4文字33行

近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

2017.09 « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 » 2017.11

--.--.-- -- » スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2011.10.05 Wed » タン・ドゥン 編鐘

どうも、人生でまたとない嬉しい日に巡り合わせたSt. Ivesです。

ということで、現在私の中では、タン・ドゥンの地位は、アイヴス・リゲティ・ノーノの御三家に匹敵するくらい上昇しております、といっても本日の曲がとてつもなくすごく良かったというわけではなく(もちろんこれまでも良い曲は作っていますけど)、コンサートの最後の最後に突然、「ステージに上がって古代の中国楽器のレプリカを触るなり叩いて音を鳴らしてくださいな」と述べたからでありました。いやあ、サントリーホールの人も驚いたでしょうけど、会場の人も驚いたし、私なんか欣喜雀躍状態でした。続々と小ホールのステージに上がって、みんなで美女軍団(作曲家自身が2日に自分で美女を選んだと述べていました。ポリティカル・インコレクトですな)にマレットを貰って、てんでに曾公乙墓編鐘のレプリカを叩いていました。

思い起こせば、いまから拾数年前、東京国立博物館での中国古代文明展だったかで編鐘のレプリカ──65個もの鐘からなる曾公のものにくらべれば遥かに小さい──で「さくらさくら」が演奏され、古代中国に「12音階」があったと知ってから、ずーっと編鐘が欲しい、一度でいいから叩いて実際に音を出してみたい、できればすべての音を出して音階を確認したいと思っていたのですけど、さすがにすべての音階までは確認できませんでしたけど、叩いて音を出す夢がかなって極めて嬉しいのでした。私の耳でも、一つの鐘で長三度あるいは短三度のような音程関係にある音が出せることが確認できまして、屈原も孔子も管仲も墨子もこの音色を聴いたのかなあと想像しつつ叩いていました。


なお、曲は、2日に屋外で演奏された無料コンサートと同じものでした。ただ、スピーカーを通していないのでよりほのぼのとした響きが堪能できましたし、笙のような楽器とか、オカリナのような楽器(すいません編鐘意外それほど関心がなかったもんで名前を忘れました)も寒い外とちがい万全だったのか音色が良かったです。タン・ドゥンの曲は、古代中国風を目指したかのようですけど、ラヴェルのボレロにも聴かれるあの奇妙な音色のように、編鐘や笙が予想される和声とは違うんじゃないという音を奏でて、耳目を惹きつけていました。まあ、なんでもいいです、「マルコポーロ」や「茶」は好きなんで(もっとも後者は今もってよくわからん筋である)、今日の作品の出来についてはとやかく言いません。


一つだけ解説を読んでも分からなかったのは、基準音のピッチと音律でありました。現在は平凡社ライブラリーに収録されている藤枝守氏(植物文様シリーズですな)の「響きの考古学」でも古代中国の音律がいわゆる「ピタゴラス律」と同様の方法で決定されていたと書かれていましたが、そうだとしてもピッチの問題が残るわけでして、それが解説に書かれていなかったようにみえるのは、他に多くの情報が掲載されていた中では、ちと残念でした。


これから、T.ライリーの"In C"上海フィルムオーケストラ版を聴こうかと思うSt. Ivesでした。それにしても、行って良かった。
スポンサーサイト

« | HOME |  »

comments
comment posting
管理者にだけ表示を許可する

trackback

http://stives.blog15.fc2.com/tb.php/668-c1dea95e

09profile.gif

St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

09category.gif
09entries.gif
09comments.gif
09trackbacks.gif
09archives.gif
09link.gif
09others.gif

FC2Ad

09search.gif
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。