本日は、サントリーホールにヤナーチェクの「マクロプロス事件」を聴きに行った。
指揮 飯森範親
演奏 東京交響楽団
演出 マルティン・オタヴァ
エミリア・マルティ(エリナ・マクロプロス) イヴォナ・シュクヴァロヴァー
アルベルト・グレゴル ヤロミール・ノヴォトニー
ヤロスラフ・プルス イジー・クビーク
ヤネク・プルス 経種廉彦
ハウク 伊達英二
コレナティ ヤン・フラディーク
ヴィーテク ズデネク・シュムカージ
クリスタ モニカ・ブリフトヴァー
掃除婦・小間使い 押見朋子
機械係 志村文彦
合唱 東響コーラス
全体的にはそれなりに満足。ただし、ホール上演は問題が多いことをあらためて感じる。
第1幕は歌手が声を押さえ気味であり、フル・オーケストラの音量とのバランスが悪い。エミリア・マルティ役をはじめ何を歌っているのかさっぱり分からないという状況
第2幕に入り、歌手が徐々に声が出てきたような感じを受ける。ハウク役の声は通る。こちらの気分の問題かもしれないが、オーケストラも歌手が歌う際の音量が絞られているように思われた。ただヤロスラフ・プルス役の声が通らない。
第3幕に入り、エリナ・マクロプロスとしてようやくその声がオケを突き抜けて聞こえて、ハッとする。
総じて歌手にはもう少し頑張って欲しい気がしたが、フル編成のオケの後方からでは、声を張り上げないでもしない限りマスクされてしまうのだろう。オペラ・ハウスでちゃんと観たいものだ。
オーケストラは丁寧で整理された演奏であった。第3幕で金管がすこしばかりこけていたが、大した傷ではない。ただ、先週の「女狐」での演奏でも感じたが、数は対して聞いていない欧州の劇場での経験や、マッケラスの演奏と比べると、どこか彼らと日本のオケのヤナーチェクの響きとは違う。どっちが良いとか悪いとかではないが、何だろうかと気になる。
演出は小道具とスクリーン(字幕を兼用)を用いてシンプルな物に仕立てていた。マクロプロス役があれほど巨体では、さらにホールと言う条件ではあれで十分であろう(ホール内で安全に火を使えないとあっては、最後のシーンはああするしかないだろうし)。
明日は「フィデリオ」を観に新国立劇場に行く予定。観るのは、ドレスデンでのペンデレツキ「ルドンの悪魔」からの差し替え以来3年ぶりか?
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