本日は会社の同僚が参加している劇団(さいたま演劇集団YOU)を初めて見るべく埼玉は南浦和まで出かけた。
演目は「おたぬきさま」という創作劇で、人情物というかコメディというか一種の教訓話なんだろうが、あまり面白い話ではなかった。現代にありながら世間ずれした感のある村の人々が実は俗物だったという展開かと思いきや、そんなことはないし、話の展開に無理があるし(歌でごまかしていたような気もする)。役者が、予想から大きく外れて、アマチュアとは思えない演技と発声だっただけに、話のつまらなさが余計に目だってしまった。もったいない話である。演出的にも、コメディーとしてはもう少し突っ走らせて欲しかったと感じる。役者の演技と語りの力にもう少し信頼を置いたらと思うのだが。
それにしても同僚は会社での普段のイメージとはおよそかけ離れていて、驚いたのでした。普段の自分から違う自分という世界が開かれているから、多分多くの人がそこに飛び込んでやめられなくなってしまうんだろうなあと、一傍観者は思うのでした。
さて、往復の電車内で「コペンハーゲン」を結局読んでしまった。とても面白かった(後書きのハイゼンベルクに関する様々な評価を含めて。このあたりはフルトヴェングラーのそれを思い起こさせる)。
ハイゼンベルクとボーア、そしてボーア夫人が絡んでの不可思議な対話。どのようにでも読み、解釈ができるセリフ。演じる俳優には重い劇。セリフだけの勝負に近いところもあるし、百年戦争よりもはるかに分かり辛い「不確定性原理」、「コペンハーゲン解釈」とかが背景に話が進む。原子炉と核爆弾が原理として同じだということ程度は覚えていたけれども、講談社現代新書の「核兵器の仕組み」と日経BPの「ハイゼンベルクの顕微鏡」程度は見る前に読み直しておかねば、大分このあたりの話は忘れている。でも行列力学まで勉強しようという気は全くおきないけど。
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