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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2015.04.03 Fri » 祝!常任指揮者就任! 大野指揮 東京都交響楽団 4月3日 サントリー

どうも、これから「ヒトラーランド」(作品社)でも読もうかと思うSt. Ivesです。日本の長い戦間期の終わりが始まっているかもと思う今日この頃です。

とはいえ、本日の常任指揮者就任記念コンサートの感想をば。

4月3日(金)午後7時開演 サントリー・ホール
指揮:大野和士
演奏:東京都交響楽団
プログラム:
シュニトケ:合奏協奏曲第4番=交響曲第5番
ベートーヴェン:交響曲第5番

「一筋縄ではいかないぞ」という主張と、「ドイツものもちゃんと振ります(振れます)」ということを示したいのかなあという、とても短いプログラム。ちなみに、チケットは完売し、招待客のキャンセル分が当日分として売り出されていました(オイオイ)。

プログラムの解説は、片山氏。曲そのものより長い背景説明が、20数年変わらない芸風の筆致で記されている。まあ、冒頭の結構力強く明るめのファンファーレで始まり、引用だらけなのか引用っぽい自分の旋律か分からない音で埋め尽くされているので、背景説明中心でないと、この手の曲を普段効かない人は聴く気が失せるのだろう(楽譜の転載もむずかしかったのかも)。

さて、RCO設立100周年に際してシャイーの依頼で作曲された曲を、何故大野が都響設立50周年&自分の就任記念に取り上げるのもよくわからないとはいえ、シュニトケの作品では、弦楽四重奏曲第3番、ヴィオラ協奏曲と並んで好きな作品だし、ナマで聴いたこともなく、かつ日本で聴けるとは思っていなかったので、大感謝である。録音では聞こえるチェンバロはナマでもちゃんと聞こえるのだろうかといつも疑問に思っていたことも確認できた(結構聞こえた)。
そして、演奏は驚くほど各所が決まった(やはり鐘がポイントだな)素晴らしい演奏であった。B.A.ツィンマーマンの「軍人たち」を想起させるエンディングは、色々な意味で涙を誘うのだが(この後のシュニトケは、病気のせいかどうかはともかく、ねちっこく暗い作風になるしなあ)、より涙を誘ったのは、こんなに再現が難しい曲をものの見事に演奏したのに拍手がマナーの範囲程度であったことなのだ...。(相変わらず)荒野を行きそうな大野の未来に幸いあれ!

ちなみに、第1楽章、ソロのヴァイオリンとオーボエが指揮者の前に立って演奏していた。シコルスキーの楽譜にそんなこと書いてあったかなあ、記憶の彼方である(週末に確認しに実家にでも帰るか)。

休憩後のベートーヴェンの5番。倍管の巨大フル編成のオケで演奏。最近ピリオド系やそれに感化されたモダン楽器の演奏ばかり聴いていたので、少し意表を突かれる。コリン・ディヴィスやロリン・マゼールでもないのになあ、もしかしてギュルケ版でも使って意表を突く意図かと思いきや、普通の楽譜に聞こえた(ベーレンかブライトコプフかは私には分かりません)。しかし出て来た演奏は、筋肉質で音がブレンドされつつも各旋律が立体的に聞こえる。これでもう少し色気というかしなやかさがあればクライバー(どっちでも)に近いかも、と思わせる演奏。とても盛り上がり、盛大な拍手で終わったコンサートなのでした。

ということで、大野が振る8月のB.A.ツインマーマンの「若き詩人のためのレクイエム」日本初演@サントリーが楽しみなSt. Ivesでした。ナマでは3回しか聴いたことがないからなあ。1階ど真ん中は招待客で埋め尽くされるのかなあ、それだったら「宰相A」にでも招待状をおくってみたらどうだろう?
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