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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2008.02.23 Sat » 日米修好通商条約締結150年記念? 「黒船」

どうも、風邪で体調不良の中、この先10年は見れないだろうと新国まで行ったSt.Ivesです。


「黒船」は、名曲解説全集第20巻「歌劇III」で一応予習していったものの、初めて聞く作品でして、序景と第1幕は、マイスタージンガー風の勇壮・壮麗な音楽に続いて三味線だけの純和風音楽が鳴り響くというシュールというかポストモダンを先取りしたようなあっけらかんとしたつくりが随所にあって、唖然としつつさすが「長唄交響曲」の作曲家と面白く見聞きしました。2幕、3幕は、いたってクラシカルに良くできているものの、そうした面白味が薄かったのがちと残念でありました。全体にトリスタン的な響きや、デュカスのアリアーヌ、そしてドイツでの師匠筋を思わせる響きが聴かれ、見ているうちに何となくマルケ王に惹かれてしまったイゾルデのお話ぽいなあと感じたのでした(第3幕の出だしに船乗りの歌を持って来たのも真似たのかなあ)。

とはいえ、主役の歌詞は良く聞き取れるし良く出来たオペラで、かつて新国でかけられたいくつかの日本語オペラ群の中では、良い方だと思います(最低最悪は「罪と罰」でしょうなあ)。歌手も主役の3人+お松と姐さんの出来は、よく通る声で安定的に歌っていて良かっと思います。指揮ぶりは、初めて聴く曲を分かり易く聞かせてくれて、丁寧に感じましたけど、なぜかブーイングが飛んでいて私は面食らいました。もっとよい演奏を聴いたあるいは譜面でもチェックしたのでしょうかねえ。



第2幕前半、吉田に迫られた吉が、ハリスを殺す気を起こすように八幡様にお願いしているという歌の旋律が、山田の作った「待ちぼうけ」そっくりだったので、吉田気付けよ!人任せにせず自分でやれよ!と思ったSt.Ivesでした。
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2008.02.21 Thu » 残念無念

どうも、帰宅したら「マリス・ペーターゼンはスペイン公演中に肺炎にかかり長時間フライトが不可能になりました」という趣旨のFAXが届いていてがっくりのSt.Ivesです。


肺炎とは大丈夫かいなと思いつつ、興行元が払い戻しに応ずる一方で、リサイタルなのに代役を立てていますというのも不思議な感じ。代役はアンナ・マリア・パンザレッラという人。誰?という感じで調べたら、CDなどではラモーとかヘンデルとか歌っているらしい。YouTubeにもあった。悪くなさげなので、聴きに行くつもり。曲目はプッチーニの「ジャンニ・スキッキ」から「お父様にお願い」、ラヴェル「五つのギリシャ民謡」、モーツァルトの「フィガロ」からアリア(誰のどこの?)。


しかし、これで当面生ペーターゼンを聞けないのは残念だなあ。


風邪気味でだるいのでこれくらいで寝ようかと思うSt.Ivesでした。

2008.02.17 Sun » 「世紀を越えて」ではなく、単に「T」で始まる作曲家を聴く

どうも、回転寿司から戻ってきたSt.Ivesです。食べ過ぎました。


CD棚をみると、聴いたはずだが覚えていないとか、聴いた記憶すらない、さらには封も切っていないというCDが多々ありまして、本日は一念発起して、「T」の棚を攻略することに。とはいえ、幸いにしてチャイコフスキー、タン・ドゥン、ティペット、タネジ、トロヤーンは聴いた記憶が何かしかはあるCDだったので、トレディッティ、O.トーマス、トスティ、タンギーといった誰だったかなあという作品のCDばかりを聴きました。

まずはトスティ(1923年生)のジードの作品に基づくサウルとダヴィデの物語のオペラ。最初のうちは、はてダラピッコラの「囚われ人」かいな?という感じで幸先は良かったのですが、その後の変化に乏しくて聴きとおすのが非常に辛かったです。舞台があれば、普通のセリフ劇の劇伴音楽としてよかったかもしれませんがねえ。

O.トーマスに腕をとられてにやけている(?)ブーレーズの写真が表紙の作品は、一転してエネルギッシュに叫びまくり、かつ短めの作品。小野小町の翻訳は誰のだろう?というより本歌は何?

タンギーのオーケストラ作品集は、そうですねえ、リンドベルイとかサロネンとかダルバヴィとか最近この手の作品が多いよね、という明るくて、色彩感のある砂糖菓子のような作品ばかりでした。溶け易くて、後に甘いという印象以外何も残らないのですよ。

トレディッティ、まあ英語のヒアリングの勉強にはなりますなあ。つまり「アリス」を朗読するだけでよいのではないでしょうか。

というわけで非常に疲れました。昔、といっても20世紀末の頃は、こんなことばかりしていたのに疲れなかったので、年を取ったんだなあと実感した一日でした。


次回はQで始まる作曲家に挑戦予定のSt.Ivesでした。で、誰がいるの?

2008.02.16 Sat » 求む、曜変天目茶碗でお茶を飲ませてくれる店。

どうも、そんなお店はありませんけど、大徳寺に多額の喜捨をしたら、お茶でもどうぞと出してくれるかなあ、とおよそ仏道から程遠い想像をするSt.Ivesです。


というわけで朝から二子玉川駅よりバスにゆられて静嘉堂文庫に、国宝「曜変天目」(稲葉天目)他を展示した「茶碗の美」展に行ってきました。

曜変天目にお目にかかるのは1990年に上野の国立博物館本館で行われた「日本国宝展」以来でしょうか。あの展覧会のカタログは今見ても凄い作品が一時に見られたなんだなあと、ため息をつく内容ですが、曜変天目茶碗も世界に現存する3つ全てが揃い踏みしていたという大変な豪華な展覧会でありました。今回は静嘉堂文庫所蔵の1つだけ、それでも十分妖しい光と魅力を放っていましたし、「日本国宝展」の時とは違って、360度ぐるりと見ることができました。他にも多数の天目茶碗と楽茶碗も並んでいまして、十分に堪能しました。それにしてもなんというか手にとって見てみたい、あれで茶が飲みたいなあという気分は増すばかりでありました。

その後、銀座、秋葉原、御茶ノ水、神保町と回って帰宅。疲れました。

明日は家で過ごす予定のSt.Ivesでした。マラソンに興味ないので。

2008.02.15 Fri » アイヴス弦楽四重奏曲第1番@JTホール

どうも、ベルギー・ビール・バーでしこたま飲んで幸せな気分のSt.Ivesです。でも高かった。


ということで本日午後7時開演、ジェマーレ弦楽四重奏団のコンサートについて極めて極めて極めて簡単に

曲目

アイヴス 弦楽四重奏曲第1番
ハイドン弦楽四重奏曲op.50-1
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3番

指がおぼつかないので、簡単に書けば、意欲は買うが、精進をというところでしょかね。音が当っていない、特に高音のポジションニングが怪しいのと、お互いちゃんと聴いているのかな?バランスはどうかな?アンサンブルとしての緊密性が薄いなあという感じたことでしょうかね。また、ハイドンはともかくアイヴスもショスタコも自作を含めた引用や将来の作品のヒントが満載なんですが、そのあたりをどう考えているのかなというのが疑問でありました。ザッハリッヒカイトに音符を辿るというのも一つの解決方法ではありますが、それにはセル&クリーブランド級の精度が欲しいなあと。もっと歌って、もっと本歌取りのニュアンスを打ち出してほしいものだなあというのが私の思いであります。

ではお休みなさい


明日は静嘉堂文庫に曜変天目を見に行く予定のSt.Ivesでした。あれで茶が飲みたい。

2008.02.09 Sat » 本日のザロメ

どうも、雪が降る前に帰りついたSt.Ivesです。明日は朝から雪かきか...。

さて、配役等は3日を見てもらうとして、簡単に感想を。

ザロメ役のウシャコワ、本日は声がお疲れ気味。前半は冴えず。高い音程が当たらなかったりずれ落ちたり、声が濁って輝きがなかったりしてどうなることやらでしたが、後半は若干改善して聴こえました。

ヘロデ王のシュミットは、指揮者のどこかざわついて落ち着かない、一本調子の音楽作りの中に、安定感とニュアンスの変化を与えてくれましたし、何より実に安心して聞けました。
また ヨハナーンのヴェーグナは、今回も朗々と歌い、特に人の子を求めよとザロメに諭す部分は前回よりもさらに高揚感に溢れ説得的でありました(なのでザロメに全然説話が効かないのが余計に効果的であります)。

指揮者についてあるいはオケについての印象は前回と変わらずです。オケ、特に木管楽器に官能的な響きを求めないなら、あおり立てる指揮ぶりに合わせて、もう少しピリリとしたきつめの響きと鋭さを出せばよいのになあとかないものねだりの感想を持ちました。また全体的にもう少し起伏というか弱音の緊張感を出してほしいなあと。何となく、轟音しか求めていないようなマルク・アルブレヒトを思い起こさせまして、冒頭から頭振り乱してやたらめったら振るような作品かねえと、指揮姿にまでいちゃもんつけたくなったのでした。聴衆に汗をかかせて、指揮者は澄まして振らないと。


これからシャリーノの弦楽四重奏曲第7番を聴こうかと思うSt.Ivesでした。すでに7曲も弦楽四重奏曲をシャリーノが書いていたとは知らなかった。

2008.02.06 Wed » Tetora & Tetras @ Triton

初めて晴海のトリトンに行って来たSt.Ivesです。場所はちと不便ですし、銀座や潮留の近くにしてはお店もそれほど充実していないので、ショッピング客を集めるにはかなり苦労しそうな感じであります。

それはともかく本日のコンサートの感想を極めて簡単に

2008年2月6日午後7時15分開演 第一生命ホール

クァルテット・エクセルシオ
古部賢一(ob)

武満:Landscape 1
クセナキス:Tetora
武満:A Way a Lone
クセナキス:Tetras
武満:Entre-tempos(オーボエと弦楽四重奏のための)

武満については、ほとんどうたた寝状態だったので割愛。気合を入れないと武満作品が鳴り始めると睡魔が襲ってきて大概負けてしまうんですよ。特に、最後の作品は聴いているうちにイゾルデの歌声まで遠くから聞こえてきた気がしましてねえ(あれはイングリッシュ・ホルンですけど)。


さて、クセナキスのTetora。実演で聞くのは多分1997年のサントリー・サマー・フェスティヴァル以来で、その時の演奏は全く覚えておりません(Niftyの過去ログを探せば出てくるかもしれませんけど、多分初めて実演で聴いた「ペルセファサ」に圧倒されたことしか書いていないと思う。あの日は終演後小ホールから出たら雷と豪雨で大変でありました。もう11年か...)。多分唯一の録音だと思うArditti Qの演奏を聞く限りは結構退屈しております。出だしのギリシャ民謡かビザンチン風の音楽か分からない旋律はともかくも、その後が類似した音響ブロックが延々と繰り返される変化に乏しい作品だなあと思っておりまして、今夜のコンサートでもその印象は覆りませんでした。

一方Tetrasはクセナキス作品の中でも、「ペルセファサ」と並んで実演で是非とも聴きたい作品の一つ(最初に実演で聞いたのは2000年5月のArditti Qのマラソン・コンサート。もう8年か...)。実演はやはり圧倒されます。今夜の演奏は聴いたことのあるArditti Qの実演&録音と比較すると、丁寧な感を受ける、ある種淡白にも感じられる演奏でありましたが、そうした比較を別にして、この作品の持つエネルギッシュで疾走感に溢れる所を十全に感じさせてくれまして満足しました。


次のコンサートの予定は15日話題のJTの運営するホールでアイヴスの弦楽四重奏曲第1番他のSt.Ivesでした。ライブで1番が聴けるとは思ってもみませんでしたよ。

2008.02.03 Sun » 新国「ザロメ」

どうも、雪の中「ザロメ」を見に新国に行って来たSt.Ivesです。極簡単に感想をば(9日にももう一度見ます)。


新国立歌劇場 2008年2月3日 午後2時開演

リヒャルト・シュトラウス 「ザロメ」

指揮:トーマス・レスナー(1973年生まれ、若い!)
演出:アウグスト・エファーディング
管弦楽:東京交響楽団

ザロメ:ナタリーア・ウシャコワ
テロデ:ヴォルフンガング・シュミット
ヘロディアス:小山由美
ヨハナーン:ジョン・ヴェーグナー
ナラボート:水口 聡
小姓:山下牧子

全体としては、まあまあ良かったのではないでしょうか。
出だしのぼんやりと、あるいはおずおずとしたところも感じられたオケの響きは、ヨハナーン役のヴェーグナーが井戸から出てきてからは格段にシャープとなり、迫力もある演奏でした。指揮者の責任でしょうが、若干一本調子に煽り立てていくような感じもあり聴いていて疲れましたし、数ヶ月前のゼンパーオーパーにはあった官能性には乏しいながらも、ザロメの妖しげな世界をまずは感じさせてくれました

歌手は、そのヴェーグナーが、井戸から登場して立派な歌唱を響き渡らせた後、歌詞をド忘れてしたのか、すこしばかり歌になっていませんでしたけど、その後は復調し、深々とした素晴らしい美声と明瞭な発声で、井戸の底で歌うシーンがもったいないと思わせるものでした。

ザロメ役のウシャコワは、数ヶ月前に聴いたニールントとどうしても比較してしまうのですが、だだをこねる少女らしさや酷薄さにちと欠けていて、歌に戦慄を感じさせるというところまではいきませんでした。もっとも、踊れて、声が荒れたり音程が大きくぶれたりすることなく、あれだけ十分よく響きわたる高音と声量を最後まで維持しているので、今後が楽しみです。

ということで、9日には全体がさら練り上げられていることを願っているSt.Ivesでした。
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St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

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