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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2009.10.17 Sat » エマール@オペラ・シティ

どうも、ノリントンの振るメンデルスゾーンの交響曲第1番を聴きながらのSt.Ivesです。


ということでタケミツメモリアル・ホールでのエマールのリサイタルに行ってきましたので、その感想を簡単に。

2009年10月17日(土)午後7時開演
ピエール=ロラン・エマール(pf)

ドビュッシー:ベルガマスク組曲
ベンジャミン・ピアノ・フィギュアズ
<休憩>
シュトックハウゼン:ピアノ曲IX
ベートーヴェン:プロメテウス(エロイカ)の主題による15の変奏曲とフーガop.35

<アンコール>
リゲティ:ムジカ・リチェルカーレ第1曲
クルターク:ヤコテク第2番
シューベルト:3つのレントラー(どれかは分からず)
シェーンベルク:6つのピアノ小品 op.19(全曲)
ブーレーズ:「12のノタシオン」より1、3,4、2
ショパン:子守唄 op.57

アンコールでシェーンベルクを全曲弾くとは思っていなかったところに、さらに楽譜を持ってきて「ブーレーズの4つのノタシオン」(日本語)とか言って弾き始めたので驚きました。さらに、ブーレーズのノタシオンを第2番で終えて盛り上がり、さすがに終わりだろうと思ったら、ショパンの子守唄を弾き始めたのでさらに驚きました。ブーレーズとショパンを連続して聞くことなど、家でCDをかける際にも経験したことがないのに、ましてコンサート・リサイタルで体験するとは。それにしてもリゲティのムジカ・リチェルカーレをエマールのピアノで、第1曲だけでも聴けるとは嬉しい限りであります。全曲を聴きたいです

と、思わず本プログラムの事を書くのを忘れそうになりましたが、アンコールを含めて本日の白眉はシュトックハウゼンのピアノ曲「IX」でしょう。かつてこれほど美しく詩情溢れた「IX」が鳴り響いたことは無かったと思います。CDでも実演でもやけにガンガン鳴らしたり、「構造だ!」「フィボナッチ数列だ!(意味不明)」とばかりに音色への配慮、あるいは微妙で繊細なタッチを駆使して、ニュアンスの差異を出そうなどとして弾こうとしたピアニストは皆無だと思います。いやあ、こんなに美しい作品だとはついぞ知りませんでしたし、久しぶりにナマで「IX]を聞くかなという程度の意気込みで行ったら、「IX」を聴いて美的感動・感銘を受けることになろうとは思ってもいませんでした。その後のベートーヴェンはバスを良く聞かせて各変奏の性格が同一のようで違うという微妙な感じを聞かせてくれた大変な名演であったにもかかわらず、個人的には「IX」の印象の前に霞んでしまいました。

前半のベンジャミンとドビュッシーは簡単に。ベンジャミンはドビュッシー的な響きだとエマールもプログラムに寄せていましたが、ベルガマスク組曲の後に聞くと確かにうっすらと下敷きになっているように聞こえてきて、意外に面白かったです。


それにしてもお客さんが半分も入っていない感じだったので、次回以降のプログラムが急速に保守的になるか、エマールが日本に来なくなってしまうかもと恐れているSt.Ivesでした。
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comments
 タケメモはピアノにはハコとしてデカすぎるんですよね、、、。自分が前回行ったときも、5割チョイかな、という入りでした。

 しかしアンスネス若き頃@紀尾井なんて3割の入りでしたし、ファウスト@トッパンも、もう十分知名度出た2004だかで4割程度。ああいうのを見てしまうと、ま、しゃーねーのかな、と半ば諦めてます。。。

 むしろ、来る来ないより、ご指摘通り、レパがつまんなくなるのが一番怖いですねー。
こんにちは.ヌネスも作曲家の個展も逃す中、このコンサートだけは行ってきました(来週のバンベルクも行きますけれど.あと先週のゲルネも良かったです).私も、ムジカ・リチェルカータを全曲聴きたく思いました.

シュトックハウゼンは音色の多彩さもさることながら、自由なフレーズの中に冒頭和音からの素材が混入していたりする構造が巧く捉えられていて、へえこんな曲だったかなあ、と思いました.もう少し小さい残響が少なめのスペースで、それ用に調整されたピアノで聴きたい気がしますが贅沢は言えませんね.ベートーヴェンはもう少しタッチを揃えてくれないと、という感じでどこかしら受け付けなくなるボーダーはあるようです.昨年の31番には大変感銘を受けたのですが.

同時間帯のノット指揮バンベルク響ブラームス・プロ(1、4番)@すみだトリフォニーもあまり入っていなかったそうで、エマールだけの問題でもないようです.
Re: タイトルなし
有塔さん今晩は。

>  タケメモはピアノにはハコとしてデカすぎるんですよね、、、。自分が前回行ったときも、5割チョイかな、という入りでした。

それは言えています。さらに響きすぎますね。ドビュッシーも最初ちとぼやけていました(直ぐに修正)。

>
>  しかしアンスネス若き頃@紀尾井なんて3割の入りでしたし、ファウスト@トッパンも、もう十分知名度出た2004だかで4割程度。ああいうのを見てしまうと、ま、しゃーねーのかな、と半ば諦めてます。。。
>
>  むしろ、来る来ないより、ご指摘通り、レパがつまんなくなるのが一番怖いですねー。

そうなんですよねえ、客の入りが悪いのは曲のせいにされやすいんでねえ。それほど東京の客が保守的だとは思えんのですが。

では、また。
Re: タイトルなし
M.F.さん今晩は

> こんにちは.ヌネスも作曲家の個展も逃す中、このコンサートだけは行ってきました(来週のバンベルクも行きますけれど.あと先週のゲルネも良かったです).私も、ムジカ・リチェルカータを全曲聴きたく思いました.

ムジカ・リチェルカータは本当に良いプレゼントでした。ナマで聴いたことが未だないので是非ともツアーで持ってきて欲しいものです。

>
> シュトックハウゼンは音色の多彩さもさることながら、自由なフレーズの中に冒頭和音からの素材が混入していたりする構造が巧く捉えられていて、へえこんな曲だったかなあ、と思いました.もう少し小さい残響が少なめのスペースで、それ用に調整されたピアノで聴きたい気がしますが贅沢は言えませんね.ベートーヴェンはもう少しタッチを揃えてくれないと、という感じでどこかしら受け付けなくなるボーダーはあるようです.昨年の31番には大変感銘を受けたのですが.

シュトックハウゼンは実に見事でしたね。ホールがピアノには大きすぎて、さらによく響くのでどうなることやらと思いつつ、比較的近接した位置で聞けたので、残響過多に悩まされなかったのは幸いでした。ベートーヴェンは、そもそもどうしてあの変奏曲を取り上げたのかがいまだによく分かりません。ディアベリでは単に長すぎるからかな?


> 同時間帯のノット指揮バンベルク響ブラームス・プロ(1、4番)@すみだトリフォニーもあまり入っていなかったそうで、エマールだけの問題でもないようです.

やはりお客さんの財布の紐が絞まっているということでしょうねえ。野平氏も3割?も入っていないような感じでして、一体採算はどうなっているんだろうか?と人事ながら心配してしまいました。

それでは、また。

 客は結局知名度に飛びつくわけで、それこそ今辻井君が現代音楽やりまくったら大喝采なんすけどね。実際、ウゴルスキの鳥のカタログも、ポリーニ・プロジェクトのシュトックハウゼンも、大入りだったわけですが、脳軟化症の呼び屋は、有名曲弾けや、ってことになるわけで、困ったもんですねー。

 にしてもヤコテクもノタシオンもムジカ・リチェルカーレも彼のピースとして長いことやっとるわけで、もっと新しいのねが~!、と思ったりして(笑)。

 フィボナッチ数列というと、真っ先に思い出すのが吉田秋生の傑作マンガ「Banana Fish」で主人公がIOテスト受けてる時のシーン思い出すおいら(^_^;。

 ちなみに前のカキコのマヌリ、おいらどーもキライなんすよねー。

 なおノット+バンベルク、タダ券せっかくもらえたのに、その時間寝てました。2日完徹で仮眠して行こう、という計画自体が間違いだった。。。1番聞きたかった(T_T)。

 
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