サマフェスの今年のテーマ作曲家は誰かな?と思ったらダルバヴィ(1961年生まれ)であった。
サントリー・ホール公演目玉は(多分)日本初演のピアノ協奏曲、独奏に世界初演者(だったはず)のアンスネス、指揮が本人というあたりに意気込みを感じたとはいえ、テーマ作曲家の管弦楽曲がこの1曲だけというのはちと悲しいなあ、まあディスクも数枚しかないから仕方ないか。
もう一つの特集は現代音楽のパトロンの一人パウル・ザッハーを巡る作品集。バルトークやストラヴィンスキーから始まってブーレーズや武満あたりまでの委嘱作品が紹介されるものであった。
それにしても予算制約や歌手の問題があろうと思うが、サマフェスで現代オペラのさわりだけでも良いので必ず1作位は取り上げてくれんかねえ。新国や他のオペラ団体が通常公演でリームやデュサパン、エトヴェシュやアンドリーセンを取り上げる日は多分来ないだろうから、せめて一体どんなものかを垣間見せてくれるだけでも良いのだが。特にデュサパン、レヴィナス、エトヴェシュは、パリやリヨンあるいはベルリンやハンブルクでかなり頻繁に取り上げられていたにもかかわらず、どうにもタイミングが悪くて生で見れなかったので、よけに見てみたい。
そう言えば、アンドリーセンの「フェルメールへの手紙」のCDがBBCマガジン5月号で取り上げられていた。DVD化の話もあるそうだが、今回はとりあえず音だけとのこと。1回はコンサート形式、1回は舞台で見たが、これはグリーナウェイ風の舞台(リブレットはグリーナウェイだが、演出はSASKIA Boddekeによる)があったほうが絶対に良い作品である。

オランダ国立劇場での初演時のポスター

オランダ国立劇場での再演時のポスター