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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。
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どうも、昼時の横浜中華街、お粥で知られる「安記」で前菜にピータンをつまんでいたら、相席をお願いされたSt.Ivesです。あの店は小さいのでそれは日常茶飯事でしょうが、いきなり相席の人がドーバーの使い古された「薔薇の騎士」の総譜をがばっと広げるのは日常茶飯事とは到底呼べないでしょう。その譜面をちらとみると、非常に書き込みが多く、勉強されている感じでありました。しかし、読み始めてまもなく先方の頼んだシューマイと野菜粥が到着し、あまり読み進めなかったようです。それにしても相席の人は似ていたなあ、本日の指揮者に。


さて、本日(22日)の薔薇ですが客席はほぼ完全に埋まっていました。周りには子役のご関係者や、「佐々木先生は云々」という風な若い女性客が極めて多かったです。2幕には新手の妨害工作か?と思わせるノイズもありましたが、つつがなく終了。会場がとても暑かったのには閉口しましたけど。

この曲はやはり日本では難しいねえとあらためて思うのでした。見に行く話しを知り合いにしたところ、「神奈川フィルだからなあ」と難色を示していましたが、思っていたほどは悪い演奏ではありませんでした。もっとも、1幕最後の音をはじめ随所で音程が狂っているのが気持ち悪かったとか、当然艶や色気や膨らみが音にはありませんでした。

沼尻の指揮は颯爽と変なクセを付けずに進めておりまして、中々気持ちが良かったです。細部についても、弦が弱いせいかもしれませんが、こんなところでこんな楽器がかさなっていたのかとか細かい部分がクリアでありました。声が弱い部分をオケでかなりカバーをしていましたねえ。

で、歌手ですが、元帥夫人役の佐々木典子は結構良かったなあと、第1幕のモノローグと第3幕の三重唱が決まればまあ、良かったと言えるでしょう。オクタヴィアン役の林美智子は時々声が弱々しくなってしまうのですが、あれは演出でしょうかね?いただけなかったのは、ゾフィー、オックス男爵、ファニナルでして、何を歌っているのかさっぱり分からんし、声は通らないし、男声はドラ声だしと、第2幕終了時点で帰ろうかと一瞬思うできでした。

さてホモキの演出。まずなによりもあの大砲の効果音は止めて欲しいなあ、プログラムを読むとその意図は分かるのだけど、音楽が消されてしまう。そして全体に意図は分かるけど、作品にそぐわない感じが付きまとう演出でありまして、とりわけ第3幕が非常に違和感を覚えました。あれは一種の脱皮なんだろうか?



ドーバー版は全集版のリプリントなんだろうか?とレバー粥を食べながら気になっていたSt.Ivesでした。

No.312 2008/03/22(Sat) 22:18
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