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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2006.09.27 Wed » シェークスピア伝読了

どうも、来月の新国に向けた予習のためラトルの振る「イドメネオ」のライブ(DATで録音)を聴いています。オッターの歌うガーディナー盤をまだ持っていなかったことに今頃気づいていなかったのですが、これの国内盤はもう売っていないしなあ、イタリア語では何を歌っているのかさっぱりわからんけど、これだけのために対訳を買うのもなあ、と「名曲解説辞典第18巻 歌劇I」を眺めています。


さて、「『コジ』と『フィガロ』の作曲家にぜひともオペラ化して欲しかった、それも喜劇を」と思わせるシェークスピアの「伝記」であるスティーヴン・グリーンブラットによる「シェークスピアの驚異の成功物語」(白水社)を読了。

shake


因みに原題は、

"Will in the World: How SHAKESPEARE BECAME SHAKESPEARE"

でして、邦題はちと冴えない気もしますが、中身は前にも書きましたけどすこぶる面白い(Willという単語は本文中で何度も、シェークスピアの掛詞的に現れます)。

その作品群(と成立年代)、当時のさまざまな資料・状況から、筆者の創造・想像するシェークスピアの「伝記」が立ち表れる様は見事としか言い様がありません。なんせ、本人の残した自らの痕跡がきわめて少なく、それも不動産取引やら裁判記録、それに「妻には2番目に良いベッドを家具付きで残す」という奇妙な条項を含む遺書という具合で、同時代人の確かな記録もそれほどない。ということで、ストラットフォードのような田舎人にあんな劇は描けないと、フランシス・ベーコンをはじめとした様々な人がシェークスピアだと擬せられたりするのですけど、そんなことを忘れさせ、シェークスピアその人の「伝記」だ!と思わせてくれます。

なお、後書きは著者が著名な文芸批評家-新歴史主義の第一人者-ということもあり、文芸批評の歴史についての簡便な解説になっており、それだけでも面白い読み物です。


明日は浜離宮ホールまでハーゲンSQの演奏するモーツァルトを聴きに行く予定のSt.Ivesでした。
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comments
ラシーヌ劇ではなくてシェークスピア劇
はじめまして。今回のベルリンの騒動で、このオペラを一寸見ているところなのですが、ラシーヌ劇ではなくてシャークスピア劇のオペラと言う見解を読みました。

ゲーテは、実際にモーツァルトに作曲を期待していたのは「ファウスト」であったと言いますが。
Re.ラシーヌ劇ではなくてシェークスピア劇
どうも、pfaelzerweinさんこんばんは。

これは私も初めて聞きました、シェークスピア劇だとするとどれでしょうかね、神様が出てきて解決するような話がシェークスピアにあったか、私は記憶は定かではありませんが、そうだとしたら面白いですね。

ゲーテはファウストのオペラ化はモーツァルトしかできないと思っていた話は私も聞いたことがあります。一方、亡くなる前のベートーヴェンの計画では、第10交響曲他と並んで第1部のオペラ化もあったそうで、どんなものになったのかなと、時々考えたりします。

それでは、今後ともごひいきに
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