昨日は書き忘れたが、国立科学博物館、国立西洋美術館、上野動物園をはしごして、ダルバヴィのレクチャー@サントリー・ホールに出かけた。ブーレーズについてチクリチクリと刺していたのが印象的であった。
今日はサントリー・サマー・ファスティヴァルの「音楽の現在」の大ホールの日。昼間、ほぼ12年ぶりに1923年時点のシェーンベルクの状況を扱ったドキュメント・ドラマ「戦いの日々」のビデオを見たが、「未来の音楽がこんなに悲惨ならば死んだほうが良い」とかいうシェーンベルクに対する当時のコメントを流していたことを思い起こしてしまった。
(因みにこのドラマ、ベルク、ウェーベルン、アイスラー、ココシュカ、アルマ・マーラー、エゴン・ヴェレス、ツェムリンスキーそっくりさんのオンパレードに加えて、シェーンベルクのナレーションはドイツ語がかった英語とかなり凝っております。またティルソン・トーマス指揮LSOの「グレの歌」、ブーレーズ指揮アンサンブル・アンテルコンタポランの室内交響曲第1番、ピエロ、O.ナッセン指揮の「期待」とかの抜粋も聞けます)。
さて今日の4作品は、一体どうだったんでしょうかねえ?これが現在の音楽を代表しているということなんでしょうかねえ?まあ、昨日のダルバヴィの言葉(というよりニーチェの言葉か)をもじれば、その作曲家の作品に慣れ親しめば、作品における論理や感覚をそれとして受け入れられるのでしょうが、いかんせん今日の4作品をそれだけを聞いては分からんものもあったし、「私には理解できないが、きっと正しいのだろう」とまでは感じることもなかったのでした。
順番を逆にたどると、最後のマンゾーニ「諸相」は、最初こそ期待したけど、最終的にはオケを盛大に鳴らしたり静めたりの繰り返し(ある意味聞いたことのある範囲でのマンゾーニ風)で、何だこりゃという感じ。
OLTの「黄昏の私の空に」も、ブーレーズとにっこりのCDジャケットはともかく、表現主義的な作品で、まあ特段これを聴かねばという気にはさせませんでした。CDも聴いていないなあ、15ポンドもしたのに。
レンツの「星」は、ヴィオラ独奏は結構気を惹いたのですけど、最初の長い休止までで十分じゃない(あの長い休止と、その後繰り返される休止の意味が分からんかった。シベリウスやハイドンの向こうを張ったとは思えんしなあ)。
ブランクの「集団移住」に至っては、作曲家のトークの最中に聞く前に気分が悪くなり(話の中身とかではない)、巨大なアルト・フルート(バス・フルートじゃないよね?)の旋律が流れる中、意識が消えていったのでした。申し訳ないアナン事務総長(この作品を捧げられている)。
と、散々な気分で帰宅してみると、そんなこんなを吹き飛ばすような大事件が!
「太陽系の惑星数1減」なんと冥王星が惑星からも落選してしまうらしい。3増だったはずなのに!早まったホルスト協会も、「冥王星」を作曲したマシューズもがっかりしていることであろう(多分)。
明日は「音楽の現在」の室内楽編。70年代生まれの作曲家4人にマヌリ(50年代生まれ)という組み合わせに、ちょっと眩暈(私より若い人の方が多いということで)と期待が。
[この記事へのコメント]
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M. F.[URL]
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私は23日は行きませんでした。
Augusta Read Thomasの作品が表現主義的に響いたとしたら演奏のせいでは?Boulez CSOで聴くと(愛の唄だけあって)微温的なのが、何とも好みに合わないなあと思ったのですが。(強いて言えば巧緻な器楽法はドビュッシーの《ヴィヨンの3つのバラード》を想起させる。)
24日、25日は行かれましたか?感想を楽しみにしております。
24日は鮮烈なマヌリが個人的一番でしたが、パク・スンヨン、ホーン作品も中々のものでした。25日は個人的には全く好みではなかったですが、色々な見方があるようでコメントは控えておきます。
No.83 2006/08/26(Sat) 16:03[編集]
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St.Ives[URL]
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どうも、M.F.さん今晩は。
室内楽から戻ってきました。指揮の佐藤氏には申し訳ないのですが、ホリガーの弦楽四重奏曲が当夜の聞き物でした。この曲を初めて聴いたのですが、ノイジーな、ちょっとリゲティのSQ2番を思い起こさせるような─しかしそうした感じも瞬く間に消えていくのですけど─最初から、文字通り眠るような最後(ライマンのオペラ「城」のエンディングを思い起こさせましたけど)まで驚きをもって聴きました。
うーむ、CDは結局もういいや状態でほっぽっているので聴いていないのですが、昼間に「期待」やら「ピエロ」他を聴いてから乗り込んだこともあって、そうした響き(シェーンベルクだけでなくベルクの響きも微かに含めて)が私には聞こえてしまいましたけどねえ。
24日、25日、26日については、これから書こうと思いますので、お待ちください。ただ、先んじて書けば25日は×でした。IRACAMのCDの頃から変わったと本人は言っていましたが、かつヴァイオリン協奏曲の収録されたCDを聞いて若干危惧していましたが、この変わり方はよくありませんでした。
No.84 2006/08/26(Sat) 22:18[編集]