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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2007.10.22 Mon » ヒンデミット、シュレーカー、細川

どうも、シュレーカー自身の指揮による組曲「王女の誕生日」(SYMPOSIUM1271-1273)を聞きながらのSt.Ivesです。

というわけで下野指揮読売日響のコンサートに出かけましたので、例のごとく簡単に感想を。

10月22日(月) サントリー・ホール

下野指揮 読売日本交響楽団

ヒンデミット:歌劇「ヌシュ・ヌシ」から舞曲
ヒンデミット:交響曲「画家マチス」
シュレーカー:組曲「王女の誕生日」
細川:ダンス・イマジネール

変わったプログラムというか、シュレーカーの後に細川とは、極彩色の絵から墨絵とは大胆なと思っていたら、細川はカラフルではないが2群のバンダに、大太鼓と金管をバリバリ使った極めてエネルギッシュな曲でした、てっきりモネ劇場で見たようなオペラのようにモノクロでゆったりとした時が流れる作品を想像していたので、意想外で驚きました。ただ、クセナキスの「エオンタ」を思わせる、蓋のないグランド・ピアノの中に向かってトロンボーンが吹かれるところは、どれほどの音響的な効果があったのか私には知覚不能でした。ともかく、指揮者とオーケストラはお疲れ様でした。個人的にはとても楽しめました。

その前のシュレーカーは、個人的にはもうちと色気めいた感じが欲しいなあというところでして、これは正直あまり面白くない演奏でした。ギターやリュートがそれぞれ4台に、ハープ2台、チェレスタまである巨大編成の音響自体は楽しめたのですが。また、ヒンデミットの「ヌシュ・ヌシ」はもうちと弾けてもよかったような。

さて「画家マチス」、以前にも書いたように「ウェーバー」ともども好き好んで聴く曲ではないので、普段は全くといって良いほど聞かない。しかし、演奏はとても楽しめました。シュレーカーよりヒンデミットや細川の方が、オケの音色も含めてあっている気がします。


次回同じようなプログラムを組まれるならば、ヒンデミットならば「今日のニュース」組曲、シュレーカーの「あるドラマへの前奏曲」(「烙印を押された人々」の前奏曲の拡大版の方)を希望するSt.Ivesでした。組み合わせるヒンデミットの交響曲は爆睡間違いなしの「世界の調和」以外ならピッツバーグであろうとホ調であろうと何でも良いです。
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2007.10.20 Sat » ルプパ、演奏は良かったんではないでしょうか

どうも、V.ウルフもドイツから戻り、中日も優勝しご満悦のSt.Ivesです。

ということで飯森範親指揮東響によるヘンツェのオペラ「ルプパ」(セミステージ方式)に行ってきました。会場には文化会館の「モーゼとアロン」から流れてきたと思しき会話をしている人が多数いました、ご苦労様です(私はルプパだけです)。

作品については、すでにDVDも出ていますのであまり申し上げませんが、これまで生で見聞きしたヘンツェのオペラの中では一番緩く、非常に聴きやすい作品でありまして、DVDを見た感じでは、歌手と演出、美術に大分助けられた作品だという印象を持っていました。この印象は実演でもあまり変わりません。筋は童話っぽく、「恋人たち」のドロドロとして複雑で緊迫した話から遠く別世界で展開されます。個人的には、話も響きも含めて「恋人たち」@ベルリン州立、「孤独通り」@グラーツ、「バッカス」@シャトレ座の3作が彼のオペラの中では好きですので、DVDも実演も聞きながら、「うーん、まいったなあ」という感覚が常に付きまとっていました。

とはいえ、本日の演奏は、DVDをみると「やる気あるのか!」と言いたくなるシュテンツ指揮ヴィーンpoよりも格段に良かったと思います。緩い話ながらも緊張感が必要な部分もあり、そこでは音が締まっていまて、メリハリのあるしっかりした演奏であったと思います。

一方、歌手は、デジャブ役がちと声が弱い(かつ歌う方向が私の席からだとあまり聞こえない)のとバディアトの声にすこしばかり余裕がなかった部分も感じられなくもないとはいえ、て主役(?)とデーモンは素晴らしかったと思います(楽譜と照らしてどうかは知りませんけど)。

ということで、作品的にはどうしたものやらと思ったのですが、演奏には満足したコンサートだったSt.Ivesでした。


2007.10.20 Sat » 記録

どうも、本日は退職者予定の送別会で、来年の同じ頃また集まる約束をしたのでした。面識のない人もいましたが、最後は皆で楽しく盛り上がりました。転職される方に幸いあれ、であります。

と言うわけで、本日はもう寝ます。明日はヘンツェだ!

2007.10.15 Mon » 「モーゼとアロン」@東京文化会館

どうも、2004年4月フェスト・ターゲで2回見た記録を貼って終わらせようと思ったら、殆ど記録が見つからなかったSt.Ivesです。

記録があるはずだと思うのですが、人に話しただけかもしれません(残されているのは、後で書くこと、演出上の問題点があること、そして「日本公演にはいかない」<笑>でした)。

さて、公演の印象は多分変わっていません。当時のフェスト・ターゲでバレンボイムはシカゴ響相手に「変奏曲」も取り上げていましたが、ラトル&BPO@プロムスや、CDで良く聴く演奏(ブーレーズあるいはちょっと変わったカラヤンとか)と比べてあまりにエネルギッシュに太い線でグイグイと大きく絵を描いているなあという感がありました。オペラも「変奏曲」と同様の印象です。

「黄金の子牛と祭壇」の音楽については、ハンブルク(メッツマッヒャー指揮)やシュトゥットガルト(ツァグロゼーク指揮)よりも面白い演奏でした。オケが大いに盛り上がり聴き応えがあるのです。しかし、他の部分、特に第1幕はちょっと退屈なんですよ。どうしてなのかなあと思うと、話に説教臭いモーゼが登場しているのと、多分有機的な繋がり感が希薄な演奏のためだろうと思うのですが、いかがでしょう。

歌手はモーザー(アロン)、フォーゲル(モーゼ)共に良かったと思います。合唱団もがんばっていました(さすがに日本の合唱団を使えなかったのでしょうねえ。ドン・ジョヴァンニもトリスタンもそんなに合唱がいる作品ではないのに、モーゼは合唱団が極めて重要なので、ベルリンから連れてきたのでしょう。おかげでチケット代も跳ね上がったと思います)。オケの演奏は、気のせいかフェスト・ターゲのときよりも慣れた感じでありました。


演出について、政治的正しさを追及する気はないのですが、「黄金の子牛と祭壇」のシーンで、ライトセーバーを白い杖代わりにして歩き回ったり、皆で黄金の像を撫で回すのはやはり問題だと思います。家族に視覚障害がいる人にはとても辛いシーンだろうし、オペラには視覚障害の人も来ているのに、どう説明すればよいのでしょうか?
それと演出の抽象度を上げすぎだし、誰が誰だかわからないようにしたエージェント・スミスも旬は過ぎているしで、演奏の退屈感をさらに増してしまったと思います。


それにしても、予想以上に人が入っていて(8割以上?)、フェスト・ターゲのプレミエのときは、これが初日!と思うほどガラ空きだったのとは対照的でした。若杉氏やミッチーをはじめ音楽関係者も多数来ていまして、この入りを見て、新国でも取り上げようと思って欲しいものです(でも「軍人たち」も十分すぎるほど冒険だと思いますが)。


東京文化会館4階席に座って、舞台が遠いと感じたSt.Ivesでした。音は良く来ていたんですけどね。

2007.10.14 Sun » 10年ぶりに来日公演に行く

どうも、疲れ果てて帰宅したSt.Ivesです。というわけで、ベルリン国立歌劇場来日公演「トリスタンとイゾルデ」の感想をごく簡単に

2007年10月14日(日)午後3時開演(終演午後8時半)
NHKホール
ベルリン国立歌劇場来日公演
「トリスタンとイゾルデ」

指揮:ダニエル・バレンボイム
演出:ハリークプファー

イゾルデ:ワルトラウト・マイヤー
トリスタン:クリスティアン・フランツ
ブランゲーネ:ミシェル・デ・ヤング
マルケ王:ルネ・パペ
クルヴェナル:ロマン・トレケル
メロート:ライナー・ゴルトベルク
牧童:フロリアン;ホフマン
舵手:アルットゥ・カターヤ
船乗り:フロリアン;ホフマン

当初船員役としてアナウンスされていたパヴォル・ブレスリクは病気により降板。


10年前のクンドリの絶唱が忘れられないマイヤーがイゾルデを歌うこともあり、また「トリスタンとイゾルデ」を見聞きするのも、彼女が歌った2005年4月のパリ以来無く、折角の機会だからと、ベルリンとは比較にならない高額チケットに一瞬怯みつつも、NHKホールに向かいました(席は、1階2列目の真ん中付近、オペラの場合これぐらい舞台に近い席が私の好みであります)。

場内は満席、少なくとも1階からは空席部分が見つからないぐらいの満席状態でした。凄いもんであります。


歌手から言うと、さすがにマイヤーも2日おきにこれまで2回歌っている疲れか、あるいはやはり年齢のせいなのか、声の輝きが依然よりも少し落ちていると感じられるところや、バレンボイムがオケを煽ることで助け舟を出していましたけど、最後のいわゆる「愛の死」の歌唱は、エネルギー切れというか声量が若干おちていたような感じも受けました。とはいえ、結局残る印象は、彼女の醸し出す神々しい雰囲気、感情の高まりと悲嘆、そして彼岸への憧れに満ちた声、2005年のパリ公演とはまではいきませんが、素晴らしい理想的なイゾルデを見聞きさせてもらったなあというものでありました。

因みに2005年パリ公演では3日間の休養を与えていたので、2日間は短過ぎるでしょう。

相方のトリスタン役のフランツについては、第2幕ではアップアテンポのオーケストラに煽られてしまったのか、かなりぞんざいに歌う部分もありましたけど、第1幕の杯をあおる前後の諦め、緊張感そして訪れる陶酔感の出し方、第3幕、イゾルデを待ち焦がれて絶望と希望を行き来する歌に引き込まれました。特に第3幕はCDで聴いても、結構飽きてしまうことが多いんですが、本日はそんなことは無かったので、余計に第2幕の歌が残念であります。

もしかすると主役二人以上に拍手があったかもしれなかったのがマルケ王役のルネ・パペ。嵌まりすぎ。所作といい声といい、寛大で憂愁のマルケ王らしくて素晴らしい。次はザックスで聴きたいものであります、第3幕の前半だけでも(笑)。

ブランゲーネもクルヴェナルもよござんした。後者はベルリンでの「タンホイザー」でのヴォルフラムを彷彿とさせる歌唱でした、誠実で友なり主人を憂慮する役がぴったりであります。


バレンボイムの指揮を聞くと、WFのようなロマン性、ゲルギエフのような背筋が凍りつくような切迫感、クライバーのようなリズム感、サロネンやMTTのような冴えと明晰さを全く感じられないのですけど、ことヴァ-グナーに関しては、それがどうしたといわんばかりのエネルギーに満ち溢れておりまして、今回はそれに加えてちょっと煽り過ぎじゃないかと思わせるような指揮振りで、それはそれで圧倒されました(第2幕はちと速すぎるような気がしましたけどね)。それとものすごい大きな音を鳴らすもんですから、終演後しばらくは耳が詰まったような感じでした。

バレンボイムは最後にオケと一緒に舞台に上げていましたが、チューバが女性だったので聴衆が指をさしていました。オケは、ヴィーンやBPO、あるいはドレスデンとはさすがに比べられないんですが、それでもギスギスした放送オケやハンブルク、シュトゥットガルトのオペラハウスとは異なり円やかな響きでした。また、ギーレンが振る時は鉈で木を叩き割るようなぶっきらぼうな音を出すのですが、それと比べても円やかでありました。もっとも精度はギーレンの時の方がありそうですけど。

さて、問題は「モーゼとアロン」。ベルリンで2回見聞きしているとはいえ、これを見逃すと日本では当分見れないだろうからなあ、しかし20日(土)はヘンツェもあるし。どうしたものやら。



これから風呂に入って寝ようかと思うSt.Ivesでした。

2007.10.14 Sun » 「私はフェルメール」は確かに面白かった

どうも、ボストンso.のオープニング・コンサートを当日券20ドル(3階の一番奥)で聴いたSt.Ivesです。一番高い席は2500ドルでした(でも満席!)。


さて、すでにClassicaのIIOさんが紹介されている、「私はフェルメール」(ランダムハウス講談社)、芸術の鑑識眼の難しさ、批評家のムラ社会の騒動、絵そのものではなく作者名で判断するゲーリングをはじめとする人々(ベートーヴェン作と言われたイエナ交響曲はどこに行った?)etc.、実に興味深く、面白い、そして痛快さを感じる本でありました。

贋作者による「エマオの食事」という一見するとフェルメールの作品とは思えない作品が、フェルメール作とされてしまった経緯は、まさに「人は見たいものしか見ない」し、とりあえず権威に従っていれば大丈夫という判断停止の典型例でありました。芸術作品は、自分の目で(音楽ならば耳で)判断しましょうということをあらためて思うのでした。


因みに、カタログでしか見たことがない「赤い帽子の女」は、フェルメールじゃないような気がしてしょうがないんですけどねえ、実物は他の絵にあるようなアウラを放っているのでしょうか?(アムステルダムでのアンドリーセン作オペラ「フェルメールへの手紙」では、演出上、結構大きな扱いでしたので、ちょっと複雑な気分でしたけど)。


ボストンではイザベラ・ガーディナー美術館には行けなかったSt.Ivesでした。もっとも、フェルメールはそこにはもはやありません。早く見つかることを願っています。

2007.10.06 Sat » 無事帰国

どうも、とりあえず、無事に戻ったSt.Ivesです。ボストンで中日が優勝を逃したことを知りがっくりきました。あとは、ジミーちゃんが元気そうで何よりでした。

では、おやすみなさい。
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AUTHOR : St.Ives

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