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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2007.08.20 Mon » 求む「さすらい人」

どうも、壊れた万年筆を修理に出そうと真昼の銀座に出かけたSt.Ivesです。

強烈な日差しの下、真昼で建物の影の無い歩行者天国の人通りはまばらでした。因みに万年筆はあっけなくドイツ送りが決定する程の重症ということで、吸入式の万年筆はあまり力を入れて吸入ノブを回してはいけませんということでありました。さらばウルフ!残されたドストエフスキーはメモ書きするにはペン先がちと太いし、カフカは実用に全く耐えないつくりだし、ヘミングウェイは使うのが恐れ多いので、伊東屋でピンチ・ヒッターの万年筆を購入。今度はイタリア製、でも外は津軽塗り(文様は黒地に赤の七子塗り)。至って軽く、極細の字が書けます。

その後、池袋のハンズでもろもろの買い物の後、途中で足をつったり、喉が渇いても入る喫茶店が軒並み満員でうろうろしながらHMV池袋店へ。

目標物を探していたら、偏愛曲のデュカスのピアノ・ソナタの新譜(5月に出ていたらしい)があったので、Kuzuminの弾く一人幻想曲D.940(シューベルト)ともども購入。

Dukas_Bismuth

David Bismuth(piano) Ame SON ASCP0607
併録はドビュッシーのベルガマスク組曲他。

全く知らないレーベル、全く知らないピアニストであります。イヤー・スピーカーで聞く限り、ピアノの音がちと冴えない(かつ中央に小さくまとまる)とか、4楽章はさすがに苦しいところが散見されるものの技巧的にも中々聞かせてくれます。序列順位的には、除くアムランのライヴ演奏(エア・チェック)で、アムランのスタジオ録音に僅差の3位というところでしょうか(1位はSIMAXのTor Espen Aspaas。順位外で好きなのはChandosのFingerhut)。

そういえば、オグドン生誕70年だかのセットをEMIが出してくれたけれども、あれにはデュカスのピアノ・ソナタが収録されていなかったなあ、あれだけは聞いたことが無いんで探しているのだが(あのひどい<笑える>バルトークのピアノ協奏曲第1番の録音<初出>を当時売り出さなかったのは卓見であったが、あれよりもデュカスを入れて欲しかった)。

しかし、肝心のCDは見つからず。シューベルトの「さすらい人」D.760、ただし、リスト編曲のピアノとオーケストラ版です。

先日、オイレンブルクの楽譜を仕入れたのでいざ家で聞こうと思ってリストの棚のブレンデルのVOXをみたら収録されていませんでした。確か、彼の演奏で聴いた記憶があったのですが、違うCDセットのようでありました。ということでそれ以降調べているのですが、ブレンデル以外そもそも誰が録音しているのかを知りません。ネットで調べるとブレンデル以外では、ショルティとボレット、マズアとベレゾフスキー(?)くらいで、いずれのCDも見つからない。キワモノという評価なんでしょうねえ。まあ、好き好んでピアノ協奏曲に仕立てなくともとか、ヨアヒムのようにいっそ管弦楽曲にしてしまうとかすれば、もう少しオーケストラも取り上げやすかったでしょうけど。
それにしても、この幻想曲の4楽章を聴く都度に、「未完成」D.759の4楽章はどうだったのだろうかと思います。「ザ・グレート」D.944(あるいはグムンデン・ガシュタイン交響曲D.849)の終楽章は、ニ長調ソナタD.850の最終楽章同様の偏執的なまでのリズム・パターンの繰り返し、さらに第1楽章、第2楽章を受けるにはちと軽い。これは未完の「レリーク」D.840や、最後のソナタD.960にもその傾向が伺えます。一方、未完のヘ短調ソナタD.625や完成したイ短調ソナタD.784の終楽章もD.760同様に第1楽章と相対する規模と内容の終楽章を持っていて、昔からシューベルトが何故再び軽いリズム・パターンでつづられる長大なロンドに戻ってしまったのかが不思議でした。最終楽章重視という聴き方にも問題があるかもしれませんが。

ということで、リストによってピアノと管弦楽に編曲された方の「さすらい人」D.760のCDを探しているSt.Ivesでした(リストによるピアノ用補強?編曲版は持っています)。ハイペリオンの演奏はどうなんだろうか?
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comments
なぜか持っておりました。ボレットとショルティの競演盤。カップリングはショパン~ゴドフスキーのエチュードとワルツが計14曲。POCL-1073という国内盤で91年にボレットの追悼盤(?)としてボレット未発表録音集と称して発売されたものです。

このカップリングを見ても、仰るとおり「キワモノ」扱いかもしれませんねぇ。
さすらい人はカツァリスも手に入るみたいですね。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1418542
デュカスのソナタ 有名なデュシャーブル、有名でないエッセール(SACDで比較的最近でている)についてはどう思われますか。
自分はそれほど、いろいろ聞いてないので、どれが良い演奏かよく分からないのですけど。
どうも、ガーター亭亭主殿お久しぶりです。

情報ありがとうございます。カップリングがショパン~ゴドフスキーとは、当時としてはキワモノ扱いでしょうねえ(今はそんなことは口が裂けたら言ってしまうかも)。

因みに、私が誰の演奏を聞いたかですが、崩壊した購入CDリストや過去の売却CDのリストを眺めていたら、分かりました、イェーネ・ヤンドゥーのピアノ、A.リゲティ指揮ブダペスト交響楽団によるものでした(LASERLIGHT)15630)。残されている記録によると、「しょぼい曲であった」となっていました。でも聞き直したい...。


暑さにまいっているSt.Ivesでした。
どうも、朝の散歩の中のクマクマさん、カツァリスのCD情報ありがとうございます。早速注文してみようかと思います。

さて、デュカスのソナタ、エッセールの演奏(Pマークをみると88年の盤)がSACDで出ているとは驚きです。テンポが遅めで1,2楽章は叙情的な部分もあって良い感じもすることはするのですが、後半2つの楽章は、可能な限りテンポを上げようとしてタッチが軽くなってしまい、特に3楽章はポツポツと音が切れたユニークな演奏になってしまい、新世代(?)の演奏に慣れると、ちと聴くのが辛い感じです。

一方、デュシャーブルについては、狂気すら感じさせ、ライブ的な熱気・高揚感に溢れている点は素晴らしい一方、その表現が少しデフォルメし過ぎ、あるいは気まぐれな演奏という負の印象も受けます。楽譜にないテンポの大きな変化や極端な強弱のつけ方が時に私にはしっくり来ないところがあります。第3楽章の狂気に対して第4楽章は弾き急いで、崩し過ぎた演奏に思います。


そういえば、購入・売却記録に残っていない、でもセカンド・ハンズに売りに出したことだけは覚えているHeisserと同時期(90年代前半?)に購入したデュカスのソナタのCDは、どこのレーベルで誰の演奏だったっけなあと思うSt.Ivesでした(ユボーではありません)。
 すいません。エッセールのはSACDではありません。彼のマヌーリのソナタの録音がSACDで、同じ時に買ったので頭が混乱してました。St.Ivesさんの話聞いてデュシャーブルのデユカスは無理して買わないでTor Espen Aspaasを探してみます。
(デュシャーブルのデュカス海外では、凄く高い値段で売られてますね。)
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