一日遅れでサントリー・サマフェス(27日)の簡単な感想
演奏:東京フィルハーモニー
指揮:ティート・チェッケリーニ
ピアノ:ニコラス・ホッジズ
1.シャリーノ:ハリー・パーチ以後の傾向(2000年)
2.ノーノ :建築家C.スカルパ、その無限の可能性に寄せて(1984年)
3.ジェルヴァゾーニ:導音(1989年)
4.シャリーノ:シャドウ・オブ・サウンド(2005年、世界初演)
3曲目。赤や白のチューブをグルグル回したり、数名のヴァイオリン奏者が弓で何かを弾き鳴らしながら楽屋に退場したり、最後は口琴?を鳴らしたり、パフォーマンス的に笑えましたけど、それだけ。
2曲目のノーノ。楽譜を持っていないので知らなかったけれども、トライアングルを5、6個も使っていたとはねえ。緊張感を保ちながら叙情的で美しく整った響きで、切り詰められた歌を聞かせてくれました。ホールで聞くと、残響もあるので、CDで聴くのとは大分異なった趣きがありました。最後も指揮者ががんばって長く静寂を保ってくれたのが吉。
今年のサマフェスのテーマ作曲家シャリーノ(1947年生まれ)の近作と最新作。
1曲目はホッジズのパワフルな独奏がちょこっと垣間見えたものの、作品は基本的に囁き系で、極低温のふわっとした音の靄がホールに広がっていく作品。我が家のオーディオでこれは再現できるだろうかとか思いつつ、音に浸って聞いていました。因みに何をもって
「ハリー・パーチ以後の傾向」なのか、ハリー・パーチの作品をろくに聴いていないので私には分かりませんでした。
4曲目、出だしは1曲目から一転して切れ切れで、か細き(というより鳴らしていないのでは?)音で始まり、ああ例のシャリーノ節だなあと思っていたら、段々とオケがエネルギッシュに鳴り始め、終わりの頃は春先に盛りの付いた猫達の饗宴という感じ。時々オケが休むと、背景でずーと叩き続けている金属板の微弱音のトレモロがホワイト・ノイズのように聞こえてきます。
両曲ともに面白く聴いていたのですが、1曲目の方が私の好みです。
なお、終演後、知り合いが「『自分の作品の音より大きな拍手を貰っていいのかしら』という表情だった」と評するほど盛大な拍手がシャリーノに贈られていました。まあ、シャリーノの作品を知っている人しか残っていないからねえ、ブーとかは飛びようがありません。
指揮と演奏は健闘を通り越して、オケの音色はともかく、良い出来であったと思います。
本日は芥川作曲賞(
因みに斉木氏が受賞した模様)に行かず、本日は何枚あるか分からないCDの整理をしていました。日本人作曲家とオムニバス(戦後ドイツ音楽シリーズとか指揮者のエディション等)以外のCDを作曲家別にアルファベット順にならべ(モンテヴェルディもシャリーノも同列)、さらにジャンル別に並べる作業まで終了。これでようやく何処に何があるかほぼ分かるようになりました。日本人作曲家(五十音順)とオムニバス(シリーズ別)は別途CD棚を購入後に整理する予定。
本日聞いたCD
CPE.バッハ:チェロ協奏曲(ブーレーズ指揮)
アリアーガ:弦楽四重奏曲第1番〜第3番(ガルネリSQ)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(C.ツィメルマン独奏、小澤指揮BSO.)
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番(ラトル指揮、CBSO.)
リゲティ:ヴァイオリン協奏曲(テツラフ独奏、ブーレーズ指揮LSO)
メンデルスゾーン:弦楽八奏曲(ラルキブッデリ他)
バッハ:フーガの技巧(高橋悠治のピアノによる)