、やはり早死にの感がする武満の没後10年メモリアル・コンサートを聴くべく初台まで行ってきました。
曲目
カシオペア
指揮:若杉弘 パーカッション:加藤訓子
アステリズム
指揮:高関健 ピアノ:高橋悠治
ジェモー
第1オケ 指揮:若杉弘
第2オケ 指揮:高関健
オーボエ:古部賢一
トロンボーン:クリスチャン・リンドベルイ
いずれもオケは東京フィルハーモニー。
曲間はそれぞれ20分の休憩がありました。
当初予定されていた指揮者の岩城が急病により、アステリズムおよびジェモーの第2オケの指揮は高関が代役として登場しました。プログラムに入っていたパンフに拠るといきなりだったようであります。
さて、いずれも滅多に家でも聞かない(さらにCDがいずれも居場所不明で予習できず)ので、こんな曲だったかねえ状態で聴き始めた上に、私の座っている位置は舞台すぐそばかつ端っこでしたので、音響バランスなんぞさっぱり分からない所でありましたが、カシオペアは曲を見直し、演奏には感心しました。パーカッションの加藤は舞台中央通路からカスタネットを叩きながら登場し、舞台に駆け上がると小柄な体でエネルギッシュに叩きまくっていて、武満にもこんな曲があったんだねえとか思いつつ、終演後拍手。
続くアステリズム。個人的関心は、終わり近くの長大なクレッシェンドがどれくらいか、実演ではどの程度のインパクトなのかという点でありましたが、その部分の持続はそれほど長くなく(楽譜指定の最小である40秒かな?)、またそのインパクトも、タケメモの何倍もあるロイヤル・アルバート・ホールが吹き飛ぶかと思うようなゲルギエフ指揮マリンスキー歌劇場管弦楽団によるショスタコーヴィチの4番の実演を聞いた後では、まあこんなものかという程度でありました。
全体の印象も非常にあっさりかつ拍子抜けするほど全体も短かく感じたのでした。
なお、プログラムにはピアニストの高橋悠治と作曲家の権代の対話が掲載されており、その中で(いつものことでありますけど)高橋は、武満(やそれを取り巻く「制度」)に非常に批判でありながら、「やっぱり友達だったからさ。たまには何かやってあげなきゃいけないわけよ」と30数年ぶりにアステリズムの独奏を引き受けたそうであります。
続く、「ジェモー」。これは寝てしまいました。そしてCDを売り払っていたことを思い出したのでした、あまりに詰まらん曲だと。
なお、NHKで音は収録しており、来月にFMで放送予定。アスタリズムの秒数をあらためて数えてみようかと思います(FONTECのスタッフがいたので、CDでも出るのかな?)。
次のコンサートの予定は、6月7日のロータスSQによる没後150年のシューマンの弦楽四重奏曲全曲のコンサート。
どうも、久し振りの更新であります。
新譜のアムランの弾くデュカスのソナタを聞いています。ピアノの音にもう少し深みがあればとか、ストップ&ゴーが多用されていて若干違和感を感じるところもありますが、何よりも、ライヴ演奏を聞いた後だとこの録音は非常に物足りない感じ。もっと高揚感と灼熱した感じが出せるはずなんだけどねえ。スタジオ録音だからねえ(思い起こせば、アルカンの「協奏曲」もそうだったなあ)。休日にスピーカーを通して聞いてみよう。
とはいえ、SIMAXのTor Espen Aspaasと双璧をなす演奏であります。でもたどたどしいところもあるMargret Fingerhut (CHANDOS)の演奏がこの曲に関しては一番好きだったりして(そう言えば、オグドンの演奏がどうしても入手できんなあ)。
さて、この間ツィメルマンのリサイタルに行ってきました。来月11日のトリにだけいく予定にしていたら、バツェヴィッチを弾かないことが判明したので、急遽20日の東京文化会館のコンサートのチケットを確保。
演奏はロンドンで聞いた時とおんなじ、などと言うほどの記憶力は無いのですけど、少なくともベートーヴェンの「悲愴」はロンドン同様に素晴らしい弾きっぷりで、ダイナミック・レンジを大きく取り、序奏部も重々しく(繰り返しは序奏部からででした)、主部の高揚感も素晴らしく、第3楽章にはふとショパンの2番の最終楽章を思い出させたのもそのまんま。全集は作らないだろうけど、主要曲くらいは録音を残して欲しいもんです。後期5曲、名前付き全部(8、12、14,15,17,21,23,26)、それに1,5,7、16、18、24、27とほぼ全部だからやっぱり全集で欲しいです。
さて、ショパンのバラード、ラヴェルのエチュードは今日のほうが良かったような気もしました。そしてバツェヴィッチは、最後に相応しい重量感のある、ワイルドさを感じさせる華々しい曲でしたけど、いやあ、ツィメルマンの弾く音色の多彩さ、そして打鍵の重さとどこまでも明晰な点(そして「見せる」演奏)に打ち負かされてしまいました、素晴らしい、立派。録音希望。
アンコールはショパンだったかな?
それにしても聴衆ノイズの非常に多いリサイタルでありました。都民ナンタラシリーズの一環だというので、覚悟はしていましたけど、もうちと弱音や無音部分に対する配慮をしてくれないもんかねえ。演奏家に失礼だし、公共マナーにも反すると思うんだけれど。
明後日は新日po.を聴きにトリフォニー、その翌日はタケメモに武満を聴きに行きます。後者は危うくチケットを買い損なうところだった、電話したら、S席3、4枚と急遽開放したC席(?)十数枚しかないとか言われて、驚いてしまいましたよ、当日券で余裕だろうとか思っていたもんだから。
これからグレフのピアノ三重奏(harmonia mundi)を聴いて寝ます。この曲は始まりはカンチェリを思い起こさせるんだけど、全体はシュニトケっぽい(あるいはショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲が透けて聞こえる)ところに、絶対音感がない身には、最終楽章はD-S-C-Hのオンパレード(盛り上がり部分はまさに弦楽四重奏曲第8番のそれですな)に聞こえるので、この方面がお好きな方にはお勧め(しかしとてもベリオの弟子だったとは思えない作風であります)。
シャトレ座から手紙が来たが、何故日本の住所を知っているんだ?と思ったら梶本音楽事務所からであった。
中にはラモーの音楽劇「遍歴騎士」のパンフ、e+の先行予約の案内、そしてDVDが入っていた。私の守備範囲はせいぜいゼレンカまでだからなあ、でもラモーは1684年生まれだから1679年生まれの彼よりも近いのか、でもなあと思いつつDVDを見たら、俄然行く気になった。
DVDは「遍歴騎士」のハイライト、出演者などのインタビュー、シャトレ座の紹介の3部構成であったが、どれも秀逸であった。
行く気になったのは勿論ハイライトを見て、音楽は知らないけど舞台がとっても面白そうだったから(最後のカーテンコールでは、ブラボーが飛び交う中、ブーも飛んでいた)。また、指揮者のクリスティーを始めとする出演者、舞台関係者の「遍歴騎士」を巡るインタビューも興味深かった。
シャトレ座の案内は、芸術監督が語りながら、シャトレ座で行なわれた様々な公演の映像が流れており、エトヴェシュの「三人姉妹」の映像もあるのかあ、見たいぞ、とかジェシー・ノーマンはいつになったらプーランクの「声」とシェーンベルクの「期待」を日本でやるんだろう、とか思いつつ、「リスクを取っていく」、「ほこりを被ったような演出のオペラを上演をしない」等の力強い監督の言葉には、そうだよなあ、でも現代オペラをもう少し土日に公演して欲しかったよなあなとか、メトロの通過する音を遮断する工夫はしたほうが良いぞ、などと思いながら見終わったのだった。
ということで、梶本音楽事務所の宣伝にまんまとのってしまう予定なのであった。
家族で外食。西麻布にあるポルトガル料理の店であった。ワインを含めて美味しかった。
そう言えば、「熱狂の日」のチケットを1枚も買っていなかったなあとHPを確認。殆ど売り切れであった。モーツァルト人気おそるべし。
明日は知人の結婚式で再び六本木まで出かける予定。