|
|
| トップへ | リンク |
|
|
| エントリー | 月ごとのアーカイブ |
|
|
| 最近のコメント | 最近のトラックバック |
|
|
| カテゴリー一覧 | タイトル一覧 |
|
|
| プロフィール | カレンダー |
|
|
| ブログ内検索 |
|
||||
|
練馬から1時間程度で行けるとは意外と青葉台は近かった。
11月23日 青葉台フィリア・ホール アルテミスSQ リゲティ:弦楽四重奏曲第1番 リゲティ:弦楽四重奏曲第2番 休憩 シューベルト:弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」 (アンコール) バルトーク:弦楽四重奏曲第4番第4楽章 座って演奏。2002年だかに吉祥寺で聞いたときは、立って弾いていたが、その後考えを変えたのだろうか? 何はともあれリゲティのSQはどちらも素晴らしい演奏であった。 第1番、ハーゲン、アルディッティ(2種)、彼ら自身の演奏と予習を兼ねてCDを直前に聞いたが、ノリを伴いつつ一番骨太で、一点もゆるがせにしない感を受けたのが彼らの演奏だが、実演は、若干CDよりも速めのテンポに加えて、より緊張度と音の緊密度が高まった感を受けた。変質狂的なリズムの取り方、間合いや呼吸の絶妙さ、指板に強烈に叩きつけるピチカートやグリッサンドの嵐を難なく余裕をもって弾くのを聴くと、是非ともバルトークやクセナキスも聞きたいと思うのであった(アンコールでバルトークを少しだけ聞けて良かった)。 続く、第2番。マイクを持ってチェロのルンゲ氏と日本人男性が登場。演奏前に若干実演付きでレクチャーをしたいが、日本語はつたないので、英語で話させてもらい、それを通訳してもらうとのこと(アンコールの曲目は日本語で伝えてくれた)。 メモを取っていないし、通訳と違うなあと思った部分もあるが、記憶にある限りを述べると以下の通り。 (ここから) 残念ながらこの曲にはメロディありません(笑い) また、演奏している我々は感じていますが、聴衆にはリズムはないと感じられるでしょう。 伝統的な四重奏曲からはかなり異なりますが、明確に性格づけられた5楽章構成のようにバルトークの影響が見られるところもあります。 第1楽章には、電子音楽の経験を経た新しい美が聞かれます(第1楽章の72小節から81小節当りまでを演奏)。速く弾いても遅く聞こえたりします。 第2楽章は、G#のみで最初は弾かれます。通常の意味での旋律はなく、音の濃淡・強度による旋律が聴かれます(冒頭から多分8小節あたりまで演奏)。 全曲の中心に位置する第3楽章は、バルトークの弦楽四重奏曲第4番の第4楽章同様にピチカートのみで作曲されています。最初は4人とも同じ音を同じ長さの音符で演奏しますが、徐々に4人の音がずれて行きます(2分の2拍子の8分音符で始まり、16分音符の10連符とか11連符などに変じていく)。100台のメトロノームのための作品((1962年)は、それぞれのメトロノームは正しい拍を打っているのに、それぞれ異なるテンポであるために、カオスが生じるのと同じ効果があります。それでは、異なっていくところからまた同期するまで(冒頭から多分12小節半ばまで演奏)。 第4楽章は、非常に音量やテンポの振幅の大きな作品です。また、表示記号が、乱暴で残酷で狂騒状態のプレストと指示され、演奏に当っては弓を非常に強く当てて、スクラッチング・ノイズ(ギーギー、キーキーとしたノイズ)を出すことが求められています。また、演奏がきちんとなされた暁には、弓の毛が非常にボロボロになっていることが期待されています。演奏するのに凄くコストのかかる楽章です(笑い)。 第5楽章は一転して非常に穏やかな楽章です。最後は、ロマンティックな旋律が現れ、あたかも別れを告げるかのような感じです。そして始まりと同様に静寂のうちに作品は終わります。 (ここまで) 中々によいレクチャーだと思う。50年代の電子音楽の経験と、総音列主義へのアンチテーゼとしてのマイクロポリフォニーの作品として知られるが、同時に70年代以降により顕著になる(人の生理に反する)変質狂的なリズムを伴った作品の萌芽があることを示し、さらに「大いなる死」に文字通り見られる悪魔的(変態的?)な底意地の悪い嗜好の紹介まで軽く行なってしまう。楽譜を持っていけば良かったと後悔しきりであった。 さて、その演奏は、第1番以上にCDよりも演奏が良かった。もっと音の透明度、純度、硬質感が高いので、各楽章に現れるトレモロ(的)な部分が非常に美しく決まっており、特に第5楽章冒頭F#ーD#のトレモロの美しさは、背筋がぞくぞくとした。また、第3楽章にしても(リゲティの意図には反していると思われるが)五月蝿くないのである。聞いているうちに、遥か昔にラサールSQの演奏で聞いた美しい織物としての作品の姿、当時の私にとっては新しい美の登場に受けた衝撃が蘇ってきたのだった。やはり明日も無理してでも行こうと思いつつ帰宅。 帰りがけに渋谷のタワーに寄りCDを幾つか購入し、ピロシキを夕食にとって帰宅(渋谷のロゴスキーがあんなに混んでいるとは思ってもみなかった)。 因みに、購入したCDの一つは、ラトル指揮BPOの「英雄の生涯」。プロムスで聞いたのと同じく、豪壮さよりも細部の美しさに拘り、内密ないしは叙情的な感じのちょっとユニークな演奏であった。 購入ついでにタワーで貰った冊子によると、ラトルは、もはや好きな曲をいつでも録音できる時代ではないと達観しており、オペラ録音はあのドミンゴの出た「トリスタン」でEMIは終わりとまで言い切っている。あれが最後のオペラ録音というのは、EMIにとって不名誉な話だと私は思うのだが。また、ショスタコーヴィチの1番、14番の録音が終わり、15番も予定されているのは嬉しい話だが、「指輪」を録音しないとは、やはり残念だ。
[この記事へのコメント]
アルテミスSQが凄いらしいというのは聞いていましたが、も弦楽四重奏というジャンルにあまり熱心ではないのでさほど興味を持っていませんでした。
レクチャーは明快でユーモアがあり、しかも作曲家の他の作品にも興味が向くように道筋もつけられていて素晴らしいですね。こういうのをボーナストラックとするような企画があったらいいのに)。 これは聴いてみなくてはという気にさせられました。 No.41 2005/11/26(Sat) 11:48[編集]
どうも、いやあこれは凄かったです。レクチャーも良かったと思います。
EMI(ヴァージン)からABQのバルトークのSQ全集が出てもうそろそろ20年経つので、アルテミスの分が出てもおかしくなさそうですが、プログラムには録音予定が出ていませんでした。3、4、5番だけでもいいので聴きたいところです。 それでは。また No.42 2005/11/27(Sun) 20:12[編集] [コメントの投稿]
|
|
|||
|
|
|
|||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||
|
|
||||||||||||||||||||
|