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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2015.07.21 Tue » レコ芸8月号 名曲名盤500

どうも、フジTVを安倍首相の解説をみて、この程度の説明能力と回答で企画をプレゼンしたら、民間会社だと突っ込まれて倒れていて、ダメだし食らって不採用だろうなあと思ったSt. Ivesです。

さて、本日レコ芸を入手。特集は「名曲名盤500選」でモーツァルトからシューベルトまで。選曲については、まあ、逆の期待通りであった。

まず、ラヴェル。過去何回かとまったく同じ紙面に苦笑。まあ、良いものは良いのだろうが、それって聴き方や評価の視点がまったく変わっていないということではないだろうか。それでは新しいものを評価できないということだろうなあ。

続いて、シェーンベルク。あいかわらず「きよめられた夜」だけであった。ディスクの多寡で選んでいるならば、「グレの歌」、「室内交響曲第1番」は10を超えるディスクがあり、ピアノ協奏曲や管弦楽のための変奏曲だって少なくとも5つはあるのだが、いやそれよりも最近人気曲(?)として演奏会でも頻繁に取り上げられる「ブラームスの交響曲第5番」でも良かったのが(いや、そんなことはない)。

最後に、シューベルト。引き続き、交響曲第4番が落選していた。そして、さらに驚きは、どう言葉を取り繕ってもヨリ稚拙な3番が選ばれていたこと。コメンテーターの「怒れる」矢澤氏も書かれているが、C.クライバーが振ったからというのが編集部が選択した理由だろう。いやはや「ヴォツェック」を彼が録音していてくれたらねえ。

「展覧会の絵」(原曲ピアノ版)の最近のお気に入りは、まったく500選で触れられていないポール・ルイスのSt. Ivesでした。
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2015.07.16 Thu » 「クリングゾールをさがして」

どうも、これからプラトンの「クリトン」を読もうかと思うSt. Ivesです。

ということで、ホルヘ・ボルピ作「クリングゾールをさがして」(河出書房新社)を昨日読了。クリングゾールはもちろん、ヴァーグナーの「パルジファル」に出てくるクリングゾールと関係していますが、ミステリーの要素も強い作品なので、これ以上は書けません、が、掛け値なしに面白い。不完全性と不確定性とゲーム理論が映画「ヨーロッパ特急」の世界でダンスしているような作品(脇役には「ワルキューレ」も)。ここから、ポラーニョのアメリカ大陸のナチ作家事典に行くのも「ナチスの科学者」に行くのも自由、もちろん「クリトン」でも。

それにしても民主主義や人権は「制度」ではなく、「精神」であり「尊重」であるということをこれほど思い知らされる日はなかった。思えば、世界でもっとも民主主義的な憲法をもったとされるヴァイマール共和国ですら、その「精神」を嘲笑するならず者共に「制度」を利用されて倒されたのだし。日本を、ロシアやトルコと同じ程度、いや同じように為政者に都合の良い「法治」を唱え、共産主義を「騙る」開発独裁国家の中国程度の国にしないように(さらにその先にはISISとどっこいどっこいの山賊集団でしかない北朝鮮がある)、現在が長い日本の戦間期の始まりと後世に評価されないように、何をなすべきか、あるいは何ができるだろうか。

St. Ives拝

2015.07.11 Sat » D.ホープ(vン)、広上指揮 日本フィル エルガー ヴァイオリン協奏曲

どうも、ということで、サントリーホールに行ってきたSt. Ivesです。いつものとおり簡単な感想を。
2015年7月11日 14時開演
サントリーホール

指揮:広上淳一
ヴァイオリン:ダニエル・ホープ
演奏:日本フィルハーモニー

エルガー :ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」

昨日の神奈川フィルに続き、こちらの演奏会も素晴らしいものでした。エルガーのヴァイオリン協奏曲を聴くのは、多分、実演では5度目ですけれど、昔聞いたハーン、サー・コリン、LSO@バービカンに並び立つ演奏でしたし、20枚近く出ている同曲のディスク、その中には、DGコンサートで出ていた、ホープ自身とオラモ指揮バーミンガムを含めて比較しても、個人的にはベスト5に入るような演奏でした。もちろんヴァイオリンのホープのテクニック、輝かしい音、長大な作品を飽きさせない歌い口も凄かったのですが、今回が初めてこの曲を指揮するという広上と日本フィルハーモニーのサポートも素晴らしかった。ハーン、サー・コリン、LSOが ディスクで聴かれるように、青白い炎とすれば、ヴァイオリンもオケも真っ赤に灼熱する演奏でした。もちろん、第2楽章や、第3楽章の長大なカデンツァの幽玄さ、緊張度の高さも特筆すべきものでしたし、エルガーらしさ、コンチェルトを満喫した演奏でした。

ということで、魂が抜けてしまいアンコールのヴェストホフの「鐘のように」と後半の「スコットランド」は、ぼーっとしていましたので、感想は割愛。

これで当面はコンサートの予定のないSt. Ivesでした。

2015.07.11 Sat » 川瀬賢太郎指揮 神奈川フィルハーモニー アイヴス 交響曲第2番他  7月10日(金)

どうも、2番というと今宵はすみだトリフォニーに行っている人が多いのかなあと思うSt. Ivesです。

ということで、2番は2番でもアイヴスの交響曲第2番を聴きに、横浜みなとみらいまで行ってきましたので、その感想をいつものごとく極めて簡単に。

2015年7月10日(金) 19:00 開演
横浜みなとみらいホール 

川瀬賢太郎指揮 神奈川フィルハーモニー

ドヴォルザーク/交響曲第9番ホ短調「新世界より」
アイヴズ/交響曲第2番

メインは、アイヴスの2番であります。しかし、まずは「新世界」。これが、とても面白い演奏でありました。

楽器の各セクションが明瞭に浮き立ち、とても立体的に聞こえる音響であることに加え、フレーズごとの表情付けがとても細かい、なので聞いたこともない響きや旋律が次々と万華鏡のように現われ、「新世界ってこんな曲とは知らなかったなあ」と感心しきり。

指揮者の川瀬氏は名前は良く聞くのですが、実演は初めて。うわさにたがわぬ才能だと思ったのでした。また、神奈川フィルも生では初耳ですが、こちらもとても柔軟に指揮者に対応し、音響的な迫力や推進力も十分あるオーケストラでした(響き的には昔の新日po.を思い起こさせる)。その柔軟さと推進力(維持力?)が遺憾なく発揮されたのがアイヴスの2番の演奏でありました。

まず、意想外にテンポがゆったりとしたものでありました。東京から横浜までの電車の中でMTTの振った2番を聞いたこともありましょうが、それにしても遅い(バーンスタイン並みとは言いません)。しかし、もっさりとしたイメージはなく、どのフレーズも生き生きとかつ親密というか愛情あふれる感じで、特に1楽章や3楽章あるいは4楽章のゆっくりとした部分は、どの演奏よりもゆったりと歌わせ、極めて叙情的というかミレーの絵画的な感じもある美しさ。正直オケがよくこのテンポを受け入れたなあと思いつつ、よくやった、と思うのでした。ちなみに、第5楽章の2回の「民謡調」の部分(第58小節からと第187小節から)は、極めてゆったり、しみじみとと演奏されていました。
もちろん、「新世界」同様に各セクションを立体的に聞かせるので、余計にパートごとに異なるメロディを演奏する部分の面白みも出ておりましたし、盛り上げる部分は大いに盛り上げて飽きさせません(テンポ設定と音響上の頂点は、第5楽章コーダ部分でした)。
最後の不協和音は、結構引き伸ばしていたので、この曲を知らない人でも狐につままれたようにはならず、笑いが漏れていました。いやはや素晴らしい、ブラボーものです。1回だけとはもったいない。

明日もすみだではなく、エルガーのVn協奏曲を聴きにサントリーに向かう予定のSt. Ivesでした。
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St.Ives

AUTHOR : St.Ives

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