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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2012.01.30 Mon » ようやく届く

どうも、ライヒのDiffrent Trains(演奏ディオティマSQ)を聴きながらのSt. Ivesです。この曲の名演奏の条件は何だろうかと思いつつも、直前に牧野雅彦「ロカルノ条約──シュトレーゼマンとヨーロッパの再建」中央公論社を読み終えたばかりでもあり、異なる歴史の歩みに思いを馳せるのでした。


 シュトレーゼマンというと、今や「のだめ」の指揮者の名前として知られ、少し年配のクラシック愛好家なら戦後のベルリンpo.のインテダントだったかなあと思うのでしょうけど、このシュトレーゼマンはそのおやっさんで、「レンテンマルク」導入決定時のヴァイマール共和国の宰相、そしてその後1929年10月3日に亡くなるまで一貫して外相を務めた人物。彼が1929年10月3日に亡くならず、せめてもう2年程長生きしていたら、同じ月に起きた大恐慌を受けたドイツの政治的混乱とナチスの台頭は何とか回避されたかもしれないのにと常々思うのでした。
 ただこれは、ニューヨーク連銀総裁であったベンジャミン・ストロングが前年1928年10月に亡くなっていなければ、大恐慌はあそこまで悪化しなかっただろうにというマネタリストの繰り言のようなもので、こうなった歴史を繰り返さないということしかないなあと思いつつ、昨今の状況をみると、ヘーゲルが「歴史哲学序説」で「人は歴史から何ら学ばない」と喝破したことは正しかったかもと思うのでした(これを受けたGBSの格言もありますけど、いずれにせよ人は歴史から学ばない)。
 しかし、歴史の一翼をつくるはずの公文書すら碌に残さない政府を持つ我が国では、そもそも学びようがありませんけどね。


ということで、暗澹たる中、一縷の希望のごとくカナダからようやくメルクリンのCS2他が届いたのでした。週末が楽しみでありつつ、はたして週末すら無事に来るのか、平穏であるのか?と思うのでした。


うーむ、書いている間に曲がバーバーのアダージョになってしまい、「めめんともり」と気分が暗くなったSt. Ivesでした。
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2012.01.28 Sat » リヒテル&ポリーニのSACD

どうも、地震で目が覚めたSt.Ivesです。宴の終わる日は近いということか。


寒いので家にこもって音楽を聴いて過ごす。本日は、SACD化なったEMIのリヒテルの録音3種とポリーニのベートーヴェンの最後の3曲を中心に聴いたが、最近の休日の昼間はリマスターSACDばかり聴いているような気も。

まず、リヒテルの3種
・ベートーヴェン:テンペスト&シューマン:幻想曲
・ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲(クライバー指揮)
・グリーグ&シューマン:ピアノ協奏曲(マタチッチ指揮)

一番古いテンペストの録音をはじめ大幅改善。音の芯がしっかりし、繊細さがあるので、既存のCDでは素っ頓狂に響いた第1楽章の高音部などもしっくりくる。雑音はそれほど耳障りではなかった。
クライバーとの協奏曲は大改善。オケの音も細部まですっきりしており、モヤモヤ感が解消。クライバー愛好家も買うべし。
最後のピアノ協奏曲は、ピアノの音像が非常に大きくかつ他の2つ以上にクリアになる。何にしても艶やかになったのが良い。

リヒテル以上に驚いたのがポリーニの弾くベートーヴェンの最後のソナタ3曲。もの凄く良い音で驚愕し呆然としながら聴いていた。実に素晴らしい演奏だとあらためて感じ入ったが、悲しくもなった、これを聴いたら今のポリーニはもはや聴けないと。「ペトルーシュカ」とリストのロ短調ソナタ当たりもシングルレイヤーのSACD化してくれないかねえ。


シュナーベルの弦楽四重奏曲第1番の新録音(CPO)を聴きながらのSt.Ivesでした。CP2レーベルに続いてこの曲の新録音が出るとは思ってもいなかったなあ。

2012.01.24 Tue » いやはや

どうも、ドタバタしていて結局ブーレーズ&野平には行けなかったSt.Ivesです。


マイクロソフトのブラウザ君が勝手にこのサイトを危険サイトに指定してくれたおかげで、自分で自分のサイトに行けず、更新もビクビクしてできませんでしたけど、ようやく解除。それにしても、このSmartScreenという機能は、マイクロソフトが自分に都合の悪いサイトを「しかるべき信頼すべき筋からの情報に基づく」と称して危険サイトに認定することができるという恐ろしい話にもなりかねん代物だねえ、と「ぐーぐるくろーむ」とか「火狐」に乗り換えようかと思いつつ、どちらも慣れないので使いづらいとMSの奴隷状態に戻ったのでした。情けない。


ということで、数年ぶりにマゼールの「1984年」(エアチェックしたもの)でも聴こうかと思ったのですが、どこにしまったか分からないので、メルニコフの弾くショスタコーヴィチの「前奏曲とフーガ」を聴いて、寒空を下、肉を買うのに行列する日々を思うのでした(そういえば、練馬区平和台にある安売り肉屋は、週末はいつも開店前から大行列が出来ていたなあ、今もあるのだろうか)。

もう一つ。ようやく我がAMIREN鉄道の電化5カ年計画(仮称)の要であったメルクリンCS2がカナダから船出したニュースが届いて一安心。去年の8月頃に頼んだら、ショップから10月により安いのを入手するので待てと言われ、12月になって入手できなかったと言われ、さらに1月に入ってお前のカードでは決済ができないと言われていたので、感慨ひとしお。

ところで結局送金はどうしたかというと、どういう法的・制度的仕組みで認められているかよく分からんが、チケットの大黒屋が取り扱っているWestern Unionの送金サービスを使えと指示されて送金。なお、どのカード会社からもカード決済に全く問題ないとの回答を得ているので、単に向こうがカード手数料をケチったのではないかと思うのでした。


ということで、土曜日のハーディングのドキドキハラハラのマーラー9番も(意味が違うぞ!)、日曜日の現音の2台ピアノ作品の梶、リゲティ、湯浅の3作品についても簡単な感想を書くタイミングを逸してしまったSt.Ivesでした。どれも良かったんでしたけどねえ。


2012.01.17 Tue » リゲティ ロンターノ&ピアノ協奏曲

どうも、ということで、仕事の都合で本日の都響は後半だけしか聴けなかったSt. Ivesです。


いつもの都響定期より空席が目立つ文化会館。皆はシャリーノに行ってしまったのかねえ。

ロンターノは久方ぶりに実演を聴く。ちと出だしはでこぼこがあったが、後は美しく響く。余韻も素晴らしい。
続く、ピアノ協奏曲。座席やらピアノやらの入れ替え中に高関が楽章ごとに解説。口三味線でメロディを歌いながら解説しつつ、「わかりませんよね」と客席の笑いを誘う。演奏が失敗してもそれは曲が難し過ぎるからでして、その場合は演奏し直すとのこと。まあ、リゲティの曲は、演奏する人の生理に反しているからねえ。

さて、文化会館はちとピアノ協奏曲の編成では器として大き過ぎ、また、岡田のピアノの音はオケの音をマスクしたりもしていましたけど、これまでの実演中で聴いた中ではピアノは一番良かったのではという気もするし、ちと手探り感も感じられた1楽章の出だしやバラケすぎた感もある4楽章中ほどを除けば、ギクシャクとした、聴いている方にはとても楽しい演奏でありました(演奏している方は顔を真っ赤にしている人が多かったなあ)。続けてヴァイオリン協奏曲が聴きたいところでありましたが、コンサートはここまで。


来週の野平&ブーレーズも行きたいところですけど、はてさていけるかねえというSt. Ivesでした。


2012.01.03 Tue » フェルメールからのラブレター展

どうも、明けましておめでとうございます。アンドリーセンのオペラ「フェルメールへの手紙」を聴きながらのSt. Ivesです。


さて、本日は標題の通り東急文化村で開催されている「フェルメールからのラブレター展」を観に行きました。これまでのフェルメールの展覧会の経験からすると大混雑しているのではと思いきや、まだ正月3が日ということもあってか、かなりすいており、ゆったりと観ることができました。

今回来日しているのはフェルメールの手紙を読んだり書いているもの系の3枚、「手紙を読む女」、「手紙を読む青衣の女」、「手紙を書く女と召使」。ドレスデンの作品がくればそろい踏みだったのですが、3点そろい踏みだけでも素晴らしい。その他、ホーヘの作品を始めとした同時代作品も幾つか来ておりました。ホーヘも良い画家だと思いますが、フェルメールの方が自然な光をより強く感じます。

展覧会のメインは修復されて色鮮やかになった「青衣の女」のようでした。こちらは未だ再オープンしているか分からないアムステルダム国立美術館で何度か観ていた時の記憶と比べると、ウルトラマリンの青色をはじめ画面が明るくなった感じがしますし、女性の表情、漂う雰囲気そして空気感と光が実に素晴らしい。ただ、こちらよりも個人的好みは、黄色の豪華な上着を着てこちらににっこり笑っている「手紙を読む女」でして、佇まい感は「青い衣」の方がありますが、空気や光がより淡く感じられます。

会期は3月14日まで。



今年は、また別の作品も確か来るはずだったなあと思い起こしながら帰宅したSt. Ivesでした。
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St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

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