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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2007.06.30 Sat » これを読めば君もシェルヘンになれる!ハズがない

どうも、チューナーの雑音低減に四苦八苦のSt.Ivesです。7月1日は午前中はBSハイヴィジョンでゲルギエフの振る「千人」を録画し、午後にはレンダリングもありで、何時見聞きできるんだろうかと自問しています。HMVに注文したCDも大量に届きそうだし。


それはともかく、会社内の本屋に何気に寄ったら下記の本が

ヘルマン・シェルヒェン著(田達夫訳)春秋社

「指揮者の奥義」

凄い題名である、自分でつけるのはちと恥ずかしいがシェルヒェンならもしかしてと思ったら、原題は"Lehrbuch des Dirigierens"であった...。それにしても誰がこんな本を会社の本屋で買うんだ?





1929年の著作物で、中身は、第1部-1「指揮の技術は教えることができる」に独裁者型指揮者が殆どだった時代の雰囲気を漂わせていたほかは、ざっとみ至って真面目。後年のベートーヴェン交響曲全集のようなぶっ飛び具合をちょっと期待していた身には肩透かし。

ベルリオーズ=R.シュトラウスの管弦楽法以外にシェーンベルク、ストラヴィンスキー、ヒンデミットの総譜を勉強しろだの、マーラーの8番やブゾーニの「トューランドット組曲」を使って具体的な演奏上の注意を示したり、実習例にストラヴィンスキーの「兵士の物語」を使ってどう拍子を振り分けるかを細かく指し示したりと、面白そう。

なお、本日のタイトルに即して言えば指揮者に必要なのことは、ただの棒の振り方といったテクニックだけではなく、その先、シェルヒェンの言葉を使えば、

「この楽器(オーケストラのこと)を自在に操るには、魔法で人をとりこにするような諸々の力が必要である」

ということなんでしょうなあ。


とりあえず今晩はチューナーあわせを終わらせて、セゼールの「もうひとつのテンペスト」を読んで寝ようかと思うSt.Ivesでした。そういえば、ロンドンの知り合いからアデスの「テンペスト」@ROHの録音依頼を忘れていて第1幕が欠けたというメールが来ていたなあ。欧州でおっかけするほどのキーリンサイト・ファンで、特段現代音楽が好きでも無いのに3回も見に行ったというのに、どうして彼の出演したオペラの録音依頼を忘れるんだろうか...。
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2007.06.28 Thu » FMの電波が入った

どうも、来る7月1日午後2時からののNHK FMを何とか録音したいと四苦八苦していたSt.Ivesです。

最近加入したケーブルTVのJCOMでもFM放送を聞けるということで、TVのにつないでみたところ、T型フィーダーよりはノイズが低減されて入りまして(とはいえサーという背景ノイズは残る)、日本では何十年ぶりかにエア・チェックとやらを試みたいと思うのでした。

因みに、曲目はべりオのレンダリング、ブリュッヘンが18世紀と20世紀のオケを振り分けるようで、A音自体違うのに一体どうするのやら?



日本でも早くデジタル・ラジオか高品質のインターネット・ラジオでクラシック音楽の番組を聴きたいSt.Ivesでした。

2007.06.27 Wed » 新しいペンギンのお話

どうも、本日のビッグ・ニュースは何よりもこれだ!と少し興奮しているSt.Ivesです。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/6239846.stm

日本のインターネット・ニュースでは学名や発表先のリンクまではありませんのでBBCをご覧あれ(色まではわからんと思うぞ)。パッと見、ペンギンと言うよりは巨大なオオウミガラス。あの細長い嘴と首がペンギンらしからぬ感じ。群れていたのだろうか、ニュージーランドの博物館に化石が展示されているジャイアント・ペンギンの親戚だろうか?

何より驚きは、ペルーあたりの海に生息していたということ。つまり特別な冷房設備なしに、池かプール(とカビの予防薬)さえあれば、日本でもペットとして飼えるかもと思いつつ、全長1.5m、あの細いくちばしで突かれるよりも、大きくて硬いフィンで叩かれたら即死するかもしれないんで、ペットには向いていないかなあと3600万年前に思いを至らせるのでした。


やはり野に置け巨大ペンギン、と思うSt.Ivesでした。えさ代もどえらくかかりそうだしなあ。

2007.06.25 Mon » レオナルド・ユーラー、誰それ?

どうも、アルゲリッチの弾くリストのロ短調ソナタ(DG)ってこんなにミスタッチが多かったのね、と先日とあるオーディオ販売店の高級装置(GOLDMUNDのプリ&パワーとB&W802Dのセット)の視聴室で唖然としたことを思い出したSt.Ivesです(でも好きな演奏なんですけどね)。



先日、泰星コインからカタログが届いて眺めていると、ロシアから「レオナルド・ユーラー生誕300周年記念」コインが出ると書かれていて、解説には「(ユーラーは)数学者で技術者・物理学者と多大な才能の持ち主です」と書かれていた。しかしユーラーなんて名前のロシア人数学者はしらんなあと思ってデザインを眺めると、そこには

Σ1/(k^2)=(π^2)/6 (k=1、2、3、、、∞)

という意味の数式が書かれておりました。これを見出したのは、大数学者レオンハルト・オイラーなので、そうかなるほどでありました。オイラーはスイス人ですが、サント・ペテルスブルクで長いこと研究生活を送っていたので、ロシアが記念コインを発行することにしたんでしょう。スイスも発行することを期待したいと思います(ドイツ生まれのアインシュタインについては発行しましたけど)。オイラーの業績は非常に数多くかつ高度でして、到底私ごときでは紹介できるようなものではありません。とはいえ、美しいですなあ、上の式とかe^(iπ)=-1とか、素数と自然を結ぶ式とか。



と言うわけで、これから「リーマン博士の大予想」紀伊国屋書店を再読しようかと思うSt.Ivesでした。

2007.06.23 Sat » スピーカー台を設置してもらう

どうも、陽射しはきついけど湿気が少なく、北風だったので過ごしやすかったSt.Ivesです。

午後からスピーカー台を設置してもらいました。B&W802ノーチラスは重量70Kgなので、横倒しにして悪名高いローラー付きの足をはずしてからよっこらせとスピーカー台に載せる作業は、はたから見ても大変そうでありました。

早速の印象ですが、低音の増加しかつ高音も含めて抜けが良くなり音がよりまろやかになりまして、満足満足。次は電源ですかねえという話を業者さんはしていましたが、そこまでは手が出なさそうな感じであります(建替えでもしない限り)。


明日は休日出勤のSt.Ivesでした。

2007.06.21 Thu » まるてぃんカンタービレ、は要らない

どうも、もう寝ないといかんなあと思いつつ、記録として書いておかねばということで、ニーナ・シュテンメの歌う「ヴェーゼドンク歌曲集」を聴きながらのSt.Ivesです。あっ、もう直ぐ終わってしまう、別の曲に変えねば。

昨日は、浜離宮の朝日ホールで藤原の弾くドビュッシー(映像)、ジョリベ(五つの儀式的な舞踏)、ラヴェル(夜のガスパール)を聴いて、「『20世紀フランス音楽の色彩』という副題だけど、色彩が無いなあ、退屈だなあ、暑いし仕事で疲れたなあ」と爆睡してしまった身を本日のリサイタルを聞いて恥じてしまったのでした。あまりに本日がひどい。元帥夫人に「これは笑劇ですよ」と言われているような気がして仕方が無い演奏に、昨夜はWhite on whiteという言葉しか思いつかない演奏だったとはいえ、真摯に考え抜かれた演奏でありましたから。

本日のリサイタル
6月20日(水) すみだトリフォニー 午後7時開演
マルティン・シュタットフェルト・リサイタル

1. モーツァルト:ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333
2. シェーンベルク:ピアノのための6つの小品
3. モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310
4. ベルク:ピアノ・ソナタ op.1
5. シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960

プログラム的にはとても魅力的(内田のみっちゃんあたりが取り上げそう)。しかしなあ...。

私はご存知の通り新し物好きで、変な演奏も基本的に受け入れる方で(ただしシノーポリが変な演奏だと言う批判には抵抗しますけど)、シェーンベルク作品に対するマーラーの言葉を肝に銘じて音楽を聴いているのですが、今夜の演奏はさすがに「これはだめだ」と思わざるを得なかったのでした。

どの作品の演奏についても、良く言えば即興的、しかし実際に聞こえてくるのは単なる思いつきの首尾一貫しない装飾としか聞こえない。あたかもその時の気分で楽譜に無いスタッカートや急激なデミニュエンド、硬質なタッチから羽毛で首筋をなでるような気持ち悪さを感じさせる軽いタッチへの変更、異常な左手の持続音や連打音の強調、リズムの変更etc.を与えていて、とても全体を見渡してあるいはそこにそういう音や指示があるのは何故かということに拘泥しないで、瞬間的な効果だけを狙った演奏。グールドのパチモンと言うにも酷い出来、要は「趣味が悪い」ということに尽きます。

まあ、寝ることなく、天を仰いでしまうようなシーンや笑いをこらえるのに苦労するシーンなど、飽きず面白く時を過ごせたのですが、それは一回で十分という程度の、ハリウッドB級ホラー映画並みのもの。さらにシューベルトについては冒涜、陵辱、殺戮という言葉しか思いつかず、あれに拍手はしてはいかん、日本の聴衆よ!と思いつつアンコールなど求めずに席を立ったのでした。


と言うわけで、耳の消毒にソコロフの弾くD.960を聴いて寝ようかと思うSt.Ivesでした。

2007.06.19 Tue » ユーロ高とマンドラゴール

いやはやユーロが165円とは!楽譜代380ユーロばかりが70000円近いことになるとはねえ、1ユーロ=1ドル=1ポンド=100円というのが私の実感なのでドイツのヘフリッヒに送金すべく銀行に行って、提示された請求書を見てクラクラしてしまいましたよ。


帰宅したらアマゾンから本が届いておりまして、早速「のだめ」18巻を読み始めたら、のだめがトリスタン・ミュライユの「マンドラゴール」の楽譜を読んでおりました。次のリサイタルでは是非「忘却の領土」を弾いて欲しいものです。しかし、譜読みが苦手だったはずなのに、ミュライユが読めるようになるとはねえ。



これから「未完のレーニン」(白井聡著 講談社メチエ)を読んで寝ようかと思うSt.Ivesでした。推薦が中沢新一だけど、彼のレーニン論(ドリンドリンだったか?)はどこに行ってしまったかなあ(すでに売り払ったか?)。

2007.06.18 Mon » 新国へ

「薔薇の騎士」をまた聴きに行ったけど、やはりオケはあかんねえ、先週より粗くなった感じ。特にオーボエのへたり具合には閉口してしまって、レクター博士の気分も分かるよ(って食べたりはしないけど)。歌手は引き続き好調だったのが救い。この歌手陣で、R.シュトラウスを演奏できるまっとうなオケでまた聴きたいねえ。

電話ボックスのところに10周年記念ガイドが置いてあったのでGET。「軍人達」の演出家がデッカーになっていた。ということは今回のジョナサン・ミラーがENOの若干の焼き直し(時代設定を20世紀に持ってきて、演技に慣れていない合唱団のために動きを少なくした)のと同様に、アムステルダムの舞台の焼き直しになるのかなあ(例えばこんな感じ)。

Solderten1


デッカーの「軍人達」@アムステルダム国立劇場は、やたら場面転換に時間がかかるのが難点なんだよねえ、音楽的緊張感が途切れてしまうんでねえ。

なお、マリーの歌い手がバラインスキーと案内されていたと記憶しているが、6月14日現在では、ヴィクトリア・ルキアネッツとなっていた。どんな歌手だろうか?

2007.06.16 Sat » 楽譜届く

ヘフリッヒに注文していた楽譜が届く。ユーロ高の最悪のタイミングであるが致し方ない。

今回の注文は、
アリアーガ:交響曲ニ長調
デッサウ:ドイツ・ミゼレーレ
デュカス:歌劇「アリアーヌと青髭」
ゲーデ:弦楽八重奏曲
グルック:アウリスのイェフゲーニャ
クルシェネク:第2ピアノ協奏曲
シューベルト:幻想曲(モットル編)
シューベルト:幻想曲(ルドルフ編)
シューマン:ミニヨンのためのレクイエム
ツェムリンスキー:交響曲第2番

というところである。アリアーヌがなくならないうちにと思って注文したが、これほど早く来るとは思ってもいなかった。よもや日本初演されるとは思ってもいなかった1年先に向けて予習だ!

それにしても、シュレーカーのオペラのフルスコアをいつになったらヘフリッヒは出すのだろうと待ち望んでいるSt.Ivesでした。

2007.06.10 Sun » 神秘のモーツァルト、イングランド・イングランド読了

どうも、本を読んだ後は必ず頭痛に襲われるSt.Ivesです。とはいえ、読書は分かっちゃいるけど止められない。

前者はモーツァルトの生涯と作品を巡って行きつ戻りつの散策といった趣きの書。神秘とはどういう意味かは読んでくださいな。読んだ後にきっと「魔笛」を無性に聴きたくなるはず。


後者はジュリアン・バーンズの作品。ちといびつなではちゃめちゃでほろ苦さも感じる小説。とはいえ、誇り高きイングランドの審査員は、ブッカー賞を彼には与えぞと思ったに違いありません、王室が圧力をかけたかも(笑)。本文中の高所得国25カ国の人々がイングランドと聞いて思い浮かべる性格、美徳、特質、名所等のリスト(p.89)は笑えます。

と言うわけで、これから読みかけの、「ハイデガー、黒沢『羅生門』を語る」でなく「言葉についての対話」(平凡社)を読んで寝ようかと思うSt.Ivesでした。

2007.06.09 Sat » 薔薇の騎士@新国

どうも、過去のプログラムを引っ張り出してきて感慨に耽ってしまったSt.Ivesです。元帥夫人ではありませんが、時の経つ速さに驚かされてしまいます。

2007年6月9日「薔薇の騎士」@新国

終わり良ければ全て良しと言ってよいのやら、第3幕元帥夫人登場以降が素晴らしかったので、終わってみると満足して拍手を歌手に送ったとはいえ、それまでの出来にはどこか欲求不満を抱えつつ聞いておりました。そういえば、第1幕、第2幕に幕が下り切っていないのに拍手する人が多かったのは何故?余韻もへったくれもないんだけど。

最大の原因は、はなから諦めていたとはいえ、色や艶がなく、切れはなく、ただ音を置いているのか?と思うオーケストラ。最初にホルンが鳴った瞬間、ここはドレスデンでもヴィーンでもなく東京なんだなあと思い知らされ、以後オケの音を聞かずに歌手の歌声だけに専念しようと思うも、ヴェルディやマスカーニやドニゼッティではなくR.シュトラウスではそれは無理な話で、様々な旋律が絡み合い地となり模様となる様を浮き立たせ、艶めかしく、輝かしく鳴り響くオーケストラなしには作品の楽しさ、美しさは大きく減じてしまいます。(面倒くさい)R.シュトラウスをこのオケが弾き慣れていないことが如実に明らかになった演奏でした。

さて、悪いオーケストラはない、悪い指揮者いるだけだ、という言葉が真実なれば指揮者のP.シュナイダーの責任もありましょうか?多分にそうでしょう。彼がもう少し音色面を含めてオケをギリギリ締め上げれば、ムーティの振ったオペラの森管弦楽団並みに良くなった可能性は否定できませんから。ただし、向こうで聞いた限りでは、シュナイダーは良いオーケストラは非常に良く、悪いオーケストラはそれなりに振るという指揮者でしたので、それを知っての上で聴きに行ったので、私にはそこまで求めることは難しいです。新国は、常設のオケを常任の指揮者が常にコントロールしてレベル維持を図っているわけではないので、その責任の半分は東京フィルハーモニーの常任指揮者(誰だ?)にあるのではないでしょうか。

主役の歌手は非常に素晴らしかったです。フィンランド出身の元帥夫人のCamilla Nylund、およそ2年前の2005年6月12日にドレスデンのゼンパーで同役を聞いた時、ラジオ放送で聴いたデノケ、DVDで見たシュテンメに加えて元帥夫人役に相応しい歌手が新たに登場したと喜んだ記憶があります。今回も、かつての大歌手達と同じく第1幕のモノローグ、第3幕の三重唱の声、立ち居振る舞いや表情に、威厳と高貴さがあったことは当然ながら、今だけかもしれませんが、第1幕冒頭には若やぎも聞かれます(第3幕の最後、ファニナルの若者とはこういうものですかなあというセリフに一瞬表情をしかめてから、そうですねと応えていたように元帥夫人は32歳とまだまだ若い)。ドレスデンをバックにこの声で元帥夫人を再び聴けないのは、デノケが歌うのは非常に嬉しい反面、残念な気もします。なお、2年前に比べて腰周りを含めて若干太られたように見受けますが、背丈があるのでかえって立ち居振る舞いの威厳が増したと思います。

オクタヴィアン役のElena Zhidkovaは、ロシア出身。容姿は小柄でほっそりとしつつも声量十分でかなり野太い声でありました。まだまだ他のオクタヴィアン歌手には存在感をもった歌声や演技ではないものの、野太い中にも少し甘えたような響きそしてこのオペラに必要だと思う澄んだ声もあり、将来は楽しみです。

ゾフィー役のスペイン出身Ofelia Sala、第2幕の幕が開いた時、乳母のマリアンネかと思い、ゾフィーを探してしまいました。すこしポッチャリ美人で、フィガロのスザンナとかには似合いそうですが、私のイメージするところのゾフィーとはちょっとずれていました(とはいえ、ベルリンで歌ったVoigtのマルシャリンほどには大きくずれていませんでしたけど)。声はキャピキャピしたところはなく、演技でそうした雰囲気を作り出そうとしていましたが、ちと無理やりっぽい感じ。しかし、オックス男爵が登場して彼に幻滅してからはかえって落ち着いた、自分で物事を決めていこうとする雰囲気に傾いた歌い方でしたし、第3幕でのオックス男爵のあしらい方も、かつて聴いたC.シェーファーのウルトラ・モダンでウルトラ・クールなゾフィーまでは行かないものの、かなり冷静。オクタヴィアンとの二重唱は十分に甘い声で楽しみました。

最後にオックス男爵のPeter Rose。中々に演技も歌も上手く、向こうの定番のリドルのような貴族的な雰囲気はありませんけど、十分聞かせてくれます。ただ、演出で結構損をしていたような気もします。2幕の最後、非常に低い音を当てているのは、やはり眠りに入ったことを暗示していると思うのですけど、部屋から出て行ってしまうとか。

ジョナサン・ミラーの演出は、2003年3月15日にENOで見た英語版とほぼおなじではなかったかと思います(財政難のENOと異なり装置は真新しかった)。感心するところも多かった一方、クビを傾げてしまうようなところも多い演出でした(上記の第2幕最後のオックス男爵。人々の動線、特に登場人物が多くなる時に不自然さを感じます(例えば第2幕のオクタヴィアンがゾフィーに最後の言葉をかけるためにいったん部屋から退去した後で大勢の人々の前を横切って戻ってくるとか)。2幕の大立ち回りがなかったとか、第3幕の幽霊騒ぎはそうは見えないとか(もっとも、幽霊騒ぎ自体の設定がとても変に思えますけど)。そして、設定がゲッツ・フリードリヒ同様に崩壊直前のハプスブルク帝国の時代、1912年(初演の翌年)にしていることはともかく、当時のモダンな女性ということを示そうとしたのでしょうけど、第1幕の最後、物思いに耽る元帥夫人にタバコを吸わせるとは!



来年のことを言うと青髭に笑われるかなと思いつつ、パリ・オペラ座の来日公演演目を眺めているSt.Ivesでした。デュカスの「アリアーヌと青髭」の日本初演!2回しか実演に接していないので行きたいんだけど、お値段が…。

2007.06.07 Thu » 本命登場、ですか。

どうも、ニュースを眺めていたら、次のヴィーンの音楽監督がヴェルザー・メストに決まったとのことで、ふーんと思ったSt.Ivesです。大分前からそんな噂話が飛んでいましたが、やっぱりそうでしたかという感じ。

とはいえ、彼の振ったオペラはBBCで流れていた「エレクトラ」くらいしか聴いたことがないんで、一体どんなもんなんでしょうかねえ。因みにクリーブランドとの「エレクトラ」に限れば、素晴らしかったです。


小澤は今後はどうするのかなあ、新国に来るのかねえ。「ジョニー」とか「ティレジアス」とかを振るなら嬉しいけど。どうなんでしょう?


これから「神秘のモーツァルト」でも読もうかと思うSt.Ivesでした。

2007.06.02 Sat » パイレーツ3を見に行った

実は1も2も見ていないのに陽光に誘われ、豊島園にある映画館まで出かけてみました。映像は面白かった。ただ、話がご都合主義的なのはこの手の映画では当然とはいえ、レプカじゃなくてムスカじゃなくてベケット卿の最後はいくらなんでもあれはないでしょうと思ったのでした。それと音響の煩さには閉口。難聴になるかと思った。

見て損をしたとは思わないけれども、もう一回見にいこうとまでは思わない出来でした。



「さまよえるオランダ人」を聴きながらのSt.Ivesでした。7年でも大変なのに10年とは...。

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AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

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