4文字33行

近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

2017.09 « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 » 2017.11

--.--.-- -- » スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2010.05.29 Sat » 「影の無い女」@新国

どうも、ミュライユの「ゴンドワナ」は「ペレアス」に練習時間を食われただんろうなあという演奏でちょっと残念であったSt. Ivesです。「影の大地」と比較すると明らかに演奏の練り具合が違っておりました。一方「影の大地」はしょっぱなからもろに「プロメテウス」が聞こえてきて、ダルバヴィの駄曲(ヤナーチェクのin the mistの単なる管弦楽版)の再現かと恐れたんですけど、御大の作品はあんなにひどくはなく相応に楽しめました。しかし、過去の作品の影法師をわざわざ作るとは、スペクトル楽派(俗称)も行き詰まっているんですかねえ。


さて、過去の作品の影法師ではないけれど、モーツァルトの「魔笛」とよく比較されるR.シュトラウスの「影の無い女」@新国を本日29日に観に行きました。午後2時開演で6時過ぎに幕と長かった。

この作品を劇場で観たのは2回、いずれもドレスデン州立歌劇場で2001年(シノーポリ指揮)、2003年(ボーダー指揮)だけしかないんですが、どうにもドレスデンで経験したようなドラマにのめり込ませるようなメリハリ、クローズアップと引き、繊細さと豪胆さがない。端的に言って平板でありました。オケの音に魅力が無い、特に第3幕では極めて手痛い問題も加わり、いま一つ楽しめない。歌手は個別にみれば相応に良いのですけど、オペラ全体としてみると指揮者に引っ張られてなのか、もっと突っ込んで歌って欲しいんだけどという感じで、もっと良い曲なのになあ(シュトラウスの最高傑作とは思わないけれど)という隔靴掻痒感を抱きつつ帰宅。

なお、演出・美術は最悪ですな。2幕のバラクが妻をナイフで殺そうとするところで、夜空にかかっていた月が真っ赤になったのは笑えたけど(池はどこだ!医者と大尉がいないぞ!子供がいないぞ!そりゃそういうオペラだった!)、全く何をしたいのか、どういう趣旨なのかも分からず。解説には色々書いているけど、どこが?という感じで、端的に言って出来の悪い現代の作曲家が音ではなく言葉で解説するのと同じで、言葉ではなく舞台で主張してくださいなという感じ。あれだったらコンサート形式でも良かったですよ。


マゼール指揮VPOによるシベリウスの交響曲第2番を聴きながらのSt. Ivesでした。2番をライブで聴くのは何時以来かなあ。
スポンサーサイト

« | HOME |  »

comments
comment posting
管理者にだけ表示を許可する

trackback

http://stives.blog15.fc2.com/tb.php/532-9f1e90f1

09profile.gif

St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

09category.gif
09entries.gif
09comments.gif
09trackbacks.gif
09archives.gif
09link.gif
09others.gif

FC2Ad

09search.gif
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。