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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2007.10.14 Sun » 10年ぶりに来日公演に行く

どうも、疲れ果てて帰宅したSt.Ivesです。というわけで、ベルリン国立歌劇場来日公演「トリスタンとイゾルデ」の感想をごく簡単に

2007年10月14日(日)午後3時開演(終演午後8時半)
NHKホール
ベルリン国立歌劇場来日公演
「トリスタンとイゾルデ」

指揮:ダニエル・バレンボイム
演出:ハリークプファー

イゾルデ:ワルトラウト・マイヤー
トリスタン:クリスティアン・フランツ
ブランゲーネ:ミシェル・デ・ヤング
マルケ王:ルネ・パペ
クルヴェナル:ロマン・トレケル
メロート:ライナー・ゴルトベルク
牧童:フロリアン;ホフマン
舵手:アルットゥ・カターヤ
船乗り:フロリアン;ホフマン

当初船員役としてアナウンスされていたパヴォル・ブレスリクは病気により降板。


10年前のクンドリの絶唱が忘れられないマイヤーがイゾルデを歌うこともあり、また「トリスタンとイゾルデ」を見聞きするのも、彼女が歌った2005年4月のパリ以来無く、折角の機会だからと、ベルリンとは比較にならない高額チケットに一瞬怯みつつも、NHKホールに向かいました(席は、1階2列目の真ん中付近、オペラの場合これぐらい舞台に近い席が私の好みであります)。

場内は満席、少なくとも1階からは空席部分が見つからないぐらいの満席状態でした。凄いもんであります。


歌手から言うと、さすがにマイヤーも2日おきにこれまで2回歌っている疲れか、あるいはやはり年齢のせいなのか、声の輝きが依然よりも少し落ちていると感じられるところや、バレンボイムがオケを煽ることで助け舟を出していましたけど、最後のいわゆる「愛の死」の歌唱は、エネルギー切れというか声量が若干おちていたような感じも受けました。とはいえ、結局残る印象は、彼女の醸し出す神々しい雰囲気、感情の高まりと悲嘆、そして彼岸への憧れに満ちた声、2005年のパリ公演とはまではいきませんが、素晴らしい理想的なイゾルデを見聞きさせてもらったなあというものでありました。

因みに2005年パリ公演では3日間の休養を与えていたので、2日間は短過ぎるでしょう。

相方のトリスタン役のフランツについては、第2幕ではアップアテンポのオーケストラに煽られてしまったのか、かなりぞんざいに歌う部分もありましたけど、第1幕の杯をあおる前後の諦め、緊張感そして訪れる陶酔感の出し方、第3幕、イゾルデを待ち焦がれて絶望と希望を行き来する歌に引き込まれました。特に第3幕はCDで聴いても、結構飽きてしまうことが多いんですが、本日はそんなことは無かったので、余計に第2幕の歌が残念であります。

もしかすると主役二人以上に拍手があったかもしれなかったのがマルケ王役のルネ・パペ。嵌まりすぎ。所作といい声といい、寛大で憂愁のマルケ王らしくて素晴らしい。次はザックスで聴きたいものであります、第3幕の前半だけでも(笑)。

ブランゲーネもクルヴェナルもよござんした。後者はベルリンでの「タンホイザー」でのヴォルフラムを彷彿とさせる歌唱でした、誠実で友なり主人を憂慮する役がぴったりであります。


バレンボイムの指揮を聞くと、WFのようなロマン性、ゲルギエフのような背筋が凍りつくような切迫感、クライバーのようなリズム感、サロネンやMTTのような冴えと明晰さを全く感じられないのですけど、ことヴァ-グナーに関しては、それがどうしたといわんばかりのエネルギーに満ち溢れておりまして、今回はそれに加えてちょっと煽り過ぎじゃないかと思わせるような指揮振りで、それはそれで圧倒されました(第2幕はちと速すぎるような気がしましたけどね)。それとものすごい大きな音を鳴らすもんですから、終演後しばらくは耳が詰まったような感じでした。

バレンボイムは最後にオケと一緒に舞台に上げていましたが、チューバが女性だったので聴衆が指をさしていました。オケは、ヴィーンやBPO、あるいはドレスデンとはさすがに比べられないんですが、それでもギスギスした放送オケやハンブルク、シュトゥットガルトのオペラハウスとは異なり円やかな響きでした。また、ギーレンが振る時は鉈で木を叩き割るようなぶっきらぼうな音を出すのですが、それと比べても円やかでありました。もっとも精度はギーレンの時の方がありそうですけど。

さて、問題は「モーゼとアロン」。ベルリンで2回見聞きしているとはいえ、これを見逃すと日本では当分見れないだろうからなあ、しかし20日(土)はヘンツェもあるし。どうしたものやら。



これから風呂に入って寝ようかと思うSt.Ivesでした。

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