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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2010.07.29 Thu » オペラを待ちながら

どうも、フランチェスコ・トリスターノ・シュメリの弾くゴルトベルク変奏曲を聴きながらのSt. Ivesです。


リチャード・パワーズの「我らが歌う時」の前に本日本屋で見つけた今年のサマフェス作曲家ジョナサン・ハーヴェイの著書「霊感(インスピレーション)」(春秋社)でも読もうかなと思いつつHMVのサイトをのぞいていると、ブーレーズがオペラを作曲中との記事これあり、そして題材は「ゴドーを待ちながら」...。個人的には演劇史上の一大金字塔、シェークスピアの4大悲劇すら凌駕していると思うこの作品を題材に選ぶとは、すでに御大もヤキが回ったと思っていたが、それを通り越していたとは...。

「イタリアとフランスの新聞による」と「ベルリン・フィルハーモニー・ラウンジ」には書かれていますけど、ニュース・ソースはBBCのエイプリール・ニュースかと思いましたよ。ちなみに今年のBBCはのそれは「シェークスピアはフランス人だった」であり、これがシェークスピアは別人説(フランス系英国貴族のド・ヴィアという説<フロイトが支持していたはず>)を想起させつつ、さらにシラク政権の文化相ジャック・ラングまで登場させる念の入りようで、さすがモンティ・パイソンの国と国営放送だと感心したのでありまして、NHKもサラリーマン・ネオやアルクメデスとは違う路線を、という話ではなく、ブーレーズのオペラですけど、「ゴドー」のあの間合いと空白を音楽で埋めるのは間違い、勘違い、筋違いでありましょう。いや50年代だったらまだ彼にも可能性があったでしょうが80年代以降の作風ではどうする、アイフルという感じです。

ということで、結局はオペラは待てど暮らせど来ない(出来ない)ということを希望を持って願うのでありました。しかし、イタリアとフランスの新聞がかついでいるような気がするなあ。あるいはブーレーズの夢にハイナー・ミュラーでも現れて何事かをのたまったのかな?いっそ、題材をミュラー版「マクベス」にして「運命の力」の作曲家と「ハムレット・マシーン」の作曲家との力量の差が分かるようにすればよかったのに。



この長い名前のピアニストの弾く「ゴルトベルク」に通っている論理は全く分からんなあと思いつつ聞いているSt. Ivesでした。
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2010.07.28 Wed » オリヴァー・サックス 「ミュージコフィリア(音楽嗜好症)」早川書房

どうも、ゼレンカの「エレミア哀歌」を聴きながらのSt. Ivesです。


いまだソノラ砂漠に達しておらず、イエメンで鮭釣りしたり、南北境界線作成にいそしんだりしていますが、本日標記の本を書店にて購入。

実に面白い、いや面白いという言葉は適切ではないか、なぜならば音楽に取りつかれてしまった人、あるいは音楽を失ってしまった人、音楽に脅かされる人の話も出てくる脳神経科学の本なのだから。著者は、「レナードの朝」で知られるサックス先生(私にとっては「偏頭痛大全」の方が近しい)で、様々なエピソードを硬軟織り交ぜて綴っていき飽きさせません。さまざまな音楽と脳(機能)・人格・遺伝性疾患とのかかわりが述べられる中で、ニーチェが何故ビゼーの「カルメン」を高く評価したかという脳科学的な背景のもチラとうかがえますし、リヒテル晩年の絶対音感のズレという悩みが彼だけではなかったことや、レオン・フライシャーやマイケル・トーキー、トヴィアス・ピッカーも登場します(ちらとショスタコーヴィチやシューマンも)。

読後、ニ長調は青か朱か黄色か?私にはわかりませんが、分からない方が幸せかもとかちょっと思ったのと「アイヴズ幻聴」に気をつけるべくiPodの音量は抑えようかと思ったのと、ゼレンカの「エレミア哀歌」を聴こうと思ったことと、やはり音楽体験は恩寵なのだと思ったのでした。


ソノラ砂漠に行く前に「我らが歌う時」を読もうかと思ったSt. Ivesでした。

2010.07.20 Tue » ギーレンのシューマンの2番・3番

どうも、ギーレンの振るシューマンの交響曲第2番を聴き終えたSt. Ivesです。


とりあえずの感想は、いやに軽い音なのに推進力を感じない、さらにピアノ・ソナタ第1番の第1楽章の譜面を思い起こさせるようなクレッシェンド・デクレッシェンドの入れ替わりを妙に強調する風変わりな演奏。私のお好みのシノーポリ(VPOの方)や最近の愛聴盤であるダウスゴー盤ともどもiPodに入れて通勤のお供にして繰り返して聞くことにしようと思った次第。3番はまたあとで。

Gielen_Schumann_Symphony_No2and3
hänssler CD93.259


シューマン生誕200周年にふさわしい1枚、と自信をもっては言えません。


現在はリヒテルの1950年代録音集を聴いているSt. Ivesでした。スクリャービンの2番の1楽章で大きなくしゃみをしていた連中は全員シベリア送りだ!リヒテルの弾く2番ソナタの録音はこれしかないんだぞ!一期一会の意味を分かっているのか!

2010.07.17 Sat » "Maestro with an open mind"

どうも、Jongen(1873-1953)のピアノのための二つの作品op.33を聴きながらのSt. Ivesです。演奏はJoseph Moogというスイスの若いピアニスト。スクリャービンの4番ソナタもなかなかに素晴らしい演奏です。



標題は、昨日16日のFT紙のOBITUARYのタイトルです。サー・チャールズ・マッケラスが84歳で亡くなりました。日本にいた時分は、ヤナーチェクのオペラとモーツァルトの指揮者というイメージでしたが、ロンドンにいた際に実演で聞いたコヴェントガーデンでのシュトラウス「薔薇の騎士」(ロットの元帥夫人、キルヒシュラーガーのオクタヴィウアン、そしてリドルのオックス男爵)は、生き生きと中庸でそして品位をもった美しいシュトラウス・サウンドを、いつもはペラペラの薄っぺらな音を出コヴェントガーデンのオーケストラから引き出していて非常に感銘を受けました(あのシーズンのROHは、サー・コリンが「ナクソス」をドホナーニが「アラベラ」を振っていたなあ)。

本日は追悼として彼の振ったモーツァルトのレクイエム(レヴィン版)、旧録音(TELDEC)の方の交響曲第1番、第38番そしてヤナーチェクのオペラ「マクロプロス事件」を聞きました。そういえばゼーダーシュトレームも亡くなっていたなあ、時は経つものだ。

2010.07.11 Sun » 東京ブックフェアに行く

どうも、急に忙しくなって「デザート」を食べそこなったではなく、聞きそこなったSt. Ivesです。残念。



さて、晴天に誘われて東京国際ブックフェアに何十年振りかに出かけまして、前回行った時は確か池袋サンシャインの展示場だったよなあとか思いつつ会場につくと、思いもよらぬほど非常に混んでおりました。芋の子を洗うという感じで、本を買いに行くというのではなく、どこかの何かのバーゲン会場というかんじでした。まあ本のバーゲンではありましたけど。

新刊本でも2割引きに魅かれて行ったので、我が家から会場の東京ビッグサイトまで往復で1360円かかるから、それ以上の割引分を買わねばアマゾンに頼んだ方がよいと思って、16冊5万円近くを購入して帰宅。新潮社が出展していなかったり、講談社が学術文庫を全く並べていなかったり、平凡社が東洋文庫をあまり並べていなかったり、多分カテゴリーが違うということで音楽之友社も出展していないので、何も買わずに帰ることになるかな?と思ったら、みすず、白水社、法政大学出版局他からなる「書物復権8社の会」のゾーンんで引っかかってしまい、それだったらと河出書房新社と中央公論でも購入。重かった。



それにしても、招待券を本屋で配っていたり、WEBからも印刷できるのに、それを持って来なかったり、その事を知らない人からは入場料1200円を払わせる仕組みは止めた方がいいんじゃないかと思うSt. Ivesでした。私はしっかりと招待券を持って行きましたけどねえ。

2010.07.03 Sat » 久しぶりに天賞堂へ

どうも、ボラーニョの「野生の探偵たち」の「メキシコに消えたメキシコ人たち」までようやく読み終えたSt. Ivesです。いったいこの小説はどこに向かうのだろうか?


さて、電車内で↑を読み進めながら銀座の天賞堂まで。知り合いから天賞堂4階のエバーグリーンにメルクリンが大量入荷したようだという話を聞いて出かけてみると、うーむメルクリンでも一番でかいクラスのものが多かったなあ。しかし、それでも昔の値札が68000円のアラスカF7(3663)が5800円と桁違いで売られており、秋に来日するポリーニやヴィーンpo.に貢いでいて懐がさびしいにもかかわらず、購入してしまった。今年中にはF7の新型モデルが出るというのに...。


それにしても、電力不足と土地不足はいまだ解消せずで、レウアウトの夢は膨らみ、動かしていないモデルが増えていくばかりだ。


これからアンドリーセンの弦楽四重奏曲集でも聞こうかと思うSt. Ivesでした。

2010.07.03 Sat » 希望の後に残るものは?

どうも、「哲学者と狼」を読み終えたSt. Ivesです。


狼を通じたニーチェの書であり、西欧哲学のエッセンス(とその否定)の書であり、狼と過ごした哲学者の回想録といったところでしょうか。狼を「友」とし「永劫回帰」と「力への意志」に溢れているので、功利主義に満ち満ちた経済学を学んだおサルさん(小人ともいう)にはグサッとくるところもあるちょっと辛い書物ではありましたが、「人生の意味」探しに憑かれた(あるいは疲れた)方やこれから狼でも飼ってみようかと考えている方をはじめ、多く方にお勧めします。



ということで、狼つながりでこれからグリモーの弾くバッハ・トランスクリプションズでも聞こうかと思うSt. Ivesでした。
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St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

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