4文字33行

近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

2013.10 « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 » 2013.12

--.--.-- -- » スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2013.11.09 Sat » ハーディングの「夜の歌」(9日)

どうも、色々あって疲れているSt. Ivesです。

さて、本日はハーディング指揮新日本po.の「夜の歌」を聴きにトリフォニーに出かけました。

この曲、実演は何時以来だったか?と思い起こすと、10年近く前のブーレーズ指揮LSO@バービカンまで思い起こせないほど久方ぶりということもあり、楽しみにでかけていったら、期待を上回る面白さでありました。

ハーディングの演奏なので、ラトルばりに起伏を付けつつもすっきりと聴かせるかと思いきや、テンポこそ速目(場合によっては驚異的に速い)でありながら、およそ交響曲らしからぬ「ムーディー歌謡的」な2楽章、4楽章の厭らしさ、安っぽさあるいはまがい物的極彩色が満開していただけでなく、構造や展開に重きを置くアドルノが失敗したハッピーエンドと述べることで意味不明・理解不可能と言った第5楽章が、意味不明だからこそ全5楽章が動機だの調性だので意味づけできないんだよということを分からせる意味で意味があるという感じ、すべての旋律や響きが平面的・同時的に置かれる(音楽は時間藝術であるにもかかわらず)、いわばピカソ・ブラックに先んじて音楽で表現したキュビズムという感じの解釈・演奏を繰り広げてくれてびっくり!
こうした演奏だと、前4楽章と第5楽章に奇妙な断絶、唐突感があるのではなく、そもそも全体が「奇妙に歪んだ」作品、マーラーの作品の中では、ストーリー性、私小説的世界からもっとも遠く、抽象的な作品であることを堪能した演奏でした。これなら昨日も聴きに行きたかったものだ。録音は出ないかねえ。


明日は「リア王」@日生劇場のSt. Ivesでした。
スポンサーサイト
09profile.gif

St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

09category.gif
09entries.gif
09comments.gif
09trackbacks.gif
09archives.gif
09link.gif
09others.gif

FC2Ad

09search.gif
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。