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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2005.12.27 Tue » 模倣犯、旅行記

午後4時6分岡山発ののぞみの中で第1巻と2巻の半分までを読んで、結局新宿で残り3巻も購入してしまい、本日の午前4時までかかって全巻読んでしまった。

2巻途中までで、大体展開が読めてしまったが、それはともかくも最後までひっぱる力のある作品であった(ほぼ最後のシーンも含めて予想通りだったけど)。なんというか、クリスティーの「カーテン」(ポアロ最後の作品)にドストエフスキーの「悪霊」のテイストを織り込んだ作品という感じ(登場人物の背景描写が延々と続くのには、
「どこがミステリー?」とか思ったものだし、あのお間抜けな二人組み+1はまさに「悪霊」の登場人物こそ相応しい)。漫画を読む人ならば「モンスター」を思い起こすだろうが、彼ほど凄みはない。

個人的には練馬区春日町の情景描写や、7丁目からバスに乗って練馬駅まで出てそこから池袋に出かけるシーンに爆笑(なお、春日町に7丁目はないです)。まだ大江戸線がないころの話であった。


さて、肝心の旅行だが、祖母が元気で何よりであった。91歳という年にもかかわらず、あまりボケておらず──それはそれで悲劇なのだが──、それなりに身の回りをきちんと一人でこなしていたし、私も直に歓迎してくれたので、ホッとしたのだった。


さて、祖母のお見舞いとは別に、倉敷の美観地区や大原美術館を25年ぶりに訪問。当時は良く分からなかったが、大原美術館は中々に良い趣味の美術館であった。

なお、27年ほど前に行った時はゴッホの「糸杉」が展示されていたが、最後に訪問した時それは贋作として展示からはずされていたし、現在の収蔵品リストにも掲載されていない。
併設の棟形志功の展示室に行くと、そこに志功がここ大原美術館で初めて生のゴッホの絵を見て感動した話をもとにした作品が展示されていた。美術における真とは美とは、オリジナルと贋作の違いは何かとしばらく考えてしまった。


また、直島という瀬戸内海に浮かぶ小島にも行った。ここは産業廃棄物で知られる豊島の隣りにあり、現在島内に昔(私の母が海水浴で遊びに来ていた子供の頃だから、少なくとも60年以上前)からある三菱マテリアルの工場でその処理を行なっているが、ここ10年ほどはベネッセが美術館等を作っており、それが新たな島の観光資源となっている。しかし美術館を知ったのは後で、まずは屋外展示の↓の写真に惹かれて、訪問を決めたのだった。


カボチャ


私はカボチャが大嫌いだが、この妖しさに惹かれてしまった。


美術館は、ベネッセ・ハウスというホテルもある現代美術館と地中博物館という建物の殆どが山の中にある美術館の二つ、それに↑をはじめとする屋外オブジェ、そして古い集落にある家屋や神社を利用した小現代美術館が島に点在している。自転車でこれらを回るのもまた爽快であった。

美術館は安藤忠雄の手によるが、中でも地中美術館が建物と収蔵作品の双方でとても素晴らしい。訪問するならば、空気が澄み切り、雲一つなく、客も少ない冬の平日の朝一番が良いであろうと思う。中がとても響くので、心無いカップルや団体さんが作品た建物も見ずしゃべくりまわっていると、雰囲気が台無しである。

もう一つ地中美術館で面白いのは、スタッフの衣装である。はじめそれを見たとき、初めはオウム真理教徒を思い起こさせた。しかしかなり広く天井の高い空間で、ヴァルター・デ・マリアの作品を見たとき私の頭の中である曲が流れ始めた。

(ここでパルジファルの第1幕の音楽が始まる)

写真をお見せできないのが残念だが(美術館内での写真撮影は一切禁止されている)、訪問する価値はある、ただし静謐さを保つことが必須なことをお忘れなきよう。

なお、ベネッセハウス併設のホテルは、私からするとメチャクチャ高いのに、3連休中は満室であった。さらに、ベネッセハウスのある山の麓に新たなホテルをベネッセは建てていた。やはりバブルは再来しているんだ!


最終日の昨日は、琴平の金毘羅様にもお参りした。当初は高松で讃岐うどんを食べて岡山に戻る計画を、琴平の場所も知らずに計画変更で向かったことから、琴平での滞在時間は、帰りののぞみの発車時刻から逆算して最大で1時間というタイミングで到着。ところが無知の悲しさ、てっきり明治神宮のように、駅前の平地にあるとばかり思って向かったら、385段も登る山の上にあると知ってそのまま帰ろうかという気にもなったが、結局例のごとく「せっかく来たのだから」と向かった。長い参道のうどん、おまもり、饅頭etc.を売りつけようとするおばちゃんたちを振り切り、団体客の間をすり抜けて、汗びっしょりになりながら石段を登りきって本殿に到達。願い事は、「帰りののぞみに間に合いますように」。



ご利益があったことを報告して、今日は筆を起きたい。




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