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近現代クラシック音楽愛好家の徒然草。

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2016.08.04 Thu » 8月4日 飯森指揮 東京交響楽団 ポポフ 交響曲第1番 日本初演 @サントリー

どうも、非常に幸せな気分のSt. Ivesです。

ロシア・アヴァンギャルドの精華であるポポフの交響曲第1番を生きている間に聞けようとは、さらにこれほどの素晴らしい演奏で聞けようとは思ってもいませんでした。奇妙な間合いがホールの響きでつながれる中、まるで革命中の都市部での戦闘シーンの連続のような第1楽章、叙情的で美しい響きが暴力的に響きに侵犯されていく第2楽章、その果てにスクリャービンの3番に通じるような未来派的なオプティミズムとユートピア的喜悦に満ち満ちた第3楽章、いずれも巨大な編成、例えば演奏上の都合で16本のホルンを使ったり、ホールに展示されていた楽譜上では確か24人の第1ヴァイオリンを要求していたり、響き自体の圧倒的な力、とても家庭では再現できない力感と共に、多数のソロ部分を含めて精妙かつ生き生きと演奏されておりました。

今を去ること27年前の9月、N響の演奏で初めて聴いたショスタコーヴィチの交響曲第4番──ロシア・アヴァンギャルドの墓碑銘──の衝撃、レコードやCDでは体験できない生々しい音の衝撃をあらためて思い起こしました。録音しているようでしたので、ディスク出て欲しいものです。

「この曲の後に10番やるのか、狂気の沙汰かも」という話声も帰り際のホールで聞こえましたが、すみだトリフォニーで8月28日(日) のアマチュア・オケによるポポフの交響曲第1番の演奏が楽しみなSt. Ivesでした。たぶん、トリフォニーのチケットセンターではまだ売っているでしょうから、今日の演奏を聴いて曲を気に入った方は是非是非。

2016.07.18 Mon » さようならSWR Sinfonieorchester Barden-Barden und Freiburg

どうも、数ヶ月いろいろあって書く暇がなかったSt. Ivesです。

ということで、SWR Sinfonieorchester Barden-Barden und Freiburgの最後のコンサートをネット経由で途中から聞きました。ロトとオーケストラが最後のコンサートにどのような選曲で来るのかと思いましたが、こんな感じ。

マーラー:葬礼
マーク・アンドレ:über
リゲティ:アトモスフェール
シューベルト:未完成(ここから聴く)
ブーレーズ:ノタシオン(I、IV,III、II)
アイヴス:答えのない質問
ストラヴィンスキー:春の祭典

いやあ、いきなり「葬礼」から始めるのか、自虐的なのか「復活」を期しているのか。そして何故このオーケストラがなくならなくてはならないのかという問いに答えはみつからんだろうなあ、そりゃ文化政策&財政政策の生贄にされちゃったんだからねえ、という展開かな。

もうこのオーケストラの新しい録音が聴けないのか、さびしいねえ。

もう寝ないと、明日は休日出勤だった!

St. Ives拝

2016.04.13 Wed » ロト指揮 都響 ペトルーシュカ(1911年版)、火の鳥(1910年版)

どうも、ワーナーから売り出されたプラシド・ドミンゴの歌うヒナステラのオペラからの抜粋他を聴き終えたSt. Ivesです。生誕100年、ドミンゴの力でより知られるようになり、オペラ全曲が出てくれないかなと願っています。

さて、4月12日、空席が見当たらない東京文化会館で行われた標記コンサートに出かけました。初の生ロトでありましたが、指揮者もよいけど、何よりオケがいいなあと思いました。透明度が高く美しいながらすごく重量感というか質量を感じるし、非常に音が揃っていて、ピシッピシッと決まっており、聴いていて爽快でありました。そうそう、ロトの指揮は、録音と比較するのは野暮ですが、実演の方が俄然面白いし、迫ってくるのでした。ペトルーシュカはやはり1911年版の方が好きだなあ。ロトを次回呼ぶ際は、「春の祭典」とデュボワか誰かフランスの知られざる作曲家との組み合わせで聴きたいものです。

ブーレーズの弦楽合奏の本を聴きながらのSt. Ivesでした。14,15日に東京文化会館に行きたいなあ。


2016.02.12 Fri » カティア・ブニアティシヴィリ リサイタル2016@浜離宮

どうも、パーヴォの振ったブルックナーの感想を書きそびれていtSt. Ivesです。明日、ブラームスのコンチェルトに行きたいけど行けるかなあ。

それはさておき、12日の標記リサイタルの感想をば。

曲目
ムソルグスキー:展覧会の絵
リスト:三つの演奏会練習曲より「軽やかさ」 
    超絶技巧練習曲第5番「鬼火」 
    ラ・カンパネラ
    半音階的大ギャロップ
リスト/ホロヴィッツ編曲:ハンガリアンラプソディー第2番
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカより3つの楽章

(アンコール)
ドビュッシー:月の光
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番第3楽章
ヘンデル:メヌエット

最近発売されたばかりの彼女のCD「カレイドスコープ」の宣伝も兼ねたような?リサイタルでした。CDで聴く演奏どおりというか実演とCDと変わりませんでしたけど、実演の方が「展覧会の絵」の静謐さ、緊張感は高いものがありました(当たり前か)。指が回るので早いところは軽く進むのですが、「展覧会の絵」はゆっくりの曲の方が聞いていて面白いし、プロムナードも沈鬱な感じで、そりゃ考えてみれば友人の死後の回顧展ですからねえ、晴れやかな場ではないことを忘れていましたよ。

リストはよく知らんのですが、ここでも指と腕が動く動く、打ち込み系という感じ。そのホロヴィッツ編曲のハンガリアンラプソディからちょっと立ってすぐに弾き始めた「ペトルーシュカ」。レコ芸で連載しているドイツ人のおじさんがリストのソナタの演奏に対して「崩し過ぎ」と怒っていたと記憶していますが、ペトルーシュカにも同様に感じた彼女のある種の崩し方というか自由奔放さというか、そこまでピアノの鍵をおしていないようなタッチと解釈は固まっていることを確認。CDで聞くと、気になるところやあれれと思うところもあるのですけれど(ポリーニが基準)、実演では、目にもとまらない連打で縦横無尽に弾きまくり、音の大洪水(大饗宴?)の中では気にならず。いやはや凄かった。

その後、クールダウンの曲でも弾くのかなとおもっていたらドビュッシー、さらに登場、腕まくりするような格好でピアノに座るとはいえ、もう1曲バッハあたりでも弾くかなと思ったら、腕まくりの意味もわかるプロコフィエフの7番ソナタの3楽章を猛烈な勢いで弾き切ってびっくり。若いとはいえ疲れ知らずですな。

次回はプロコの8番を弾いて欲しいSt. Ivesでした。実演では聞いたことが無いんだよなあ。


2016.01.13 Wed » ツィメルマン オール・シューベルト リサイタル@サントリー

どうも、最後にブーレーズの思い出にということで、シマノフスキーの前奏曲op.1-1を弾いたツィメルマンのリサイタルに行ったSt. Ivesです。

ということで、10数年ぶり?に聴くツィメルマンのシューベルトのD959、そして今回はじめて聞くD.960。ホールがでかすぎて、音が遠くて武蔵野に行ってもう一度聞きなおしたいというのが本音であります(行けないけれど)。が、細部まで徹底的に磨かれた端正で美しい演奏でありました。D.959、記憶のかなたにある解釈は変わっていない感じ。第4楽章は、個人的にはもう少しゆっくり目、ポール・ルイスぐらい、が好みですけれど、三連符による格調高くしかし夢幻的な美しさはツイメルマンならではでありました。また、D.960は、D.759(未完成)のように前半2楽章が重いので、後半2楽章をどう演奏するかに注目していましたが、他のピアニストたちよりも心持ちゆっくり目のテンポの採用と絶妙な間を取ることでバランスを持たせていました。でも、もう一度聞きたいなあ。

なお、D.960第1楽章の繰り返しはすべて行っていましたし、楽譜を参考までに置いていました。十数年前の公演では、D.960の第4楽章が極めて怪しかったときもあったやに聞いていますし(私の行った埼玉と東京芸劇では一部、うむむ?と思われるところもありましたが、基本的に極端な「省略」はなかったと聞いています)。

てっきりアンコールはないと思っていたSt. Ivesでした。追悼なんでヴェーベルンの変奏曲というわけには行かなかったのかなあ。
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St.Ives

AUTHOR : St.Ives

No hay caminos, hay que caminar...

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