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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。
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読了。

シェーンベルク生誕100年を記念した、10回のラジオ・シリーズの原稿と実際の放送を起こしたもの。

様々な切り口でシェーンベルクをグールドは解説し、彼のお気に入りの演奏で様々な曲が紹介されていく(でも、「ヤコブの梯子」はなかったような)。何回かはグールドによるインタビューも入っていて、シェーンベルク夫人、コープランド、アンリ・ルイ・ド・ラグランジュ、ラインスドルフ、そして何とケージとも電話でインタビュー。ケージがシェーンベルクの弟子だったことは知っていましたけど、「時がたつにつれて、聴くたびにシェーンベルクの音楽に対する尊敬の念がますます湧いてくるのがわかります。シェーンベルクの音楽が今よりもっと尊敬され愛される時代がやって来てもおかしくないと思います。しばらくはウェーベルンの方により多くの関心がむけられるでしょうが、シェーンベルクの音楽への関心はこれから高まりこそすれ、衰えることはないだろうと思います」(p.185)と述べていたとはねえ。

この本の価値の一つは、全体の半分を占める注と出典でしょう。これは大変な作業だったと思いますけど、非常に役立ちます。素晴らしい。


文面からは、相方のケン・ハズラムとの会話に楽しそうなグールドの声が聞こえてきて、これを読むとシェーンベルクがとっても好きになれる、かも。いずれにしろ、グールドを愛される方々、そしてより少ないと思われるけれどシェーンベルクを愛される方々にはお薦めの非常に面白い本であります。あっ、コルンゴルト好きな人とブーレーズが好きな人はちょこっと不愉快になるかもしれませんが、そこはご愛嬌ということで。


シェーンベルクのピアノ協奏曲(独奏は「ローカルなピアノ弾き」)、この本の中では一種独特の地位を与えられている作品を聞きながらのSt.Ivesでした。あっ、「プリズメン」(筑摩学芸文庫)が棚から頭の上に落ちてきた。
No.202 2007/03/27(Tue) 22:19
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