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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2007.03.25 Sun » BBCマガジン4月号

能登半島で地震。かつて臨界事故を起こしていた北陸電力の原発はまさにそのど真ん中にあるのだが、大丈夫だったのだろうか?


昨日「グールドのシェーンベルク」(筑摩書房)を購入。読み始めると、中々に面白いので、生誕75年、没後25年を記念して実際のラジオ放送も聞けるようにならないかな。


その「グールドのシェーンベルク」と同時にBBCマガジン4月号も購入。特集は夏の音楽祭(羨ましくなるので読まない)と識者の選ぶソプラノのベスト20(あまり面白くない)。そのほかダウスゴーのインタビュー(興味深い)、「今月の作曲家」でベリオが、「今日の作曲家」でペンデレツキが取り上げられていました(前者は簡潔な、後者はより簡潔な紹介)。

さて、英国の音楽誌なので、このところ話題にのぼった "The Jouce Hatto Affair"も当然取り上げられています。長いこと病気で表舞台から消えていたHattoが亡くなる前後から、彼女の演奏といわれるCDが幾つか出回り、一部の批評家や通から「天才だ」と大絶賛されていたのに、実はそれがさまざまな他人の演奏を借用したり、テクノロジーを利用して変更したりしていたことが(ほぼ)明らかになったものであります。まあ、日本でも裏青盤が出ていますが、あれだって本当に本人のものか分かりません。正規発売ですら実は違う人だったという話をたまに聞きますから、他人事ではありません。

BBCマガジンのコメント・コーナーでThe TimesのChief Music CriticのRichard Morison氏がこの問題を取り上げています。彼は、件のCDを発売したHattoの旦那に対する非難は殆ど行わず(でもHattoの名声に永遠にシミをつけたと批判しています)、クラシック音楽は、全てを知ることは到底出来ず、信頼で成り立たざるを得ない世界なんだけど、いたずらも含めてだまくらかそうという人が多くてねえ、と幾つかの事例(うち一つは本人も被害にあっている)を挙げた後、技術進歩の結果ますます巧妙になるこの手の詐欺あるいはいたずらにだまされない方法はただ一つ、「批評家も、通も、一般の人々も録音物だけを聞いて『天才だ!』などと主張しないこと」だと締めくくっています。コンサートで示しされない限り信用するな、と経験主義の国らしい結論であります。









「ぞっとするね、コンサートは。すでに死んでいる」
"Concert Dropout" Glenn Gould in conversation with John McClure






これからアルカンの「協奏曲」を聴いてから「ひばり」を見ます。因みに演奏はナナサコフ、ではなくアムランですけど。
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comments
 騙されてハットーを持ち上げまくっていた英国の批評家にそんなこと言われてもなあ、っつうかなんつうか。。。あのレーベル、そもそも怪しすぎなわけで、名声にシミを付けたといっても、そもそも名声って英国発の名演奏家が払底してる現状で飛びついたお前らが作ったんじゃん、というのが正直な感想でありますな。

 とはいえ、実演聴かないとやっぱダメかも、というのは自分も多数経験ありますから難しい問題を孕んでますよね。。。編集・修正技術がエラく進化してますから、実演聴いて、一体なんだこれは、と愕然とすることも少なくないですが、出来上がったディスクよければそれでヨシとも言いうるわけであり。。。
まあ、良いサンプルでありましたHATTOは。英国批評界にとっても良い教訓だったのでしょう。

最終的に出来上がった演奏がどのような形態であれ良い演奏であればそれで良いというのも確かにそうでありまして、100の駄演より一つの良いCDであります。CDよりナマの方が優れているとは限りませんし、その逆も言えます。

ただ、今回の件は他人の演奏を用いているのが気になります。たいして騒がれていない演奏も、テンポの変化次第では名演になる、というのは巨匠という名の守護老人と対極の体育会系ピアニストって何ですか?という疑問も生じてきます。一体何を聞いて我々は名演と言うのか?

とはいえ、ヴェクサシオンで15%のスピード・アップをされてもあまり変わらないと思いますけど。

それでは、また。

これからある「ローカルなピアニスト」によるゴルトベルク変奏曲のDVDを見てから寝ようと思うSt.Ivesでした。
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