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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。
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どうも、風邪で体調不良の中、この先10年は見れないだろうと新国まで行ったSt.Ivesです。


「黒船」は、名曲解説全集第20巻「歌劇III」で一応予習していったものの、初めて聞く作品でして、序景と第1幕は、マイスタージンガー風の勇壮・壮麗な音楽に続いて三味線だけの純和風音楽が鳴り響くというシュールというかポストモダンを先取りしたようなあっけらかんとしたつくりが随所にあって、唖然としつつさすが「長唄交響曲」の作曲家と面白く見聞きしました。2幕、3幕は、いたってクラシカルに良くできているものの、そうした面白味が薄かったのがちと残念でありました。全体にトリスタン的な響きや、デュカスのアリアーヌ、そしてドイツでの師匠筋を思わせる響きが聴かれ、見ているうちに何となくマルケ王に惹かれてしまったイゾルデのお話ぽいなあと感じたのでした(第3幕の出だしに船乗りの歌を持って来たのも真似たのかなあ)。

とはいえ、主役の歌詞は良く聞き取れるし良く出来たオペラで、かつて新国でかけられたいくつかの日本語オペラ群の中では、良い方だと思います(最低最悪は「罪と罰」でしょうなあ)。歌手も主役の3人+お松と姐さんの出来は、よく通る声で安定的に歌っていて良かっと思います。指揮ぶりは、初めて聴く曲を分かり易く聞かせてくれて、丁寧に感じましたけど、なぜかブーイングが飛んでいて私は面食らいました。もっとよい演奏を聴いたあるいは譜面でもチェックしたのでしょうかねえ。



第2幕前半、吉田に迫られた吉が、ハリスを殺す気を起こすように八幡様にお願いしているという歌の旋律が、山田の作った「待ちぼうけ」そっくりだったので、吉田気付けよ!人任せにせず自分でやれよ!と思ったSt.Ivesでした。
No.304 2008/02/23(Sat) 23:01
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