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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2010.06.09 Wed » ベネット「やんごとなき読者」

どうも、本日、本屋で何気なく手に取った標記の本を読了したSt. Ivesです。2時間弱程度で読み終えられる中編小説です。


実に面白かった。コーギー好きだが音楽と陶器に興味が無いことで知られる英国女王エリザベスII世を主人公に、彼女が読書に興味を持ち、さまざまな読書遍歴を重ねていく中で徐々に変わっていく様を、敬意ある(ちょっと辛口も含めた)ユーモアあふれる筆致で描いた作品でした。彼女のジェーン・オースティンやヘンリー・ジェームズに関する感想、特にオースティンの面白みが当初分からなかった理由は実に女王陛下らしくてすこぶる面白いものでした(ゾンビ付きの方はまだ読んでいないようです)。また、アニタ・ブルックナー、イアン・マキューアンそしてカズオ・イシグロも読んでいるとされていますが、その感想が書かれていなかったのは、現役作家への高貴なる配慮ということでしょうか(パーティーには招待したのかな?)。そして多分、小説中の女王がもっとも気に入った作品は、プルーストの「失われた時を求めて」でしょう。長い物語をたどった果てにたどりつく小説最後のセンテンスは、若者ではなく年老いた人にこそ実はふさわしい。


これから光文社古典文庫のブッツァーティ「神を見た犬」を読もうかと思うSt. Ivesでした。この文庫(か河出の夏澤個人選集)でマンの「ファウストゥス博士」の新訳は出ないものだろうか?
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