4文字33行

近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

2017.04 « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 » 2017.06

--.--.-- -- » スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2011.02.06 Sun » フルトヴェングラー、ラトルのCDほか

どうも、ファウストの弾くベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを聴きながらのSt. Ivesです。デジパック使用の箱が十字型に展開される凝った収納方法です(ちょっとした物を広げられる場所が必要です)。


昨日は「夕鶴」@新国に行きました。話的には自分が「ヒモ男」である認識がなく、約束も碌に守れないダメ男が女への要求をエスカレートさせて全てを失う話であり、あるいは人類の際限のない欲望が、自然からの搾取を徹底的に進めた結果自らの破滅を招いたという寓意もとれそうですが、そういったことには全く頓着せず、オーソドックスな演出が施されていました。美術的にはシンプルで美しかったなあ。

本日は、最近入手したフルトヴェングラーのSACDとCDをまず聴き比べ。バイロイトの第九は、音が痩せたように感じられるほどすっきりと聴き易くなっておりました。5番と7番は、7番は別の新音源からということですが、SACDよりもCDの方が聴感上の改善が劇的に感じました。ちと高いのですが購入はお勧め。

お勧めという点では、ラトルの「復活」も。EMIなのに録音が素晴らしい。合唱、各楽器とも極めてクリアに捉えられ、それぞれの定位、音像がピシッと決まり、フィルハーモニーの残響で混濁することもなく、広大な音場が登場しました。第3楽章冒頭にはギョッと驚かされましたよ。

先に音質から書いてしまいましたけど(EMIだったのでねえ)、演奏はBPOの高機能に支えられ、ラトルの細部へのこだわり(テンポも演奏上の指示も)と全体のバランス感が非常によく(木や森だけでなく、葉脈も山も観る)、理知的ながら感動的な演奏です(熱血的、主情的演奏ではありません)。最近出たキャプラン校訂譜は持っていないので、それをどのように反映させたかは分かりませんが、旧版の楽譜でもここまで細かくきちんと演奏でき、かつそれが全体の流れ・勢いを止めないことには驚くと思います。この調子で6番や7番も再録音して欲しいものです。


そのあとSONYから出たディナースタインの新譜(バッハの編曲物とピアノ協奏曲1番、5番)を聴きまして、まずは曲毎にピアノ、あるいは調律を大きく変更しているのかな?と思うほど音の芯の硬さや輝きが異なっていることに耳が行きました。さらに、教会で弾いているのかと思うほど残響を多く取り入れ(クレーメルのECM盤の無伴奏を思い起こさせる)、ピアノによる音の伽藍と化していたのには若干疑問を持ちました(特にピアノ協奏曲)。彼女の良さは、「奇矯では無い」あるいは「とんがっていない」(グールドの影響を、反面教師という意味も含めて、あまり感じさせないとも言える)にもかかわらず微細な音響バランスで興味深い演奏を紡いでいくところにあると私は感じており、今回のディスクも、ちと残響過多なのが残念ですけど、そうした彼女の美質で楽しめました。ただ編曲物が多いので、イギリス組曲全曲とか聴きたいなあ(あるいは編曲物の大物であるブゾーニのシャコンヌとか)。


これからザルツブルク・ビエンナーレの録音でも聴こうかと思うSt. Ivesでした。夜はヘッドフォンなんで肩が凝るなあ。
スポンサーサイト

« | HOME |  »

comments
comment posting
管理者にだけ表示を許可する

trackback

http://stives.blog15.fc2.com/tb.php/604-f86e30b2

09profile.gif

St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

09category.gif
09entries.gif
09comments.gif
09trackbacks.gif
09archives.gif
09link.gif
09others.gif

FC2Ad

09search.gif
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。