午後3時開演
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
交響曲第1番 ハ短調 op.68
指揮がブロムシュテットなので、外れることはないだろうし、テツラフも聴けるしくらいに出かけたら、非常に素晴らしいコンサートでありました。
舞台向って左側に座り、さらに対抗配置ゆえかもしれないが、しっかりとした低音の上に音がきちんと積み上げられており、さらに音自体にも相応の厚みと勢い、生気がみなぎっていました(このオケは本当に「悪いオーケストラはない、悪い指揮者がいるだけだ」を地で行くところがあります)。また、コンサート・マスターがドレスデン・シュターツカペレのコンサート・マスターでもあるペーター・ミリングだからという訳ではないだろうが、弦の音色が美しい(なお、交響曲にはソロの部分が若干ながらあって、「あードレスデンの音だ」としばし別世界に行ってしまった)。弦の他では、ティンパニとホルンが本日は特に良かった。前者は押し付けがましくなく、しかし存在感をしっかり確保するような響きだったし、後者は、気が付いたら、嘗て日本のオケに感じていた危なっかしさを忘れて惚れ惚れと聴いていた。
全体の解釈は、ヴァイオリン協奏曲も交響曲も大見得を切るようなところはなく、きちんと填まるべきところ、あるべき所に音やテンポが決まっており(第4楽章で若干テンポのアップ・ダウンを目立たせていたけれども)、錯綜とした音をマスとしてだけでなく綾や掛け合いをしっかりと聴かせ、非常に聴き応えがあった。
独奏のテツラフについて言えば、いつもながらの冴え冴えとしたテクニックのもと、ニ長調に感じられる明るさ等の情感を切り落としたかのような、クレーメル程とは言わないまでも、音も擦れるような激しい瞬間もある演奏でした(オケががっちりとサポートをしていて、協奏曲ながら交響曲的な感もあり)。次回はベルクかリゲティのそれを再度聴きたいものだ(シベリウス、ストラヴィンスキーあるいはシェーンベルクでも良い)。
ブロムシュテット&N響のブルックナーの3番(第1稿)も聴きたいなあと思ったら、会場はサントリーであった。これではチケットの入手はほぼ無理だな。
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