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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2007.07.22 Sun » 気分はENO!

というところですかね。CHANDOSのCDでも確認できる、英国での英語版オペラ上映に必ずクレジットされるPeter Moores Foundationのロゴも冒頭に登場した映画の英語版「魔笛」@高島屋タイムズ・スクエア、すでに大分前ではありますが、IIOさんのCLASSICAでも紹介されていたように、面白かったですね。


舞台は第一次世界大戦頃。長い塹壕をはさんだ西部戦線(というのはドイツ側の見方か)。塹壕にこもる人間などお構いなしに野に花が咲き、蝶が飛ぶ多分フランスのどこか。そこの兵士、頭出して蝶を採ろとうとしないように、撃たれるよ!という状況と突撃のシーン(世界初の戦車Mark I も登場)が序曲に乗って流れていくと、読み替えもなんのそのでモーツァルトの世界へ。映像は見てのお楽しみと言うところですが、若い日本人の死者が結構いましたなあ(バターワースの名前は見当たらず)、それと夜の女王の最後はちと哀れみ感じてしまいます。あの二人は最後に多少なりとも分かり合えたのでしょうかねえ(娘への脅迫シーンは凄かったけど)。


演奏の方は中々に楽しい。ECOがこんな巨大な音は出さんよと思いつつ、コンロンの指揮の下できびきびと音楽を進められていて、若い二人のラブ・ストーリーと平和に向けた「魔笛」では良いんではないでしょうか。歌手も相応でして、期待以上によかったです。一発勝負の舞台ではないので取り直しも効くし、G.フリードリヒ並に周囲も含めた舞台上の人々の反応もきちんと描かれていることも、歌を一層盛り上げてくれていました。歌手の中ではルネ・パーペが、ザラストロ役を映画に合わせて重々しい宗教指導者というよりは格式あるステーツマンという雰囲気を漂わせておりました、中々立派であります。



それにしても、相変わらずソプラノで歌われる英語は分からんなあのSt.Ivesでした。


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2007.07.19 Thu » 新「新音楽の哲学」

どうも、量子コンピュータと量子暗号のどちらが先に実用化されるか、オッズはどっちが高いかなと考えているSt.Ivesです。


と思いつつ、本屋に行ってみたら、新刊コーナーにアドルノの「新音楽の哲学」が並んでおりました。あの何が書いてあるのか良く分からなかった本が再刊されたかと思ったら新訳。出版社は旧訳がたしか音友だったのに対して平凡。訳者はアドルノの「マーラー 音楽観相学」の新訳者でもある龍村氏。

旧訳を読んだのははるか20年近く前のこと、その後練馬の図書館ではみかけず、中身を再確認したくても原著は歯が立たず、英語版も訳分からずだったので、神保町へ行くたびに買おうどうか悩みつつも、「ヴォイツェック」ショックを受けて我慢していたので、待った甲斐があったと購入。

岩波文庫で「啓蒙の弁証法」も出版されたこともあり、こちらはハード・カバーで出た直後に購入してあったのであらためては入手しなかったが、20年ぶりにあわせて読めるのでありました。



ということで、これから新訳登場を祝って、「プルチネッラ」を聴こうかと思うSt.Ivesでした、あれ、何か間違っているような?

2007.07.15 Sun » 冬の王宮の幻の肖像と伝説の旅

昨日今日と家に閉じこもってCDを聞いていたSt.Ivesです。

昨日の聴いたCDの最後はロッテ・レーニャの歌う「マハゴニー市の興亡」。これで覚悟を決めていたのに、台風は東京を回避してくれたようであります。

昨日は「嵐の音楽」をテーマに聞いていたので、本日は蒸し暑さを吹き飛ばすべく「冬」をタイトルにつく曲にしようと思い立つも、意外と思い出せず。チャイコフスキーの交響曲、一柳とバックスのピアノ協曲、シューベルトの歌曲集、ヘンツェのギター曲くらい(それとヴィヴァルディがあるな)。冬が舞台だったら、プロコフィエフの「戦争と平和」とかラッヘンマンの「マッチ売りの少女」とかブゾーニの「ファウスト博士」とかショスタコーヴィチの「マクベス夫人」とか、あれラストシーンだらけだな。「冬」は終わりのイメージが強いということか。

ということで、「冬」物をとっかえひっかえ聞いていたのでした。


明日のテーマは「海」だなと思うSt.Ivesでした。ドビュッシーとRVWはマストとして、ベートーヴェンとメンデルスゾーンに並べてルービンシュタインを入れるかだ、あっ持っていないや。

2007.07.13 Fri » 記憶違いか?

どうも、ふと思い立って「リゾーム 序」を読み返しているSt.Ivesです。

初めて読んだ時(中学生だったか)、「訳分からん、これは現代詩か?」と思いつつとりあえず読み進めていってある箇所に至った時、グールドの演奏を援用して説明した場所で何となく「そういうことか」と理解できたのでした。で、その後もそういうものだと思って何回か読んで書棚にしまって早20年超。最近、ふと思い立って「ゲーデル・エッシャー・バッハ」を読み返しているうちに、同じ頃読んでいた「リゾーム 序」にグールドが出ていたが、あれはどこだっけと疑問が。記憶にある場所を読むと無い。変わりに当時は全く気が付かなかったブーレーズ御大のお言葉が「リゾーム 序」に引用されているではないですか。グールドはいずこに?つまり、私の理解は幻だったのか?

ということで読み返しているのですが、当時同様に特殊なテクニカル・タームにいらいらするSt.Ivesでした。

2007.07.01 Sun » レンダリング、れんだりんぐ、RENDERING

どうも、昼のFM放送を数十年ぶりに真面目に聴いていたSt.Ivesです。


ブーレーズ御大や自作のカデンツァをモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番で披露してくれたヒラリー・ハーンについても書きたいのですが、ともかく本日はブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ&アスコ・アンサンブル&シェーンベルク・アンサンブルによるschubert-berioのrendering per orchestra (楽譜はue19311)について。

実演を聞かれた方から詳細な情報をいただいた上で視聴に臨みましたが、これは驚きの体験でありました。何よりも分かっているにもかかわらず、シューベルト→ベリオ、あるいはベリオ→シューベルトの繋ぎ目には衝撃を受けます。特にこの曲で私が最も好きな瞬間である第2楽章練習番号17、コーダを経て第3楽章の練習番号2まで部分、ここはベリオのパートが長く続き、そのまま切れ目無くシューベルトの部分に繋がる、まるでモーツァルトの「不協和音」の冒頭のようなのですが、他の演奏に慣れ親しんだ耳には、異なる調律の音が切れ目無く続いて聞こえるという非常に異常な音響が鳴り響きます(他の部分も予想だにしない和音が鳴り響きますが、ここが一番異常に感じました)。しかし第3楽章最後に2回、後期のシューベルトを模倣した立ち止まりの部分もアスコ&シェーンベルク・アンサンブルの演奏なんでしょうかねえ?チェレスタはそうでしょうが...。

また、ベリオ→シューベルトのブリッジ直後、もろに調性音楽かつ調律もA=415(と教えていただきました。ありがとうございます)で演奏しなければならない18世紀オーケストラは、かなり苦労しているなあ(音程がふらついている時もあります)という感じでありました。お疲れ様です。

一方べリオ部分、ブリュッヘンの解釈なのか、かなり弦楽器が弱音で本当に霧の彼方でモヤモヤと演奏された感じです。個人的にはシャイー盤並みにはっきりと素材の片鱗を浮かび上がらせながら、様々な楽器が絡むような演奏が好みですが、本職が違う時代のブリュッヘンなので割引しておきましょう(でも何を思ってこの企画を立てたのかな?)。結構譜面を追うのに苦労しました。果たしてアスコ&シェーンベルク・アンサンブルはきちんと演奏していたのでしょうかね?と思ってCDに焼いて音量を上げて聞きなおしてみたらしっかりと演奏しておりました、失礼しました。

演奏事故はこうした特殊な状況下ですのでしょっちゅう起こっています(出の間違えとかだけでなく、第1楽章のコーダ部分<練習番号34以降>のプレストに入った部分ではオケが噛み合わずに突き進み、練習番号35の手前くらいで立ち直りました。ヒヤヒヤいたしました)。しかしながら、(ベリオ・パートの)細かい部分にも気を付けつつ推進力溢れる生き生きとした演奏でありました(第3楽章の18世紀オケはお疲れ気味でしたけど)。いっそ全部18世紀オケで演奏してみたら?と思ったのですが18世紀にはチェレスタはじめ存在しない楽器が多いという制約がありましたね。調律だけ変えられないのかな(古楽の精神を全く理解していない発言)。


しかし絶対音感の持ち主はこの状況をどうクリアするのだろうか?と思うSt.Ivesでした。私は相対音感なので、時期にどちらのパートの調律にも慣れるんだけどね。
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AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

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