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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2005.11.27 Sun » 本日聴いたCD

昨日は、午前中から夕方まで休日出勤で、ステレオでCDを聴けず。
本日は、目が覚めたら午前11時だったので、午後からステレオでCDを聴いて過ごす。

・Vivaldi 5 Concertos (onyx 4001)
V. Mullova(vn), Il Giardino Armonico, G. Antonini cond

ムローヴァが弾いているということで購入。ヴィヴァルディは全くと言って良いほど聴かず、ここに収録された協奏曲も全く知らない曲だらけで、ふーんと思いながら聴いていた。何処と無く違って、何処と無く金太郎飴を思わせる類似性を持った作品であった。

以後スカルコッタス(1904-1949)小特集。

作曲技法については、シェーンベルクの弟子だが、彼とは異なる独自のドデカフォニー技法を用いたとCDで書かれているが、どこがどうなのか良く分からん。Amazon.ukによると、2006年10月に英国でスカルコッタスの作曲技法に関する本が出版される予定らしいので、それを待ち望んでいるところ。

ともかく聴いた曲順に若干の感想めいたものを。

・Overture for Orchestra 'The Return of Ulysses' (c1942)
BBC so. N.Christodoulou cond (BIS CD-1333/1334)

楽譜によると、スカルコッタス自身は単にOverture for Orchestraとしているが、一般的な知名度や、また彼のオペラの構想から'The Return of Ulysses' と名づけている。まあタイトルがあった方が知名度アップにつながるだろう。
オケというか指揮者が安全運転気味で、今一つ乗り切れない演奏である。譜面面以上に大人しい曲に聞こえる不満が残る。時間的にKOCHの演奏と比較はできず。もっと劇的な作品だったと思ったのだが。


・ヴァイオリン協奏曲(1938)
 マルメso. .Christodoulou cond G.Demertzis(vn) BIS CD-904

分かっていても、しょっぱなのヴァイオリンの音が汚いので少し怯む。ただ健闘はしている。協奏曲録音なので致し方ないが、オケが引き過ぎている。ヴァイオリンだけでなくオケの部分も(譜面上は)非常に充実しているので、ちょっと残念。曲的には第3楽章の終わり方が、盛り上げておいてさっぱりしすぎだなあといつも思うのだが。


・Largo Sinfonico(1944)
マルメso. .Christodoulou cond BIS CD-904

非常につかみ所のない影のような曲。執拗なまでに同じ音形が繰り返され、どこまで続くのか第2ヴァイオリンによる第1ヴァイオリンの模倣は?という感じ。未完に終わった第2管弦楽組曲の第3曲となる予定であった。演奏は、つかみ所のない曲をさらに薄い響きで纏めている。譜面面はもっと面白そうな曲なのだが。


・Seven Greek Dances for strings
マルメso. N.Christodoulou cond BIS CD-904

これまでの曲が、無調、スカルコッタス独自のドデカフォニーの作品に対して、これは調性音楽。スカルコッタスの面白いところは、無調と調性音楽を並行して作曲していて、いずれもすこぶる面白いところにある。これまで聴かれなかった指揮者の気合が聞こえる。


・ピアノ協奏曲第2番(1937)
BBC so. N.Christodoulou cond G.D.Madge (pf) (BIS SACD-1484)

スカルコッタスはピアノ協奏曲を3曲(2台も含めれば4曲)書いているが、その中では一番聴き易く、聴き応えのある作品ではなかろうか(少なくとも第3番よりは聴きとおし易いハズ)。初演の際のBBCで放映され、シェーンベルクの後継者はベルクでもウェーベルンでもなくスカルコッタスだと言わしめたらしい。他の二人にない熱気やロマン性という点では、この曲だけ聴くと確かにシェーンベルクの後継者に相応しいかも知れない。演奏も、他の2曲よりも(指揮者が慣れてきたせいもあってか)、雄弁である。もっともシェルヘン指揮の方がド迫力だけれども。なお、ピアノのマッジは一部で悪名高いが、このディスクに関する限りそう悪くはない。あの無味乾燥さはかなり抑えられている。


・Tema con variazioni(1949)
BBC so. N.Christodoulou cond (BIS SACD-1484)

スカルコッタス最後の作品、正確には未完成。45歳で、奥さんのお腹に子供を残して胃腸系の病気で急逝してしまった。この曲も未完に終わった第2管弦楽組曲の中の1曲(第5曲)となる予定であったらしい。第3曲同様に、細かい音形でワサワサとした音響の中で、変奏が繰り広げられる。

・Four Images(1948)
BBC so. N.Christodoulou cond (BIS SACD-1484)

これが、ヴァイオリン協奏曲やLargo Sinfonicoのようなドデカフォニーに基づく晦渋な作品を書いたのと同じ作曲家の手になる作品とは思えない、13分程度の調性感のある祝祭的な作品。4つの曲にはそれぞれ

The Harvest
The seeding
The Vintage
The wine-press

という標題が付いていて、特に第4曲は、アンコール・ピースにピッタリの大いに盛り上がる派手な作品。

ここらで気分転換で
・マーラー:交響曲第10番(クック版)
M.ギーレン指揮 南西ドイツ放送交響楽団バーデンバーデン=フライブルク (Hanssler CD93.124)

ギーレンの振るクック版は、2001年11月にベルリンのコンツェルト・ハウスで2回聴いた(ベルリン・シュターツカペレが相手)。その時感じた違和感を、今回のCDでもあらためて確認できた。音のバランスがどうにも慣れている諸演奏と微妙に違う。感動を強要するような咽び泣かせるようなフレージングは一切ないのはともかく、嘗ての如き以上に、さっさかさっさか素っ気無く曲を押し進めていくので、余計に落ち着きのなさを私は感じてしまう。10番にはもうちと潤いが欲しいところである。
また、録音の継ぎ目と思しきところが結構あり、そこで背景の空気がぶちッと切れてしまうのも興ざめであった。もっとも、オケの出来はベルリン・シュターツカペレよりも丁寧で、しなやかな音であった。録音のマジックであろうか(ベルリン州立でのギーレンは、「ルル」であろうと「ペレアス」であろうと「マクベット」であろうと、マーラー同様にぶっきらぼうでゴツゴツとした音を出していた)。
実演を聴いていたので、期待外れとまでは言わないが、多分今後もあまり手を伸ばさないだろうと思う(もう一度は聞く予定)。

とりあえず、本日はここまで。

そう言えば、バルシャイ版のマーラー10番の楽譜がユニヴァーサルから売り出されている。90ユーロ程度で直接HPから購入可能。日本の店を通すとかつてのマルゼンか紀伊国屋の洋書販売のように、倍近い値段になるので、送料と時間を考えると直接購入がお勧めである。他に欲しい楽譜と懐具合を考えて来月以降に先送り(すでに別のショップに相当程度頼んでしまった後に気が付いた)。



現在は、ヘッドフォンでオイストラフin Japan1955を聴いています。これは素晴らしい!
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