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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2010.10.18 Mon » ポリーニ@サントリー 10月17日

どうも、サロネンに引き続きルプーまで来日中止になってがっくりのSt. Ivesです。これで、本日のプログラムが、「演奏家たっての希望により、ブーレーズのピアノ・ソナタ第2番から、ショパンのピアノ・ソナタ第2番に変更となりました。ご了承ください」とかいう案内が貼られていたら泣きっ面に蜂だな、と思いつつ出かけたところ、プログラムに変更はありませんでした。


2010年10月17日(日) サントリーホール 午後7時開演

マウリツィオ・ポリーニ ピアノ・リサイタル
<プログラム>
ショパン:24の前奏曲 op.28
(休憩)
ドビュッシー:6つの練習曲(「練習曲集」第2集)
ブーレーズ:ピアノ・ソナタ第2番

<アンコール>
ドビュッシー:沈める寺
ドビュッシー:西風のみたもの
ショパン:練習曲集op.10第12番「革命」
ショパン:バラード第1番ト短調op.23

大変重量のあるリサイタルでした。さすがに御歳68ということで若干指回りにもたつきがあったり、音の輝かしさに陰りが聴かれましたけど、それでも凄かった。老残とか老醜という言葉とはまだまだ無縁でありました。


ブーレーズのピアノ・ソナタ第2番のディスク中で(といっても我が家には4種類しか確認できませんでしたけど)、構造を感じさせつつも、輝かしい音、強弱・テンポの微細なグラデーションを駆使したピアニスティックな美しい演奏を収めたあのDGの録音に匹敵するとは言えませんが、それを彷彿とさせる演奏でありました。やや意気込み過ぎた感じで第1楽章が始まり、そのままの行くのかな?と思ったら、そのまま最後まで行きました、凄い(ブーレーズがどうのたまおうと「詩的」に聞こえる第2楽章があんなに短く感じるとは思いませんでしたけど)。ところで、第4楽章、各部の間にちょっと休止が入りますが、ハンカチ出して額を拭えるほどの長さの休止の指示だとは思ってもいませんでした。特に、盛り上がる第3部と静かな第4部の間の休憩がちと長くて、誰か間違って拍手しないかとちょっと心配しましたよ。
ともかく、この手の曲は、「ともかく俺についてこい」的強引さで聴衆を引っ張れる力量がないと退屈してしまいますが、今のポリーニにはまだまだその力量があったのでした。

その後、ブーレーズの2番で静かに終わるかと思っていたら、盛大な拍手に応えて「沈める寺」が弾かれ、ポリーニのドビュッシーの「前奏曲集」の実演は初めて聴きますが、CDのそれや野平の実演以上に明晰でありまして好ましかったです。これで、しっとりと終えるのかとおもったら、すぐに「西風」を演奏し(これも良かった)、聴衆を盛り上げてどうするんだと思っていたら、「革命」を弾き始め(これはちと指というか腕がもつれていた感じもする)、最後はバラード第1番で大盛り上がりで終わりました。プログラムの前奏曲も含めてショパンも凄かったなあ。


ポリーニは、ブーレーズを真ん中に挟んで前半後半が対称的なプログラムにしたかったんんだろうか?と思いつつ帰宅。23日のベートーヴェンの最後の三つのソナタ、11月3日バッハの平均律第1巻が楽しみです。



今週の金、土曜日の新日po.のベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は誰が弾くんだろうねえと顔ぶれを考えているSt. Ivesでした。ルプー・クラスのピアニストをカジモトが今から揃えるのかねえ。まあ4番何で大方のピアニストのレパートリーには入っているだろうけど。
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comments
こんばんは.ご無沙汰してます.

ほぼ同内容のコンサートを年初にベルリンで聴きましたが、ドビュッシーのエチュード第2巻を直前に前奏曲抜粋に振り替えた事も含め(それがなければ、同じプロだった)、前半はちょっと日和ったかな~という感じでした.しかしブーレーズの第2ソナタは予想を超えてかっきり弾いていて素晴らしく、私としてはもう、それだけでお腹一杯だったのでした.

サントリーはどうだったのでしょうかねえ、ご感想から何となく雰囲気は伝わってきますが、私は安いチケットを取り損ねた(一瞬で完売)時点で諦めてしまいました.

今日、昼間に講演会に行ってきたのですが、2012年にシャッリーノ、マンゾーニとラッヘンマンをフィーチャーして、ルツェルン・パリ・ベルリン・東京(とNY)で一連の演奏会を行う計画があるそうです.ラッヘンマンといっても、ポリーニ自身が何か弾くのか、単にプログラムに組み込むだけなのかは言及がなかったので分かりませんが、これも楽しみです.
Re: 新ポリーニ・プロジェクト
どうも、ルプーの弾く「悲愴」を聴きながらのSt. Ivesです。


今晩はM.Fさん

>
> ほぼ同内容のコンサートを年初にベルリンで聴きましたが、ドビュッシーのエチュード第2巻を直前に前奏曲抜粋に振り替えた事も含め(それがなければ、同じプロだった)、前半はちょっと日和ったかな~という感じでした.しかしブーレーズの第2ソナタは予想を超えてかっきり弾いていて素晴らしく、私としてはもう、それだけでお腹一杯だったのでした.
>
> サントリーはどうだったのでしょうかねえ、ご感想から何となく雰囲気は伝わってきますが、私は安いチケットを取り損ねた(一瞬で完売)時点で諦めてしまいました.

時々こんな音あったかな?という時もありました(第1楽章とか第4楽章とかで高音に飛ぶ時)が、奈何せん耳で覚えていっただけなので、そのあたりは自信がありません。ただ、かなりかっちり弾いていました。サントリーがもう少しデッドだったらよりクリアに聞こえたのになあと思いました(第4楽章なんかは、それが狙いにしても我が家で聴くのと比べるとモゴモゴとした響きになってしまいました)。ベルリンのフィルハーモニーもかなり響いたのではないでしょうか?


>
> 今日、昼間に講演会に行ってきたのですが、2012年にシャッリーノ、マンゾーニとラッヘンマンをフィーチャーして、ルツェルン・パリ・ベルリン・東京(とNY)で一連の演奏会を行う計画があるそうです.ラッヘンマンといっても、ポリーニ自身が何か弾くのか、単にプログラムに組み込むだけなのかは言及がなかったので分かりませんが、これも楽しみです.

私は前回のポリーニ・プロジェクトにいけなかったので、余計に楽しみです。

それにしても、マンゾーニは本当に好きですねえ、せっかくならば日本で「質量」とか聴いてみたいものです。そしてラッヘンマン、彼のレパートリーに入っていたかは定かでないのですが、「シューベルトの主題による五つの変奏曲」とか何か弾いて欲しいものです。

それにしても2012年にはポリーニは70歳、いわゆる「現代音楽」に意欲的であるなあと思う一方、取り上げる作曲家達が相当ご高齢で、作品も何十年前のものもあるにもかかわらず、依然としていわゆる「現代音楽」と捉えられている現状へのレジスタンスを続けていくつもりなのかなあという気もしています。

計画が頓挫しないことを願っています。

中日2勝で嬉しいSt. Ivesでした。
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