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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2007.11.28 Wed » 軍人達は54ユーロなり

どうも、WILCOMのパソコン兼PHSがまたおかしくなって困っているSt.Ivesです。


先日ちょこっと書いたルール・トリエンナーレで上映された「軍人達」のDVDについて先方から返事が来ました。送料込みで「軍人達」のDVDを54ユーロで発送しますとのことでした。ユーロが高いので9000円近くになりますが、そうそう録音が多い作品ではないし、唯一の映像であるクプファー演出のDVDは演出や音楽はともかく、映像のフォーカスが甘くて観るのはつらいしということもあり、購入しようかと思っています。何枚か一度に購入すれば、送料分はそれだけ安くなるんでしょうけどねえ。しかし、そこまで観たいというご同輩もいなさそうだしなあ。



jpcからも本日ギーレン指揮の「軍人達」のCDを発送した旨の連絡を受け取ったSt.Ivesでした。これでcol legnoの「プロメテオ」が来れば、安心して年末年始が過ごせます。
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2007.11.27 Tue » チーム・バチスタの悲劇

どうも、久方ぶりに家族で外食。普段給料の話をしない妹がそれを愚痴っていたのが気になるSt.Ivesです。

さて、最近文庫化されたこのミス第4回大賞受賞作品「チーム・バチスタの栄光」の著者 海堂尊氏が講談社ブルーバックスに登場、その名も「チーム・バチスタの悲劇」、というのはウソで、「死因不明社会」。表紙デザインが、「チーム・バチスタの栄光」と被っております。

内容は「チーム・バチスタの栄光」の謎解きに一役買ったAiについてです。Aiとは何かは、おぼろげながらミステリーの方でも感じていましたが、「死因不明社会」においてようやく全貌がはっきりすると同時に、あの作品で執拗に出てくる場面、そして何故?と思っていたオペ後の状況もようやく飲み込めたのでした。それにしても、白鳥室長ではありませんが、「死因不明社会」の実態はひどいもんであります。

もっとも、依頼された遺族が死因究明に必要な解剖を断るのも理解できなくはなく、実は我が家の父の場合もそうでして、病院からは(手続き上かもしれませんが)、1週間は持つと思われていた患者が数時間で亡くなったので解剖して原因を究明したいと申し出があったのですが、母は断ってしまったのでした。

父は医者嫌いで、臓器移植にも、死後の臓器提供にも反対しており、解剖など真っ平ごめんと常々言っていまして、それを知っていた母と妹が父の最期の希望(の一つ)をかなえることにしたのでした(死んでいるから希望もへったくれもないでしょうが、遺族の心情としてはそういうことになります)。なお、誤解の無いように書けば、母は臓器提供カードを持っていますし、死後は献体しても良いと言っていますので、私と妹はそうするつもりです(私も同様にするように家族に言っています)。

ということで、「チーム・バチスタの栄光」等をお読みになった方でなくとも、医学の進歩を望むすべての方にお薦めです。白鳥室長の毒舌独占インタビューもあります。


今週末のミッチーのショスタコーヴィチの4番に向けて予習を始めようかと思うSt.Ivesでした。ミッチーの4番はいつぞやの大フィル以来だなあ。

2007.11.27 Tue » ロンドンは遠くなりにけり

どうも、本日の公演でもってゼンパーともしばらくお別れ、次に舞台に接せられるのは何時になることやらと思いつつ帰路に就いたSt.Ivesです。

本日のザロメも一昨日に劣らず素晴らしかったです(今まで20列目当たりだったのが、今回は念願かなって2列目当たりで見聞きできた)。主役のニールンドは当然ながら、他の歌手も指揮もオケも素晴らしい演奏で大満足。これ以上の言葉を費やしてもそれは純金に金メッキを施し、百合に白を塗るようなものなので止めておきましょう。

それにしてもゼンパーに、ウンターデンリンデンに、バスチーユとガルニエに、モネにあまたの州立、国立の歌劇場にそしてコヴェントガーデンに行きたい、そう毎日思っています。

では、ロンドンとドレスデンの思い出ということで

Wood_London


MUJIのNY開店記念、東京、ロンドン、パリ、バルセロナ、NY同時発売の一品であります。下敷きはゼンパーの2005年6月19日のプログラム。ただ、セント・ポール、バッキンガム宮殿、テイト・モダン、大英博物館そしてコヴェントガーデンが無いのが残念です。


楽園追放の悲哀を感じているSt.Ivesでした。2月に2回行くことにしている新国のザロメは期待して良いのでしょうか?

2007.11.25 Sun » 元帥夫人とオックス男爵だけでは持ちませんなあ

どうも、難しいですなあ「薔薇」は、と思ったSt.Ivesでした。良い歌手を最低4人揃え、良い指揮者に、良いオーケストラに、良い演出に、良い箱も揃えなくてはならないとは。

ということで、ピアニストのK.ツィメルマンも2階席で見ていた今晩のゼンパーの感想をば。

2007年11月26日(日)NHKホール 午後3時開演

「薔薇の騎士」

指揮:ファビオ・ルイジ
演出:エヴェ=エリック・ラウフェンベルク
舞台美術:クリストフ・シュピーガー
衣装:ジェシカ・カーゲ
合唱指揮:ウルリッヒ・ペッツホルト

元帥夫人:アンネ・シュヴァンネヴィルムス
オックス男爵:クルト・リドル
オクタヴィアン:アンケ・ヴォンドゥング
ファーニナル:ハンス・ヨアヒム・ケテルセン
ゾフィー:森麻季
マリアンネ:ザビーネ・ブロム
ヴァルツァッキ:オリヴァー・リンゲルハーン
アンニーナ:エリーザベト・ヴィルケ
イタリア人歌手:ロベルト・ザッカ
他多数

2005年6月19日(日)のゼンパーで観た時の配役は、オクタヴィアン役がアンケ・ヴォンドゥング、元帥夫人は昨晩の「ザロメ」のカミッラ・ニールンド、オックス男爵はKristin Sigmundsson、ゾフィーは、ハンブルク州立歌劇場でルルを歌ったMarlis Petersen、指揮はミヒャエル・ボーダーとオクタヴィアン以外は全く違っていました。因みに、その時は、元帥夫人とゾフィーには満足したのですが、オクタヴィアンがちょっと弱いし、オックス男爵もちと感じが違うし、指揮はかったるいなあという感じ。

今晩は、多分現存する最高のズボン役の一人が時々ドレスデンで作曲家とかオクタヴィアンとか歌うのに、今回は連れてこなかったのは何故だろうかなあ、悪くはないけど今一声が通らないなあというぼやきと、声と演技が硬いなあ、やはりゾフィー役を歌い演じられる歌手は少ないんだろうか、ボニー、シェーファー、Petersen級は連れて来られないしねえ、というぼやきも出てしまうのでした。

とはいえ、歌手では元帥夫人とオックス男爵がそれぞれ手馴れたものでしたし(クルト・リドルのオックス男爵を観るのはこれで何回目だろうか?)、この二人については非常に満足できました。歌手については、元帥夫人役のシュヴァンネヴィルムスの歌う1幕の長いモノローグと最後の3重唱の出来栄えだけでも来た甲斐があったと思います。第1幕が終わった後、11月23日の公演に行けたにもかかわらず行かなかったことを若干後悔したのですから。

一方、歌手の弱さはオーケストラの演奏でカバーするということでしょうか、昨晩に引き続き素晴らしい演奏とその響きを堪能させてくれました。特に第2幕の2重唱の背景、第3幕の3重唱以降は、2人の歌手ははっきり言って歌がよく聞こえませんでしたけど、オケが代わりに歌ってくれたので大満足でありました。非常に雄弁で美しいオーケストラでした。あー日本にも欲しい、これだけ響きそのもに注意を凝らし、美しく鳴らせるオーケストラが。

さらに指揮者のファビオ・ルイジは全体に活きが良く心浮き立つような音楽作りをする一方で、第一幕モノローグ、第2幕の2重唱、第3幕の3重唱をじっくりとしたテンポ設定と細心の注意で弱音の繊細な響きを聞かせてくれるし、どこまでも様々な楽器による細かい文様が絡み合って大きな図柄を描く様を堪能させてくれまして、少なくとも9月に来日したチューリヒの指揮者(小澤の後任)よりも「薔薇」に関しては私は遥かに高く買います。


これからバーンスタインの振った「千人の交響曲」SONYのリマスター盤を聴こうかと思うSt.Ivesでした。

2007.11.24 Sat » Wie gut ist es, in den Mond zu sehen.

salome



どうも、月がきれいな中、マーラーの交響曲第10番を聴きながらのSt.Ivesです。アルマは彼にとってのザロメだったのでしょうねえ。


ということでR.シュトラウス没後50年のデザインにザロメの「七つのヴェールの踊り」のシーンを用いたドイツ・ポストに敬意を表しつつ本日のオペラの感想を簡単に。


ザクセン州立歌劇場来日公演

2007年11月24日(土) 開演午後5時30分 東京文化会館

リヒャルト・シュトラウス作曲 ザロメ

指揮:ファビオ・ルイジ
演出・舞台美術:ペーター・ムスバッハ
衣装:アンドラ・シュミット=フッテラー
照明デザイン:アレクサンダー・コッペルマン
ドラマトゥルギー:イルセドーレ・ラインズベルク、アクセル・ポット

ザロメ:カッミラ・ニールンド
ヘロデ:ヴォルフガング・シュミット
ヘロディアス:ガブリエレ・シュナウト
ヨカナーン:アラン・タイトス
ナラボート:マルティン・ホムリッヒ
小姓:エリーザベト・ヴィルケ
カッパドキア人:マティアス・ヘンネベルク
奴隷:クリスティアーネ・ホスフェルト


これは本当に素晴らしかった。今シーズン、9月にチューリヒの「薔薇の騎士」、10月にベルリン州立の「トリスタン」と「モーゼとアロン」、11月は先週のゼンパーの「タンホイザー」とそれ相応にレベルは高いのだけれど、どうも心から満足できるとは言えなかった中、ようやく十全に心から満足した公演でありました。

シュターツカペレも、東京文化会館というゼンパーよりでかくて響かない箱に慣れたのか、ゼンパーでの実演っぽい響きを出すようになりましたし、ルイジの指揮も場面場面のテンポやデュナーミクの揺らし方も素晴らしく非常に堪能しました。

そして何よりもカミッラ・ニールンド演じるザロメが非常に素晴らしかった。十分にお年を召されているにもかかわらず、それを感じさせない演技もそうですけど、やはり歌が何より凄かった。オーケストラに負けず、しかし絶叫せずに舞台から客席に声を届かせ、かつ揺れ動く心と妖しさと純真さとが入り混じったニュアンスが歌として伝わってくるし、ヨカナーンと絡む前半、後半(死んでいますけど)の長丁場の集中力(こちらも集中させられるのですが)と燃焼度の高さは、先にも書いた指揮者とオケの演奏と響きの素晴らしさも手伝って、見聞きする私の心をかっさらって行ってしまいました。実に凄かったです。

他の歌手、特にヘロデ王役のシュミットも素晴らしかったのですが、本日は主役がすべてということで。

なお、演出・美術はムスバッハらしい感じのものでした。「椿姫」や「遥かな響き」でも使った白いドレス姿の少女としてのザロメ(「椿姫」はM.モンローをイメージしているのでしょうけど)、もはや同質的な人々ではないのか、スーツ姿であるけれども、サングラスもかけず同じ髪形にもせず宗教論争に明け暮れるユダヤ人たち、夜の女王か(R.ウィルソン演出のアイーダか)と思わせる)ヘロデアス、そして「七つのヴェールの踊り」は、これは26日に観る人もいると思いますので、それまでのお楽しみにしておきましょう。結構私は好きな演出であります。


ということで、26日のチケットを衝動買いしてしまったSt.Ivesでした。
明日は、本命の「薔薇の騎士」であります。2005年6月以来の再会なので楽しみであります。


2007.11.22 Thu » 東京クラシック地図

どうも、ミシュランを買い損ねたSt.Ivesです。行けなくとも眺めるだけでもと思ったのですが。


さて、そんな本屋で「東京クラシック地図」という書名のムックが売られていたので、何となく購入。制作は「散歩の達人」のためか、名曲喫茶の紹介が多く、「ライオン」から最近になって開業したお店まで紹介されています。中央線はともかく、意外と有楽町線沿線にありますが、無理してまで行こうという気はもともと無いんで、ふーんと眺めています。まあ向こうも迷惑でしょう、客に「ヒンデミットのオペラ『聖女スザンナ』をかけて欲しい」とか言われても。

名曲喫茶と言うと、吉祥寺の伊勢丹横に喫茶店小路めいた場所が昔ありまして、中学生か高校生の頃、吉祥寺で買い物等するついでに寄ったことが何回かありました。そこで初めて聴いたベームがVPOを振ったプラハのレコードが、私にとってのデ・ファクト・スタンダードとなっていますが、あのお店の名前は何だったのでしょうかねえ。

なお、名曲喫茶だけでなく幾つかの中古レコード・ショップ(東京レコード・マップのようには網羅していませんが、写真入りで紹介)、蓄音機のお店、古賀書店も紹介されています。


これからブラームスのVnソナタでも聴こうかと思うSt.Ivesでした。


2007.11.22 Thu » 「軍人達」のDVD新譜

どうも、風邪気味のSt.Ivesです。

レコ芸11月号をぱらぱらめくっていると、来年5月に新国で取り上げられるB.A.ツインマーマンの「軍人達」のDVD新譜の評が海外盤視聴記に。はてどこのレーベルかと思いきや、ルール・トリエンナーレの上演でありました。ここには結局行かなかったなあと思いつつ、オンラインで購入できると書かれていたので、HPを訪れてみたところ、うーむ、EU域外には売らないつもりなのでしょうかねえ。しょうがないのでお手紙を送って購入方法をたずねてみることにしました。

結果はいずれご報告。なお、字幕が全くないとのことで、見るのは結構きつそうであります。

リセウのデノケがマリーを歌ったヴォツェックのDVDも日本発売されるので注文してしまったSt.Ivesでした。でも、マイアーのマリーもまだみていないんだよなあ。

2007.11.18 Sun » 「プロメテオ」発売延期

どうも、「薔薇」のチケットを良く確認したら、23日ではなく25日で、危うく「こびと」を見に新幹線のチケットを買うところだったSt.Ivesです。2月の「薔薇」は東京に持ってくるのに、何故「こびと」は持ってこないかと、残念であります。

さて、HMVよりcol legnoからリリース予定のノーノの「プロメテオ、聴く悲劇」のCDが発売延期との連絡がありました。若干危惧していたことが現実になってしまいました。

すでに「おかか1968ダイアリー」11月1日付の記事でご存知の方もいらっしゃるでしょうが、col legnoの倉庫に盗人が忍び込み、何故かプロメテオの2枚組みSACDを1000セット近く盗んでいったとのことであります。

col legnoはプロメテオを2000セット程度しか製造していないらしいのですが、全世界で1000セットも売れないだろうから、十分手に入るだろうと私はたかをくくっていたのですが、発売延期ということはそれ以上の注文があったのでしょうか?あるいはこのニュースを見聞きした人々が、ともかくどんな作品か聞いてみようと注文してしまったのか(だとしたら良い宣伝にはなりましたけど)。

ともかく今は、「聴くべきSACDはない、それでも聴かなくてはならない...」とならないように願っています。

それにしても、一体どんな盗人なんでしょうか、動機が知りたいものです。何故グスタフ・クーン指揮するベートーヴェン交響曲集ではないのか?何故モートン・フェルドマンのThree Voicesではないのか?何故ノーノの「プロメテオ」でなくてはならないのか?CDを大量に盗んでも捌きようがないのに、さらに売れなさそうで、足も簡単につきそうなノーノの「プロメテオ」を盗むとは。全くもって不思議です。


新国の「サロメ」と「黒船」を申し込もうと思ったら、すでに締め切られていたことに会員用申込用紙に記入し終わってから気づいたSt.Ivesでした。

2007.11.17 Sat » ゼンパーのタンホイザー@東京文化会館

Dresden


どうも、R.シュトラウスのザロメを聴きながらのSt.Ivesです。指揮は、もちろん今頃はゼンパーの総監督だったはずの人です(涙)。

では例のごとく簡単に本日の感想をば


11月17日(土)午後3時開演
東京文化会館

ザクセン州立歌劇場来日公演

ワーグナー:タンホイザー(パリ版だったと思う)

指揮:準・メルクル
演出:P.コンヴィチュニー
美術:H.メイヤー
衣装:I.ヘルテル
合唱指揮:U.ペッツホルト

領主へルマン:ハンス=ペーター・ケ-ニヒ
タンホイザー:ロバート・ギャンビル
ヴィルフラム:アラン・タイタス
ヴァルター:マルティン・ホムリッヒ
ピテロルフ:ゲオルク・ツェッペンフェルト
ハインリッヒ:トム・マーティセン
ラインマール:ミヒャエル・エーダー
エリーザベト:カミッラ・ニールンド
ヴェーヌス:エヴリン・ヘルリツィウス
羊飼いの少年:クリスティアーネ・ホスフェルト

ヴォルフラム役のオラフ・ベアが急病につきタイタスに変更されていました。


ともかく、オーケストラの響きが堪能できたのはよろしかったです。もちろん、東京文化会館のデッドな響きとゼンパーの豊かな響きでは全然違うのですが、それでも雰囲気は楽しめました。

雰囲気と言うと、ホール内に入ったら、緞帳がゼンパーのそれになっていたので、一瞬、演出の都合でわざわざ持ってきたのか?とかおもってしまいましたが、よく見たらプロジェクターによる映像でした。ついでに「時計」も再現して欲しかったものです。

舞台は1幕前半は今一つという感じ、ヴェーヌス役のヘルリツィウス、シノーポリ最後の来日以来何度も聴きましたが、本日は調子でも悪いのか声が強くないし、音程も不確かだしと、あれ?と思わせるできでありましたが、途中からは徐々に回復し、捨てないで欲しいからきっと戻ってくると強気に転ずるあたりから調子が上がってきました。

同じことはタンホイザー役のギャンビルにも言えて、第1幕は乗り切ったものの、第2幕の肝心要のヴェーヌスベルクを讃える歌はへたっていて、タイタスや他の歌手そして領主も立派な歌を聞かせてくれましたので、あれではとても歌合戦には勝てませんという出来でした。声自体にかつてに比べると輝きが失せて、重い声になってしまったのは歌いすぎなのでしょうかねえ。

これに対してエリーザベト役のニールンドは若干上ずるような感じがしつつもこの二人とは比較にならないほど安定的でよく通る声で、第2幕の歌合戦以降と第3幕の舞台を引き締めていました。このニールンドと同じくらい素晴らしかったのがヴォルフラム役のタイトス。他の役でゼンパーで何回か聴いた時はくぐもった声だと思うときありましたが、本日は素晴らしい出来でした。特に第3幕の夕星の歌がこれほどしみじみと胸に響き渡ったことはなかったです。

その第3幕を含めて、演出は全体的に良かったです(もっとも敬虔はクリスチャンであるエリーザベトが自殺めいたことをするだろうかという疑問はありますが)。コンヴィチュニーになんでもっといじるかと思ったのですが、意外にシンプルで素直。彼の「ローエングリン」のような感じでも面白かったでしょうが、そうするとゲッツ.フリードリヒの演出に近くなるので避けたのでしょうかねえ。

合唱については、第3幕の最後はもうちょっと音量が上げた方がいいかなあとは思いましたけど、申し分なしでありました。サロメもバラも殆ど合唱がないので、これで彼女ら彼らの歌を聴けなくなるのは残念です。

最後に指揮ですが、メルクルってこんなにたるい演奏をする人だったかなあというのが序曲が始まっての第一印象で、結局最後までその印象がぬぐえないまま終わりました。お疲れ気味のギャンビルにあわせたのかもしれませんけど、第1幕の修羅の場面や、第2幕の前半と後半の対比を浮かびあがらせ方にしても、少し緩急や強弱をつけた方が良かったのではないかと思いますけどねえ。


次のゼンパーは23日の「薔薇の騎士」。今年4回目、通算では多分15回目となります。

2007.11.16 Fri » がっくし

どうも、お久しぶりのSt.Ivesです。

明日からようやく私のゼンパー週間が始まるので久しぶりに招請元のHPを訪れたら、なんとデノケが元帥夫人を降板とは...。非常に楽しみにしてたのになあ、次に聴ける機会は何時になることやら。

と言うわけで、これからタンホイザーでも聴いて寝ます。私も喉を風邪でやられているようなので。


ベルリン州立のタンホイザーが懐かしいSt.Ivesでした。デノケの一人二役は凄かったなあ、あれは夢幻だったのだろうか?
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St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

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