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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2009.09.29 Tue » 音質比べ

どうも、日曜日の晩から続いた右半身の頭の先から足首まで様々な痛みがようやく収まりホッとしているSt.Ivesです。


痛みが出る前の日曜日の昼はオーディオ・メーカーのエソテリック特製のクライバーの振ったブラームス4番とカラヤンの振った新ヴィーン楽派のSACDと元のCDとを聞き比べをしておりました。

まずはクライバーのブラームスの4番。発売以来名盤とされており、2009年7月号のレコ芸の名曲名盤でも1位に選ばれていますが、実は私は曲はそう面白くないし、演奏も面白くないなあと思っていまして、4番を聴くとするとハーディングやハイティンク(LSO)でありました(将来的にはガーディナーの演奏となる予感)。また、録音の質についてもどこか隔靴掻痒感があって、このCDのどこがいいのだろうかと思っていました。

さて、通常盤からエソテリック盤に切り替えて聴いてみると、まず音がぐぐっと前に出てきて生き生きと感じるようになり、低音も引き締まって明瞭になり、木管楽器群等の絡み具合もより明瞭になるなど、かなり演奏のイメージは改善しました。しかし、当分はこの曲を聴かないだろうなあ。

続いてカラヤンの新ヴィーン楽派の録音。エソテリックの収録曲はベルクの作品6、ヴェーベルンのパッサカリア、そしてシェーンベルクの「浄められた夜」....。オリジナルは傑作「管弦楽のための変奏曲 作品31」であったのに、何故収録を変えたのか!ジークフリート牧歌、牧神と並び立つ私の嫌いな曲ベスト3がこのSACDに収録されている理由は、リマスタリング・エンジニアが好きだからということでした。

気を取り直してパッサカリアで聞き比べ。
パッサカリアは、「西ドイツ製」も麗々しい1980年代後半の20世紀クラシック・シリーズ(3枚組輸入盤)、その後のオリジナル・ビット・シリーズ(輸入盤)、つい最近出たSHM-CDの3枚組み、それに今回のSACDの4種類で聞き比べをしてみました。なお、オリジナルのレコードは聴いたことがありません。ベルクで無くヴェーベルンにしたのは、まあブラームスの4番の後に聞くからといった程度の理由です。

20世紀クラシックのCDは、今聞くとかなりぼやけた音でありまして、この印象はオリジナル・ビット・シリーズでより明らかになります。冒頭のピチカートからして鮮度が全く違います。そしてSHM-CDでより鮮度と奥行き感、透明性が高まるのには改めて驚きを感じます。しかしSACDにはもっと驚きました。まず霧が晴れるが如く見晴らしが非常に良くなり、一聴すると音が痩せたと勘違いするほどです。例えば、第1ヴァイオリンが初めて登場するところの旋律が同じ音源を使っているのかというほどに、震えるほど繊細な音に変ったことは好ましいと思った一方、音が痩せた?と思わせたのは、途中の幾度かのクライマックスが、SHM-CDよりもかなり抑制気味に聞こえるためで、盛り上がりに少し欠ける印象を受けます。

エソテリックのSACDは今回初めて購入してみて、これだったら曲目や演奏者次第ではまた購入しても良いかなとは思いましたが、値段がちと高いなあという感じは否めません。


音友で2003年に出版されていたメンデルスゾーンのスコットランド交響曲の変遷史を扱った本がすでに絶版になっていて驚いたSt.Ivesでした。いつか購入しようと思っていたのになあ。

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2009.09.24 Thu » がっくり

どうも、昨日はがっくりと来たSt.Ivesです。ファンは完全優勝を期待しているのだ、落合よ!

本日本屋からレコ芸をピックアップ。超簡単戦後音楽史を、そうかリゲティは東欧になるのか、ふーんと眺めつつ、クセナキスが無視されていることに驚愕し、イタリアはそれだけで書くべき対象なのではないか?と疑問をもちつつページを進め、タワー・レコードの宣伝ページに至ってがっくりと来たのでした。MTTのベートーヴェン交響曲全集が売り出されるとは...。昔、全集CDを買い損なって、海外を含む様々なサイトから少しずつ買い進め、残すは(嫌いな)「田園」を収録した1枚のみまで迫っていたのに...。

そういえば、ポール・ルイスのベートーヴェン・ソナタ全集もゆっくり揃えていったら、格安全集が最近になって出るというし...、こうなったら自棄買いで「中村紘子デビュー50周年記念BOXSET」でも買うか!(買いません)。


ここ数日頭の中でシューマンの「ファウストの情景」序曲がついて離れないSt.Ivesでした。うーむ、困った。

2009.09.21 Mon » 引込線

どうも、シューマンの「ファウストからの情景」byアーノンクールを聞きながらのSt.Ivesです。マーラーが8番で聞こえる旋律があるんですけど、何か下敷になる共通の作品があるんですかねえ。


ということで、所沢西武デパートの裏側にある西武線旧車両工場(今は何に使っているんだろう?)で開催している所沢ビエンナーレ「引込線」に行ってまいりました。ヴェネチアやカッセルどころか横浜ですら異国のように遠く感じる西武沿線の練馬の住民には開催地所沢は近いのがまず嬉しい。そして、何よりもやはり会場がよろしい、廃墟のような工場こそ20世紀芸術を飾るに相応しいことは、「軍人たち」のDVDの会場や、世界遺産のフォルツェライン炭鉱跡でも明らかであります。あとは、その圧倒的なマス、空間性、歴史の重みに負けない作品かどうかでありまして、かなりの作品ががんばっておりました。

しょっぱなの屹立する雷神からスタートして、巨大な赤茶けた鉄塔、紙で作られた自動車、3枚の巨大な垂れ下がる布が気に入りました。しかし一番気になったのは、クス球の展示で、係りの人に紐を引っ張って良いかと訊ねたら、ダメです、最終日には引っ張るらしいですとのこと、うーむ「掟の門前」よろしく、作者は誰かが引っ張ることを期待しているのでないだろうか?と思われる微妙な高さ、ちょっとジャンプすれば届く距離まで天井から数メートルに亘って紐が垂れ下がっているというのに、誰もひっぱらない、しかし、引っ張って落として壊すと後々面倒そうなので、懐の安全のため引っ張らずに去る。あー、生きながらにして死んでいるというエグモントの声が!

なんにしても、車両工場それ自体が作品であります。搬送用の様々な会社のトレイで作られた壁のインパクトが大きかった。

会期は23日まで、因みに無料。


久しぶりにクレンペラーの振るマーラーの7番を聴き始めたSt.Ivesでした。それぞれのパートが、遠くの異なる山々の頂で鳴っているかのように、融合を拒んで鳴り響いているという感じ、やはり怪演。再発売分は音が良くなっているのかなあ。

2009.09.20 Sun » 12世紀ルネッサーンス

どうも、ルイスの弾くハンマークラヴィーアを聞きながらのSt.Ivesです。

さて、本日は陽光に誘われてどこかに行こうかと思いつつ、結局図書館にいって本を借りる程度。借りてきたのは、中世思想原典集成第8巻「シャルトル学派」。

社会学の大御所ロバート・K・マートンの手になる「巨人の肩に乗る─トリストラム・シャンディ的方法」というよりは、そのイタリア語版の序文(の英訳)に触発され、どういう文脈でシャルトルのベルナールは語っていたのかなあと、ソールズベリーのジョンの書いた物を読もうと借りてみましたが、いやあ12世紀ルネサンスの文章は、翻訳されてもこうもどかしいねえ、基本的知識がないんで。やはりイタリア語版の序文を寄せた方が、図書館で見つけたというバスカビルのウィリアムvsアルゼンチン国立図書館館長との対決話が私にはせいぜいであることが分かったのでした。


ルイスが終わったら、サーリアホのオペラ「遥かな愛」でも久方ぶりに見ようかと思うSt.Ivesでした。バービカンでの英国初演(アップショウが歌っておりました)は睡魔との闘いであったなあ、12世紀はつらいよというところでしょうかね。

2009.09.19 Sat » 今シーズン開幕

どうも、ポール・ルイスの弾く「悲愴」を聞きながらのSt.Ivesです。


ということで、表題どおり今シーズンの開幕ということで、墨田トリフォニーまで新日本フィルの演奏を聴きに行きました。今シーズンから土曜日のコンサートは午後2時開演となり、ダブルヘッダーがしやすくなって嬉しいのですが、なぜか本日は午後6時半開演でした。

至極簡単な記録をば

曲目
メンデルスゾーン:序曲「海の静けさと幸ある航海」op.27
R.シュトラウス:メタモルフォーゼン
ベートーヴェン:付随音楽「エグモント」op.84全曲
指揮  :クリスティアン・アルミンク
ソプラノ:サンドラ・トラットニック
語り  :広瀬彰勇

開幕にしては人の入りが悪いような気が。ともかく、ゲーテを軸とした面白い企画、特に「エグモント」全曲をコンサートで聴くことは滅多にないので楽しみにでかけまして、演劇的で面白かったです。
演奏はどれも良く、メタモルフォーゼンは、テンポを速めにとるかと思いきや、透明感を保ちつつじっくりと聞かしてくれました。順番が逆ですが、メンデルスゾーンも編成小さめでキビキビ・ハツラツとした演奏かと思いきや、これもテンポ抑え目、少し重い音色で、イメチェンでもはかっているんでしょうかね。

なお、どの曲でも冒頭に広瀬氏のセリフやゲーテの詩が読み上げられ、エグモントでは音楽とセリフhが重ねられて臨場感をあげていました。


すでに11番の最終楽章を聞きながらのSt.Ivesでした。

2009.09.13 Sun » 3番と6番を聴く

どうも、昨日は大雨の中図書館に向かったら閉まっていてがっくりきたSt.Ivesです。来週また調べに出かけなくては。

そんなわけで、図書館前から戻って昨日、今日と家で外出もせず引き篭もってCDを聴いておりました。
昨日は3番ということで、ガーディナーとラトルの振るブラームスの交響曲第3番、シャイーの振るメンデルスゾーンの「スコットランド」、そしてカゼッラの交響曲3番op.63と聞き、本日は、MTTの振るマーラーの6番と、ワインガルトナーの6番を聴きましたが、うーむ、カゼッラ、出来がちと悪いです、抜け殻という感じ。4楽章にマーラーの7番の楽想がちょこっと顔を出す瞬間は興味深いとはいえ、それ以外はかつての作品の残滓という感じ。ギリギリ書いているかいないかの時点だけど、自伝でどう書いていたかなあと思いつつ、自伝が本棚に見当たらず。

ブラームスでは、ガーディナーの4楽章のテンポの速さに驚き、もっと驚いたのは合唱曲のEinfölmig ist der Lieben Gram. シューベルトの「冬の旅」に似たような曲がなかったっけ、解説読まないと。

そしてシューベルトというとワインガルトナーの6番。シューベルトの思い出にささげられた作品とされていて第2楽章が未完成の第3楽章の素材を使っており、7番のオーケストレーションをしただけのことはあります。ただ、他の楽章は、今一つ詰まらないのでした。それ以上に興味深いことは、ワインガルトナーは生涯何人の奥さんを持ったのかというところでして、各CDの解説には交響曲第1番には3番目の、第5番には4番目の、第6番には5番目の奥さんと仲良く収まっているワインガルトナーの写真が掲載されています。うーむ、これは他の交響曲のCDも購入して彼の好みを確認せねば!


カゼッラのCDのウラジャケの生没年が、1772-1847年となっていて、その当時のこの作風だったら、出来はともかくも、「古典派の時代に新古典派の作風で時代にあまりに先駆けてしまった」という意味不明の評価があっただろうにねえ、と思ったSt.Ivesでした。しかし、没年は100年違いとして、生年がどういう間違え方なんだろうか?
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St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

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