起きたら午後3時だった...。
その後、郵便局にダブって送られてきた楽譜をドイツに送り返すために船便を出しに行き、銀行へ入金をしたりしていたので、あまりステレオで聞く時間が取れなかったので、「今年の人を聞く」は今日は4人だけであった。

・山田(1886-1965) 生誕120年
交響詩「曼荼羅の華」(1913)
湯浅指揮、アルスター管弦楽団
NAXOS 8.555350J
生誕120年だったらクラシック音楽の演奏史上の大物WF氏がいますけど、とりあえずこの人から。本当は交響曲「勝どきと平和」でも聴きたいところでしたけど、時間の都合から驚くべき傑作「曼荼羅の華」。いやあ、この経歴と全く伝統からかけ離れたところからこれだけの作品を良く作りだせたなあと思いますよ。ところで、曼荼羅ってどんな華なんだろう?

・ミヤスコフスキー(1881-1950) 生誕125年
交響曲第6番 変ホ短調 op.23(1921-23、rev1947)
スヴェトラーノフ指揮、ロシア連邦アカデミー交響楽団
OLYMPIA OCD736
モソロフのもう一人のお師匠さん。ベタベタのロシア国民楽派あるいはロマン的な作風とまで行かないのだが(指揮をしているスヴェトラーノフの方がよっぽどそういう作風)、聴いていて憂鬱になる暗さと、取り留めの無さがあり集中力が続きません。そうした特徴の際たる楽章が、この曲の第4楽章。思わず、レスピーギの「ローマの祭り」の作曲年を確認してしまいました(因みに1928年)。さらに「怒りの日」の旋律まで聞こえてきて、当時のソヴィエト・ロシアではこれはありだったの?と思ってしまいます。ただ、最後はエネルギー切れを起こしていって何となく静かに終わってしまうのは、「ローマの祭り」好きとしては残念なところ。

・ロスラヴェツ(1881-1944) 生誕125年
ピアノ・ソナタ第5番(1923)
Natalia Pankova(pf)
harmonia mundi LDC 288 047
ミヤスコフスキーの解説に、生年である1881年はバルトークと同じと書かれていたが、同じロシアの作曲家も書きなさいよ、ということでロスラヴェツ。ロシア・アヴァンギャルドの大立者でありますが、作風はスクリャービン路線なので、あの神秘和音が聞けるならば、問題なく聴けます。このソナタもリスト(没後120年)やスクリャービンのソナタを彷彿とさせる音響です。演奏的には颯爽としてさっぱりしたアムラン(hyperion)の方が私好みですが、久し振りにこちらを聴いたのでした。

・ルリエ(1892-1966) 没後40年
Concerto da Camera
クレーメル(vn)、ドイツ室内o.
DG 437 788-2
ロシア・アヴァンギャルドの大立者の一人でありながら、特異な道のりを辿ったルリエ。当初は12音技法を独自に模索していたのだが、途中から新古典主義的作風に転換。このCDに収まっているのはいずれもそうした新古典主義的作風の作品で、ストラヴィンスキーよりちょっと苦みばしっております。
その4に続く。