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どうも、昼のFM放送を数十年ぶりに真面目に聴いていたSt.Ivesです。
ブーレーズ御大や自作のカデンツァをモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番で披露してくれたヒラリー・ハーンについても書きたいのですが、ともかく本日はブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ&アスコ・アンサンブル&シェーンベルク・アンサンブルによるschubert-berioのrendering per orchestra (楽譜はue19311)について。 実演を聞かれた方から詳細な情報をいただいた上で視聴に臨みましたが、これは驚きの体験でありました。何よりも分かっているにもかかわらず、シューベルト→ベリオ、あるいはベリオ→シューベルトの繋ぎ目には衝撃を受けます。特にこの曲で私が最も好きな瞬間である第2楽章練習番号17、コーダを経て第3楽章の練習番号2まで部分、ここはベリオのパートが長く続き、そのまま切れ目無くシューベルトの部分に繋がる、まるでモーツァルトの「不協和音」の冒頭のようなのですが、他の演奏に慣れ親しんだ耳には、異なる調律の音が切れ目無く続いて聞こえるという非常に異常な音響が鳴り響きます(他の部分も予想だにしない和音が鳴り響きますが、ここが一番異常に感じました)。しかし第3楽章最後に2回、後期のシューベルトを模倣した立ち止まりの部分もアスコ&シェーンベルク・アンサンブルの演奏なんでしょうかねえ?チェレスタはそうでしょうが...。 また、ベリオ→シューベルトのブリッジ直後、もろに調性音楽かつ調律もA=415(と教えていただきました。ありがとうございます)で演奏しなければならない18世紀オーケストラは、かなり苦労しているなあ(音程がふらついている時もあります)という感じでありました。お疲れ様です。 一方べリオ部分、ブリュッヘンの解釈なのか、かなり弦楽器が弱音で本当に霧の彼方でモヤモヤと演奏された感じです。個人的にはシャイー盤並みにはっきりと素材の片鱗を浮かび上がらせながら、様々な楽器が絡むような演奏が好みですが、本職が違う時代のブリュッヘンなので割引しておきましょう(でも何を思ってこの企画を立てたのかな?)。結構譜面を追うのに苦労しました。果たしてアスコ&シェーンベルク・アンサンブルはきちんと演奏していたのでしょうかね?と思ってCDに焼いて音量を上げて聞きなおしてみたらしっかりと演奏しておりました、失礼しました。 演奏事故はこうした特殊な状況下ですのでしょっちゅう起こっています(出の間違えとかだけでなく、第1楽章のコーダ部分<練習番号34以降>のプレストに入った部分ではオケが噛み合わずに突き進み、練習番号35の手前くらいで立ち直りました。ヒヤヒヤいたしました)。しかしながら、(ベリオ・パートの)細かい部分にも気を付けつつ推進力溢れる生き生きとした演奏でありました(第3楽章の18世紀オケはお疲れ気味でしたけど)。いっそ全部18世紀オケで演奏してみたら?と思ったのですが18世紀にはチェレスタはじめ存在しない楽器が多いという制約がありましたね。調律だけ変えられないのかな(古楽の精神を全く理解していない発言)。 しかし絶対音感の持ち主はこの状況をどうクリアするのだろうか?と思うSt.Ivesでした。私は相対音感なので、時期にどちらのパートの調律にも慣れるんだけどね。
[この記事へのコメント]
どうもこんばんは。詳細なご説明、たいへん参考になります。盛大なノイズの乗る中頑張ってエア・チェックしながら聴いたのですが、確かに繋ぎ目では「妙に不協和」な音が鳴っているようには感じておりました。(私も絶対音感の持ち主ではなく、またスコアも見たことがないので、それが何に起因するのかは分かっていませんでしたが。)
トータルでは、やはりベリオ部分の処理が甘いこともあり?のつく演奏ではありましたが、清新なシューベルトに「音楽を聴いた」満足感は相当残った演奏でした。 # 他で特に良かったのは、ASKO/Schoenberg Ens.の演奏する《Calmo》、ヴァシラキス・ブーレーズ・EICの《天国の色彩》あたりでしょうか。両方ともお家芸のようなところはあるとはいえ、日本人演奏家でこんな演奏が聴ける日は来るのだろうかと一瞬疑念が...。 マヌリは傑作とは思いませんが、ポスト・ブーレーズ系フランス楽壇においてキー・ワークなのかも、と思ったり。敢えて《デリヴ1》とかリゲティ:室内協奏曲との組み合わせは、そういう点では一貫。《山鳩の歌》室内楽版は何度聴いても面白いです。 No.149 2007/07/01(Sun) 23:32[編集]
M.F.さん今晩は
どうも、協和音というか流れるメロディーが予想していた音からあまりにかけ離れて鳴る瞬間とその後数秒の船酔い状態の感じは、下手ね前衛よりも面白かったです(笑)。ブゾーニやハーバー、ヴィシネグラツキ、アイヴスもこの効果を狙っていたののでしょう(多分違う)。 それとベリオのCalmoは私もとても良い演奏だと思いました。 こうしたし、ベリオ、シューベルトの絡めつつ、突然失ってしまった、あるいは突然の中断を余儀なくされたことに由来する喪失感(シューベルト作品の、あるいはマデルナの)という点でもしっかりとしたプログラムでありました。 有塔さん今晩は どうも、私は吉田翁の番組を完全に忘れていました。ホロヴィッツについては、1度目、2度目とも聴きに行った友人曰く、2度目はひびが入っていなかったそうです(私は、当時TVでベートーヴェンの28番ソナタを聴いてひっくり返りそうなほど驚きました、下手だったんで)。今度、例のシュークリームを片手に伺います。奥様とニャゴにもよろしくお伝えください。 No.151 2007/07/02(Mon) 23:42[編集]
わーいありがとうございます(^_^)。というわけで鶴首してご来訪お待ちしております!
ホロヴィッツは、英雄ポロネーズだっけかな、スケールが抜けまくり、これは一体なんなんだ、と目が点になりましたなあ。和音も不協和音ばっか、ナメてんのかジジイ、と段々ムカムカ。。。 No.152 2007/07/04(Wed) 09:05[編集] [コメントの投稿]
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先週日曜日のNHK-FMにて、古楽と現代音楽を橋渡しする、非常に興味深い試みの記録が放送されました。それは、フランス・ブリュッヘン率いる合同編成のオーケストラによる、ルチアーノ・ベリオの「レンダリング」の上演です。18世紀オーケストラというピリオド系オーケストラ
No.17 2007/07/07(Sat) 12:07 |
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