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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2015.08.01 Sat » 話題の美術館に行った 東京都立現代美術館

どうも、炎天下で飲むホット・コーヒーもまた良かったなあと思うSt. Ivesです。新規開店のお店はいずれも外部から来たと思しき人がいっぱいでしたけど、昔からの先は、地元のお年よりも数多く、若いバリスタと名前を呼び合って世間話していました。

さて、宰相Aの政府におもねったのか、主任キュレーターの嫌がらせか(その場合十分にパワハラですな)分かりませんが、会田家の展示撤去問題で揺れ、その結果か、空調までおかしくなってメチャ暑かった都立美術館@清澄白河まで行きました、といっても会田家の展示(結局撤去されないことになった)が主目的ではなく、2012年、104歳で大往生したブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤーの展示があるので、出かけたわけです。

で、これが超ガッカリ展示。まったくお勧めしません。これまでみた建築家の展覧会では最低レベルです。

まず、あの巨大な空間をまったく生かしきっていない、小さなモケイばかり(ひとつだけ公園を歩けるようにした展示があるが、それで何?という感じ)の展示、かつ説明もほとんどなし。重要な説明は、1時間!ほどのビデオに任せているという態たらく(我々は誰かの作ったドキュメンタリービデオを見るために来たのではない!)。さらに、建築物の内部や構造についてはほとんど言及せず。これでは、いったいどんな建築かさっぱり分からない。たとえば、岩を家に取り込んだと書かれていても、それがどんな風に取り込まれているのかさっぱり見えない。はっきり言ってニーマイヤーの建築写真集を買って読むほうがよっぽどまし。

そして、ニーマイヤーと言えば「国連ビル」と「ブラジリア」であるが、前者については、数年前の森美術館のル・コルビジェ展をキュレーターはちゃんと調査したのか?と思うほどコルビジェとの共同作業の顛末すら書かれていない。そして「ブラジリア」、壮麗な大都市とだけ説明して、現在、まったく住む人、働く人の移動を考えていないことによるスラム化と大渋滞の問題について触れていないし、この都市の建設がブラジル経済を疲弊させて、その後の頻発する軍事クーデターや悩ましきインフレ経済につながっているといった話もない(直接はニーマイヤーに関係ないが)。さらに、建設から50年以上経過して、そのメンテが大変であることも。

新国立競技場の問題にしろ、あるいは膨大なダムや高速道路を作ったはいいが、その費用負担、膨大なメンテ費用といったわが国の抱える問題や現在の建築家に求められる問題意識との照応がまったくない、実にお目出度い展示であった。どこが「現代」美術館なのだ?こんな低レベルの展示しかできないキュレーターは首にすべきだ。

一方、例の会田家の展示のある子供向けとされるほうは、昨年亡くなったヨーガン・レールの詩的でシンプルで明るいインスタレーションは、多分、子供でも感じるところがあるのではないかと思われる。磯田氏の作品は、子供しか入れない場所を作るコンセプトは面白いけど、事前解説の字が多すぎ。そして会田家、撤去するほどの内容ですか、これが?という感じ。個人的には、ゴチャゴチャ系でそれほど好きではないが、大人は面白いけど、子供はどうなんだろうねえ、いろいろ政治的な内容について大人が聞かれて答えられるか問われる作品が多いなあと思いましたけど。まあ、文科省が馬鹿なのは今に始まったわけでなく、自分達より馬鹿を生産するためにくだらない教科書検定やくだらないこまごまとした規制を学校や大学にかけているからねえ。さらに子供<高校生>は政治にかかわるなというくだらない通達まで出している。政治的自由制限をかけてどうするんだ、アメリカ大統領選挙を見ろ、高校生がボランティアで参加しているぞ。それにしても、宰相Aよ、鎖国したらチョコレートだけでなく、あんこも食べられないと思うのだが(輸入制限をかけている小豆はともかく砂糖が入ってこないので)。

というわけで、常設展「戦後美術クローズアップ」の石井茂雄作品と大岩オスカールの「戦争と平和」、木の年輪をレコードとして音を聞かせるバルトロメウス・トラウベックの「Years」そして、その巨大さと黒々さとタールの香りで強烈な存在感を示している遠藤利克の「泉」を見に行ったようなものだなと思ったSt. Ivesでした。そう、展示空間が広いので子供が中で鬼ごっこできるのが良いね(監視員は困っていたけど)。
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