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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。
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BBC3は9月にエジンバラ音楽祭の模様を何夜にもわたって放送していました。メインはマッケラス指揮のベートーヴェンの交響曲全曲と様々な指揮者によるブルックナーの交響曲を順番どおり組み合わせていくもので、最終日は(未聴ですが)両者の9番というとんでもな物組み合わせでありました。


さて、そんな組み合わせの5番のエア・チェックを聞き始めたのですが、何故かベートーヴェンの5番の冒頭が欠落して録音されており、がっかり(録音時刻指定ミスか、BBCマガジンの開始時刻案内が間違っていたのか?)。そしてメッツマッヒャーのインタビューに続き、彼の指揮、ロッテルダムpo.の演奏によるブルックナーの交響曲第5番を送りますとアナウンサーが告知すると、いきなりフル・オーケストラの強奏が始まりまして、はて新しい版かな?と思うわけはなく、第1楽章第15小節から放送していたのでした。あの神秘的な序奏なしに金管の咆哮から始めるとは、一体全体どうしたことなんだろうかと思いつつ、聴いてしまいました。


第4楽章終了後に5番楽章冒頭14小節が欠けていたことへの言及があるかと思ったのでしたが、全くありませんでした。時間が押していたとは思えませんし、だったらメッツマッヒャーのインタビューか、その前に延々と流していたブルックナーの生涯だかなんだかの話を切れば良い訳でして、第2楽章冒頭あるいは第4楽章冒頭の弱音ぶりから類推するに、演奏がまだ始まっていないと勘違いした曲を良く知らないエンジニアが、バッサリと切ってしまったという単純ミスでしょう。しかし、全く謝罪や言及をしないのはさすが大英帝国の放送局であります。NHKFMがこんな放送をしたら、演奏内容はともかく、日本のブルオタの抗議が殺到して、演奏分の終了後、謝罪と再放送の約束までさせられていたでしょう。


さて、メッツマッヒャーの解釈ですが、様々なモチーフ(切れ切れの対旋律も含めて)をそれぞれかなり強調させ、響きを分解して耳に届けようと試みています。全体に速いテンポを採用していますが、弾むようなリズム感は感じられません。一方で、リズムの取り方や間合いに妙なひっかかりが時たま聞かれ、流れが堰き止められます(特にゆっくりとした部分において)。さらに録音のせいもありましょうが、金管の響きがペターと安っぽく、さらに弦も薄いです。なお、金管はよく音をはずしていて、ちと興覚めでありました。全体としては、あまり感心できるものではありませんでした。メッツマッヒャーなので期待していたのですけどねえ。

なお、私の好き演奏は、アバド指揮VPO(DG)とフルトヴェングラー指揮VPO(EMI)であることを付け加えておきます。
No.162 2006/11/07(Tue) 00:46
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