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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2011.01.17 Mon » エレーヌ・グリモー ピアノ・リサイタル(1月17日)

どうも、エマーソンSQの演奏するプロコフィエフの弦楽四重奏曲第1番を聴きながらのSt. Ivesです。


2011年1月17日 午後7時開演 サントリーホール

エレーヌ・グリモー ピアノ・リサイタル

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310
ベルク:ピアノ・ソナタ op.1
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
バルトーク:ルーマニア民族舞曲

(アンコール)
グルック:精霊の踊り
ショパン:3つの新しい練習曲 ヘ短調

今年最初の音楽会。どの曲の演奏も非常によござんした。CDよりも実演の方が、音の質が全然違うという当たり前の事実を別にしても、さらに演奏上の傷があったとしても、良いものです。

曲目はDGから発売中のCD"resonances"と同じ、演奏の方向性も当然同じ、とはいえリストのロ短調ソナタはCD以上に低音をガンガンならす轟音の渦(CDでも相当低音が強調されていて驚いたけれど)、まさにResonanceそのものでありました。とはいえ、CDの演奏同様にそれほど混濁している感じは与えず、主題を含めてきちんと浮かび上がってはいました。そして速い部分は限りなく速い、演奏時間にして18分過ぎあたりから始まるフーガっぽい部分は、CDを聴いた時も、ちと速過ぎて後が続かないのではと思ったのでしたが、実演でもそれに近いテンポで入っていました。最後の盛り上がり部分はさすがにちと苦しいところもあり、ハラハラドキドキしながら聴いていましたけれど、かなりのハイテンポと轟音で弾き切り、演奏終了後は聴いていたこちらがは虚脱状態でした(なので、バルトークがまるでアンコールのように聞こえてしまった)。

執拗に同音反復するところやスケールを強調してメインの旋律すら霞ませるのはモーツァルトのソナタでも同じで、左右のスケールが主題をかき消さんばかりに響きわたり、微細なタメや強弱の変化も加わり、リストのソナタのごときロマンティックかつ鬼気迫る異形のモーツァルトとなっていました。それにしても1楽章、主題提示部の終わりの方の16分音符による素早いスケールで、1音符ごとにパタパタとペダルを踏み替えていたのにはちと驚きましたけど。

さて、楽譜を見ながらひいたベルクのソナタ、見て弾ける代物ではないとは思いますが、楽譜上の位置確認上は必要なんでしょう。グリモーの演奏は、やはり低音部を中心に音の飽和状態、渦を創りだしていました。細部は、さすがにCD程は明晰ではなかったのですが、シェーンベルクの「ペレアス」や「浄められた夜」を思い起こさせる夜の音楽を想起させる演奏でありました。ベルクはこういう風に演奏して欲しい物です。

それにしてもグリモーは1音ごとに気合い入れて弾いている感じで見ていても疲れましたよ。



これから、モソロフの弦楽四重奏曲第1番を聴こうかと思うSt. Ivesでした。
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