どうも、ボストンso.のオープニング・コンサートを当日券20ドル(3階の一番奥)で聴いたSt.Ivesです。一番高い席は2500ドルでした(でも満席!)。
さて、すでに
ClassicaのIIOさんが紹介されている、「私はフェルメール」(ランダムハウス講談社)、芸術の鑑識眼の難しさ、批評家のムラ社会の騒動、絵そのものではなく作者名で判断するゲーリングをはじめとする人々(ベートーヴェン作と言われたイエナ交響曲はどこに行った?)etc.、実に興味深く、面白い、そして痛快さを感じる本でありました。
贋作者による「エマオの食事」という一見するとフェルメールの作品とは思えない作品が、フェルメール作とされてしまった経緯は、まさに「人は見たいものしか見ない」し、とりあえず権威に従っていれば大丈夫という判断停止の典型例でありました。芸術作品は、自分の目で(音楽ならば耳で)判断しましょうということをあらためて思うのでした。
因みに、カタログでしか見たことがない「赤い帽子の女」は、フェルメールじゃないような気がしてしょうがないんですけどねえ、実物は他の絵にあるようなアウラを放っているのでしょうか?(アムステルダムでのアンドリーセン作オペラ「フェルメールへの手紙」では、演出上、結構大きな扱いでしたので、ちょっと複雑な気分でしたけど)。
ボストンではイザベラ・ガーディナー美術館には行けなかったSt.Ivesでした。もっとも、フェルメールはそこにはもはやありません。早く見つかることを願っています。