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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2011.10.22 Sat » メッツマッハー

どうも、本日のブラームスは最後に「神の声」の出が早くてちょっとヒヤっとしたSt. Ivesです。

ということで、メッツマッハーの振った2つのコンサートの感想をいつもの通り簡単に。

10月15日(土)サントリーホール

ベートーヴェン   レオノーレ序曲第3番op.72b
アイヴス      ニューイングランドの三つの場所
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 op.47

10月22日(土)すみだトリフォニー
バッハ/シェーンベルク 前奏曲とフーガ「聖アン」BWV552
シェーンベルク 管弦楽のための変奏曲 op.31
ブラームス 交響曲第1番 op.68

15日 
アイヴスの「ニューイングランド」は多分新しい楽譜で演奏したと思われるが(第1曲が新旧でかなり違う)、以前BBC響を相手に振った「祭日交響曲」同様にあまり引用にこだわらず、心なしか音も含めて重心が低くくがっちりした感じ。とはいえ第2曲のおもちゃ箱をひっくり返したような音楽と第1曲、第3曲の静謐な感じの対比は素晴らしいし、あんな旋律もこんな音も聞こえる情報量の多い楽しい演奏。日本のオケでこれだけ精密なアイヴスが聴けるとは思ってもいなかった。1回だけとはもったいない、録音があれば欲しい。

ショスタコーヴィチは、第4楽章は重苦しいテンポで高揚感はあまりなく、インバルがフランクフルト放送響を振ったディスクを思い起こさせるもの。まあ、あまり好きな曲ではないのでこれくらいで(4番が聴いてみたい)。

22日
シェーンベルクの「聖アン」と「管弦楽のための変奏曲」は、思いもかけないほど重厚な演奏(停滞しているわけではない)。行く前に前者はサロネン指揮LSPOのCDを、後者はラトル指揮BPOのライブを聴いていたが、テンポも音も彼らよりも断然重々しく(デジタル・ラジオからのエアチェックとはいえ、BPOより重く感じるとはねえ)、それゆえに木管と打楽器ほか音色が冴えわたっておりました。ただ、「変奏曲」はもうちと各変奏のテンポ的な対比を付けて欲しく、正直、これほど聴いていて疲れるとは思ってもいなかった(アップテンポな変奏でもゆっくりじっくりと聴かせてくれるので分かり易いのだが...)。ただBACHは高からに響かされていたなあ。

ブラームスも、シェーンベルク同様に、精妙で内声部や木管が良く聞こえるテンポも音も重厚な演奏(第1楽章は繰り返しあり、構造的にはそうなんだけどやはり長いな)。ショスタコーヴィの5番同様に第4楽章ではオケが先に進もうとする部分も押さえるかのようにして、有るポイントでアップテンポさせるあざとさもあり、何回かあるゲネラルパウゼも決まりと順調でありましたが、最後の最後で「神の声」の出が早く一瞬崩壊。とはいえ、直ぐに立て直って大団円に。シェーンベルク同様に情報量が多く、聴いていて疲れてしまって、そのまま帰宅。

もうひとつ、都響について
スクリャービンの交響曲第2番、スクリャービンがこんな明るい終わり方をして良いのだろうかという作品だが、端的に言って弦も金管もずーっと休みなく演奏し続けて(かつ強奏が多いので)お疲れさまでしたという感じ。指揮者のブリバエフは、「パルジファル」とかシュトラウスの交響詩を一生懸命勉強しました感いっぱいで過剰というかくどいというかしつこいこの曲を旨く裁いて飽きさせずに聴かせてくれました(時々決めポーズでふらついているので足腰を鍛えましょうという感じはしましたけど)。次回は3番を期待。それにしても、第4楽章始まって間もない音楽はどうきいても、シュトラウスの「エレクトラ」のクリテムネストラが登場する時の音楽に聞こえてしまうのだが、まさか「カッサンドラ」のようにこれもシュトラウスがぱくったか?


これから「音楽の捧げもの」(アーノンクール盤)を聴こうかと思うSt. Ivesでした。
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2011.10.18 Tue » 優勝である

感無量である

2011.10.18 Tue » コンサート2題は週末にでも

どうも、都響のコンサートからちょっとほろ酔い気分で戻ったSt. Ivesです。

先日のメッツマッハーの振ったアイヴスといい今夜のスクリャービンの交響曲第2番といい、とてもよござんした。、詳細は気が向いたら週末にでも。しかしアイヴスもスクリャービンも1回だけというのはもったいないねえ(演奏者、どっちも1回で十分かもしれないけど。前者は演奏しているとどんな気分になるのか分からないけど、後者は体力勝負のところもある感じ)。

週末にはシェーンベルクの変奏曲があるけど、メッツマッハーはどんな演奏を聴かせてくれるんだろうねえ。ブラームスとの組み合わせというのもよく考えられているけど、1番よりも4番の方がよりプログラミングの妙がある気がしたけど、まあいいか。


HMVの40%オフを知って慌てて購入をしようとしたらPCがスタックしてしまい、買う気が失せたSt. Ivesでした。そう言えば、C.シェーファーの新譜が出るけど、「アッシジ」の天使を収録しているのか、パリ・バスティーユも遠い昔になったなあ。

2011.10.05 Wed » タン・ドゥン 編鐘

どうも、人生でまたとない嬉しい日に巡り合わせたSt. Ivesです。

ということで、現在私の中では、タン・ドゥンの地位は、アイヴス・リゲティ・ノーノの御三家に匹敵するくらい上昇しております、といっても本日の曲がとてつもなくすごく良かったというわけではなく(もちろんこれまでも良い曲は作っていますけど)、コンサートの最後の最後に突然、「ステージに上がって古代の中国楽器のレプリカを触るなり叩いて音を鳴らしてくださいな」と述べたからでありました。いやあ、サントリーホールの人も驚いたでしょうけど、会場の人も驚いたし、私なんか欣喜雀躍状態でした。続々と小ホールのステージに上がって、みんなで美女軍団(作曲家自身が2日に自分で美女を選んだと述べていました。ポリティカル・インコレクトですな)にマレットを貰って、てんでに曾公乙墓編鐘のレプリカを叩いていました。

思い起こせば、いまから拾数年前、東京国立博物館での中国古代文明展だったかで編鐘のレプリカ──65個もの鐘からなる曾公のものにくらべれば遥かに小さい──で「さくらさくら」が演奏され、古代中国に「12音階」があったと知ってから、ずーっと編鐘が欲しい、一度でいいから叩いて実際に音を出してみたい、できればすべての音を出して音階を確認したいと思っていたのですけど、さすがにすべての音階までは確認できませんでしたけど、叩いて音を出す夢がかなって極めて嬉しいのでした。私の耳でも、一つの鐘で長三度あるいは短三度のような音程関係にある音が出せることが確認できまして、屈原も孔子も管仲も墨子もこの音色を聴いたのかなあと想像しつつ叩いていました。


なお、曲は、2日に屋外で演奏された無料コンサートと同じものでした。ただ、スピーカーを通していないのでよりほのぼのとした響きが堪能できましたし、笙のような楽器とか、オカリナのような楽器(すいません編鐘意外それほど関心がなかったもんで名前を忘れました)も寒い外とちがい万全だったのか音色が良かったです。タン・ドゥンの曲は、古代中国風を目指したかのようですけど、ラヴェルのボレロにも聴かれるあの奇妙な音色のように、編鐘や笙が予想される和声とは違うんじゃないという音を奏でて、耳目を惹きつけていました。まあ、なんでもいいです、「マルコポーロ」や「茶」は好きなんで(もっとも後者は今もってよくわからん筋である)、今日の作品の出来についてはとやかく言いません。


一つだけ解説を読んでも分からなかったのは、基準音のピッチと音律でありました。現在は平凡社ライブラリーに収録されている藤枝守氏(植物文様シリーズですな)の「響きの考古学」でも古代中国の音律がいわゆる「ピタゴラス律」と同様の方法で決定されていたと書かれていましたが、そうだとしてもピッチの問題が残るわけでして、それが解説に書かれていなかったようにみえるのは、他に多くの情報が掲載されていた中では、ちと残念でした。


これから、T.ライリーの"In C"上海フィルムオーケストラ版を聴こうかと思うSt. Ivesでした。それにしても、行って良かった。

2011.10.02 Sun » 作曲家の個展 &編鐘

どうも、PCが使えないので、スマートフォンで入力中のSt. Ivesです。

ということで手短かに。三輪氏の3つの作品は御託はいろいろと並べられていましたが、それだったら最初からそうした主張をテキストにした作品にしたらいかがざんしょ?ということで無視して聴き始めましたけど、よく眠るには良い音楽でした。演奏者の方々は大変だなあと思い、演奏者には拍手。CDも楽譜も買う必要はないと判断。


ホール前のレストランで食事をしていると、作曲家と、指揮者の野平氏、そして湯浅御大他が入ってきました。本当に皆さんあれが良い曲だと思っていますか?と聞こうかと思ったが、現代音楽ムラは今や一枚岩だから聞くだけ無駄だと編鐘へ。続きは4日のコンサートの後に纏めて。

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St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

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